代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

計算間違いが多いんで・・・って、諦めるのはまだ早い!

2006-03-22 | 塾内のこと
生徒はよく、テストが返却されたとき、言い訳として
計算間違いがなければ、ホントは○○点だった・・・と口にする。

計算力こそ数学の実力そのものであると考えていい。
一概に計算と言っても、数字の計算から、文字式の計算
あるいは式の変形をも含むが、ここでは全てを計算と見なす。

新しく入塾する生徒の学力を測る上で計算はとても参考になる。
今まで鍛えられきた生徒は数字を書くスピードも速いし、しゃかしゃかノートに式を書き計算していく。

計算は正直であり、努力、練習しただけ結果が出るものだ。
では、中学・高校生にとって、普段の学習において計算力を増す勉強、
計算間違いをなくす勉強はあるのだろうか・・・?

結論から言えばそれは・・・ある。
間違った原因を自分が知り、記憶に留め、同じ間違いを繰り返さない勉強である。
たかが、計算間違いと言っても人それぞれ、その原因は様々である。
九九や掛け算割り算で間違う者、数字を読み間違える者、公式を正確に覚えていない者・・・
その他にもたくさんある。

ミスをしたら、必ず原因を確認することが何より大切になる。
そのためには、計算の途中をなるべく省略せずにノートに書き残すことである。
間違ったら、途中の式を一行一行見直し、間違いの原因を見つけ出すのだ。
そして、その原因を記憶に残し、次に同じような問題を解く際
同じ間違いや失敗を繰り返さないように意識し計算すればいいのだ。

また、計算が苦手だからといって、ただ量をこなせば良いというのものではない。
何も意識しないまま、面倒くさい・・・単調だ・・・なんて思いながら練習しても効果はない。
目的意識を持ち、過去に自分はどこで間違ったのか、何に注意すべきか間違いをなくすために
必要な大切な途中式は何だったか・・・いろいろ考えながら練習すれば、その効果は大きい。

それと、もう一つ大事なこと。計算はとにかく工夫し、楽な方法で行なうこと。
バカ正直(失礼!)に計算する必要はなく、むしろ、もっと楽に、簡単に計算できないか?
と疑ってみることが大切で、誤解を恐れずに言えば、面倒くさがり屋になるべきである。

中学でも、高校でも、工夫することで簡単に計算できるのものが多い。
むしろ高校数学では工夫して解くものがほとんどと言っても過言ではない。
その工夫の仕方もパターンが決まっており、知識として覚えるべきことなのだが。

実際、高校・大学入試で出る計算の類は工夫して解くもの、と決めてかかってもいい。
だから、本来は工夫して計算すべき問題を、何も考えずに練習しても意味はない。
一人では難しいかもしれないが、計算に工夫が必要かどうかを必ず確認すること。

答えが合っていればいいという勉強ではなく、単なる計算と言えども
せっかく時間を使って練習するのだから、質の高い勉強をするべきである。

計算はノートにのびのび、大きくしましょう!

追記
計算は途中式を必ず書きなさい!
そしてノートの使い方の注意点として、=(イコール)は横に続けていくのではなく、
縦に続けていくこと!そうすれば見直しも楽だし、式の写し間違いや見落としもなくなるから。
と、ある生徒の注意して、後日ノートをチェックすると
イコールが || と確かに縦に書かれていた・・・ふっ~。

http://tokkun.net/jump.htm