代々木の個別学習塾講師が想う、あれこれ

教育関連のニュースや日々の出来事に塾講師が思うことを綴っていきます。

知識がないままに頭を悩まし、考えてもそれは時間の無駄である。

2006-03-19 | 塾内のこと

ものごとを考えるためにはまず、知識が必要になる。
数学だけでなく、作文にしろ、会話にしろ、善悪にしろ
知識がなければ、まともな表現も行動もできやしない。
だから、なるべくたくさんの知識をまず詰め込むことである。

ただし数学の場合、公式とか定理とか、そうなる理由を理解してからという、前提がある。
理解するということは、人に説明できるようになること、と定義すれば分かりやすい。

しかし、公式や定理を覚えても、どうやって使うのか、どういう場面で使うのか
実際に問題を解いて納得すべきである。

さらに大切なことは、単元ごとの重要例題・・・仮に入試問題基礎と言っても良いが、
頻出される有名な出題パターンを覚えることである。

公式や定理の使い方と入試問題基礎が理解えきたら、後は徹底して練習、練習、練習・・・
ここでは、大切なことはそんなに難しい問題を解く必要はないということ。

大事なのは数をこなすことで、身体で覚えるくらいの覚悟がいるかも・・・

あっ、それとあと一つ。
人の説明を聞いて理解できることと、公式を使いこなし、
正解が得られるようになることは、
全く違うということを忘れてはならない。
このことを勘違いしている生徒がいかに多いことか・・・

間違った問題、分からなかった問題を復習する際も、ただ解説を見たり、読んだりして
復習もどきをしている姿をたまに見受けるが、これでは意味がない。

何も見ず、自力で正解が出せるまで解く。
途中で分からなくなったら、解説を見る。
そうすれば自分でどこが分かっていないか、自覚できる。

知識を身につける段階で、解説を見ながら問題を解くことは厳禁と思うべし。

こうした問題練習を中心にして知識の吸収が進めば、60%仕上がったも同然。
本当に、絶対に、知識を増やすことに集中することである。

そういった意味で、数学は暗記科目であると認識すること。

高校、大学の入試において、実際の入試問題を見ると
パターンの暗記と知識のアウトプットだけで正解できる問題を確実に得点すれば、
ほとんどの学校で合格最低点に到達できるものなのだ。

次回に続くと言いたいところだがが・・・どうしよう。
中学1年生からの数学のブログポイント講義をはじめてみようかな?
只今考え中・・・

追記
数学に関係する本のお薦めを紹介
『国家の品格』『祖国とは国語』
等々で今話題になっている藤原正彦氏の著書・・・

『世にも美しい数学入門』
あの『博士の愛した数式』を執筆した小川洋子氏との共著。

『天才の栄光と挫折―数学者列伝』
こんなドラマがあったのか・・・

藤原氏の著書はどれも面白く、ハズレはない。

http://tokkun.net/jump.htm