空模様

わがまま老女の視野狭窄ときどき日記

認知症

2009-10-29 12:34:03 | 日記


亡母はアルツハイマー性の認知症だった。
気がついたのは9年前、その前から食事のメニューが著しく減ってきた事と
朝早くそれも3時とかに食事の支度を始めたり、忘れ物が増え、大したものでもないのに盗難にあったと訴えたり
家族に対してだけ、ものすごく怒りっぽくなっていった(特に父に対して)
その父に対して猜疑心が以上に強くなり70歳中盤の父が浮気をしていると
時々私に愚痴ったものだった。

究極は結婚する宣言をしに娘が東京から婚約者(現在の娘婿殿)を連れて帰り
帰りに新幹線口まで送って行った時のこと。
新幹線が発車して私たちも帰り始めた車の中、見送りから5分も経たない時に
「soraちゃんは何処へ行ったの?」
「soraちゃんは何でこの車で一緒に家に帰ってこないの?」
「soraちゃんもう東京へ着いたのかしら?」と5分ごとに言いだしたのだ。

考えてみれば12,3年も前からおかしかったのだが、同居する私たち家族は
そこで認知症ではないかと疑わなかった。

けれど、さすがにこのとき私は腹をくくり、母を病院へ連れて行き、診察検査をして貰った。

まさしく認知症は現実のものとなる。
それから格闘が始まったのだ。

そして9年経ったこの9月に母は神になったのだ。

いろいろな事が頭の中で浮かぶけれど、今気になることは私の周囲の中に母の時と同じ姿を見るのが増えた事だ。

事業上管理している高齢者向けマンションの入居者さんは最高年齢では90歳近い人もいる。
その中の数人は、入居して4年、自立して生活出来る方たちだけの施設だから
おかしいと思うとこっちも不安で、よく観察するようになる。

そして、「やはり・・・」と思うと御家族の方に連絡を取り対処されるようにお勧めする。

けれど、身内というものは自分の親や叔母、叔父が「認知症」だと認めたくないか、
いや認めなくてもそれを先立って調べようと言う気がなかなか出てこないようだ。

早く気がつけばそれなりに進行を遅らせることが出来るし、
本人も少しでも快適なひとり暮らしが続けられるからと言っても、一歩前に踏み出せない。

それに輪をかけて怖いのは、心の病に遭遇した人(若い人も含めて)が、
数年間無気力に脳を休眠させるかのような生活を続けたあと、
早く認知症らしい症状が出てこないかと思うこと。

絶えず脳の活性化のための努力を脳にさせてやらなければ、普通の人間だって物忘れひどいボケ人間となるのは早いそうだし。

日本人4人に1人は認知症になるのだそうだ。

今回も管理マンション入居のおばあさんが10分おきにお隣を訪問し、紛失物の盗難を言われるとのこと。
その方は入居当初、近くのコンビニで買い物をしたり、また配達を頼んだりしたのだが
その買い物が異様だと私は感じていた。
自分が食べきれないパンを10個前後、毎回購入していた事で。

「変だよあのおばあちゃん」と言ってはいたけれど、周りはほとんど関知してなかった。
今回は、そのおばあちゃんの親戚に連絡をし、説明し早くの対応をするようにとお伝えした。

私たちも早く投薬を受けリハビリをして、少しでも今の部屋で、ケアマネージャーの指示のもとで
今までと同じ落ち着いた生活を彼女にも続けてもらいたいと願うからだ。

でなければ、もう数カ月もしないうちに
猜疑心が増幅し、今までのように、何度も預金通帳再発行や自室のカギの作り替えだけではすまなくなる。

徘徊や水回り火周りの事故が起きる。
住人とのトラブルが起きる。
徘徊する。
暴力が始まる。
怪我をするために足腰が弱り寝たきりになる。
食べる事を忘れる。


新しい発見方法も出来たし、それが今はとてつもなく高い検査だが
早く一般化してほしい。

認知症にならないためには、足を使う、歩くことだそうだ。

じゃ、歩かない私もいずれは・・・・・・

あしたから    あるこう     ってホント?

娘と二人で近くの山歩きしたいのだけど、嫌がるかしら?
一人じゃ心細いし、続かない気がするし。



来客

2009-10-28 15:10:11 | 日記
勤務時間中に突然、我が家へ来たけど留守だったからと電話があった。
それは、母方の祖母の実家からで、叔母さんが我が家へは初めての訪問をしたのだった。
けれど留守だから目の前のショッピングセンターで買い物をして帰るとの連絡だった。

慌てて引き留め5分で着くからとセンターまでお出迎えする。
叔母さんはすでに80歳を過ぎている。
一人暮らしで車は運転出来ない。
それなのに、母の霊前に参りたいとバスを乗り継ぎ来られたのだった。
自宅から徒歩で20分のバス停まで行き、バスを待ち町まで30分揺られ、そこでまた乗り換え
今度は私の住む隣町までバスで40分。
ショッピングセンターで降りて徒歩5分で我が家。

何とすごい! これでまたその逆を帰るのだ。
健脚だと思う。

年を取っているので、今朝いきなりうちへ来ようと思い立ち、旅支度をして来たのだという。


うわぁ!すごい行動力。
80歳を過ぎてもこんな勇気を持つ人って羨ましい。

とか何とか、私はただ感激しまくりで。

何でもっと早くに叔母さんを迎えに行き連れてこなかったのかとも悔まれたけれど
こうやって自分の思うように動き、あちこち行ける事こそが叔母さんの楽しみなんだろうとも思った。

亡き母に手を合わせ、「元気なころの貴女に会いに来れば楽しかっただろうに、遅くなってごめんね」と言われた。

お茶を進め庭を眺めながらしばらく世間話をする。
最後までよく身取ってあげたねと私と妹にも言ってくだすった。
ありがとうね叔母さん。

もう父母の頃の親戚とは以前のような親しい付き合いは出来なくなっているけれど
せっかく出来た御縁。
大事にしていこうと思う。

もうすぐ退社時間になるからゆっくり夕飯でも御一緒し、くつろいで帰ってと頼んだけれど
そうすれば私が送っていけるからと言うけれど、「用事があるから帰るよ」と
また来た道を帰って行かれた。

本当に感謝とともに尊敬した。
老いてもこうでなくちゃいけないんだなって。




キンシバイ

2009-10-28 00:54:04 | 日記


この花がどうしても欲しくて欲しくて、数年経ちます。
そんで、とうとう買っちゃいました。10本

本来なら今は秋なので花市場には出ていないそうなんですが、植えたいと言うと
行きつけの園芸屋さんが取り寄せてくれたのです。
それも花が咲く春なら高値が付くけど今は季節が外れているのでと半額だったそうな。
植えるのは丁度良いとか。

それを玄関扉の前、サツキがあった場所、そこに欲しかったのです。
そのサツキを全部撤去し、キンシバイを植えて貰いました。
そのサツキが育ちが悪くしかも花の色が赤で好きじゃなくて撤去し、
裏庭へ植えかえることにしたのです。

キンシバイは当分は伸び放題の枝葉ばかりだけど、辛抱して下さいとのこと。
半落葉樹の低木なので、植込み垣根風にもなるとか。

その姿に完成するまで数年はかかるのでしょうけれど待つ事にしました。
今の庭も父が二十年かかったのだし、私が今からやって二十年すれば、私の庭が
完成となるのでしょうか。

松の木が枯れたのでそこへはラカンマキの良いのがありますと言ってくれましたけど
見てみないと判りませんから。
今度その園芸屋さんへ行ってみるつもりです。これだって二十年なんだもん。
自分で考えなくちゃ育った頃のイメージを。

じっくりと考えて一つ一つ自分らしい庭を作ろうと思います。

七五三

2009-10-27 11:53:45 | 日記
姫3歳 王子5歳でお宮参りしました。



神社はお昼前だったのでとても静か、そう言えば七五三って11月だったっけ?
でも最近は10月前から大賑わいだそうです。
写真館も七五三の写真撮りの家族が順番待ちでラッシュでした。

わざわざ東京おばあちゃんも駆けつけてくれ、家族勢ぞろいです。
こうやって孫のお祝い事に写真を取ることができて、私も感慨深い。
年を取るって良いものだとしみじみ思います。



子供たちの正装姿はとても可愛い。
写真館で待ちくたびれ、着物姿と草履に慣れないし、寝起きだったりと
姫はかなりグズリ気味だったけど、お土産貰った時だけはご機嫌でした(笑)

犬の習性?

2009-10-27 00:10:19 | 日記
我が家のチビワンコは、庭で暮らしている。
チワワだと聞いて買った犬がチワワに何かがかかった雑種だったと、以前の飼い主が嘆いていた。
それを預かり現在に至り、我が家の氏がついたチビワンコ。

彼は赤ちゃんの頃は家の中で飼われてたそうだが、少し大きくなると遊ぶときだけ家の中で
寝る時は庭の犬小屋だったそう。
やがて子供達もアンヨが出来るようになり、遊ぶのもお外が多くなって、
自然と外だけの生活になったとか。

だから彼が我が家に来てからも昔我が家のゴールデンの住んでいた大きな犬小屋が住処だ。
家にきた訪問者は大抵笑う。
人間が入って寝てても不思議でないほど大きな犬小屋から、ワンワンと威張って吠えまくり出てくる犬が、
芝犬よりも小さな犬で意外性が楽しいと(^^;

そのチビワンコがウンチする時にする行動が私には意味不明で、ずっとわからない。


まず、催したとき、後ろ足で庭の散砂を蹴り散らす。
それは判る。
そしてそこへウンチをして、またその散砂を被せるんだろう? って思ってた。

が、それは違った。

砂を散らした場所から移動し、全く関係ないところで後ろ足を広げ腰を低くして、
ウンチを一個ずつ落とす。
そしてまた移動して一個、 次に又一個と・・・・・・
最後のウンチ君までの広さは1,5メートル四方ほどもある。
これがいつも。

そしてそのウンチに砂をかけるわけでもなく、横目で見てプイと犬小屋へと帰るのである。

どういうこと?

じゃ、最初に散砂を蹴り掘ったのは一体何?
何の儀式なん?

何の意味がある?

訳わからん

おかげで私は毎朝、それを拾い捨てるのだが所定の場所にする訳でもないから、
腰をかがめて、糞拾い用の小さなスコップに、一個ずつ私は拾わなければならない。
まるで、老婆がお犬様のいいなりになって、お掃除させてもらうかのごとく。


そして庭には訳わからない穴ぼこがあちこちに出来るのである。
それを埋めて平らな地面にするのも私の役目だ。


私の毎日の朝はここから始まる。