空模様

わがまま老女の視野狭窄ときどき日記

アップルパイ

2009-10-29 22:42:24 | 日記


ピンクの箱はたばこ。
息子が津和野に行き、帰りにリンゴ狩りに立ち寄ってのお土産です。
なんでまたこんなにでっかいアップルパイ!
驚きでしたけど、中にはリンゴが山盛り重ねてあって食い千切ろうとすると
横からリンゴがこぼれてくる。

いくらリンゴ農園が作ったってネ(笑)
デカ過ぎて一個食べてお腹一杯。
夕飯食べるのに2時間待ったのは本当です(^^;

これを見て頂くとよくわかりますが、山口県阿武郡阿東町徳佐ですコレ
ここはリンゴ狩りで有名なところ(山口県近隣では)

ところがこれがですね。
息子が言うには、彼が若かりし頃アルバイトで数年間、野菜市場のせり場通いをしてた時

何故か我が家の大絶賛果物「リンゴ」が徳佐から出て来ていない。
このせり市場に。
不思議でたまらなかったとか。だってわざわざ青森りんごは沢山あるのに。
ここは山口なのに何でだ? 


ところが本日、その徳佐へリンゴ狩りして初めて判った。
徳佐にはリンゴ農園が25軒ある。
息子が行った農園は1000本のリンゴの木があった。
その木に20個のリンゴがなるとしよう。
25、000本×20個  500、000個

今の季節は「ふじ」リンゴ
これを食べた。
それが最高にうまくて、これが本当のリンゴのうまさだと感動したという。
ちゃんと酸味を残したまま甘味が溢れる、噛みごたえもあって水分が溢れる。
コレがリンゴだ!

こんなに美味しいリンゴが市場に出ないという事は、こうやってリンゴ狩りに来た人が
全員購入してしまうからだと気がついた。

(のだそうだ、息子(笑))



確かに徳佐のリンゴ狩りは有名で、私も若いころ、彼氏と彼氏の友人たちとよく行っていた。
籠いっぱい持ち帰っていたし、その場でも沢山食べていた。
子供達や両親とも来ていたわね。

会社から帰宅したばかりの私に延々と上記のとおりに興奮気味に話す息子。
今が旬だから孫連れて行ったら?とお勧め(^^)

それにお土産でゾウ並みのサイズアップルパイ食べればその気になるわね。

ちなみに息子は勤務先であるスイミングクラブの会員さん達
(ほとんどオバちゃんオバアチャンらしいが)を連れて秋季バス旅行を企画したのです。
決して若い彼女を連れてたのでは無いところが 悲しい。







認知症

2009-10-29 12:34:03 | 日記


亡母はアルツハイマー性の認知症だった。
気がついたのは9年前、その前から食事のメニューが著しく減ってきた事と
朝早くそれも3時とかに食事の支度を始めたり、忘れ物が増え、大したものでもないのに盗難にあったと訴えたり
家族に対してだけ、ものすごく怒りっぽくなっていった(特に父に対して)
その父に対して猜疑心が以上に強くなり70歳中盤の父が浮気をしていると
時々私に愚痴ったものだった。

究極は結婚する宣言をしに娘が東京から婚約者(現在の娘婿殿)を連れて帰り
帰りに新幹線口まで送って行った時のこと。
新幹線が発車して私たちも帰り始めた車の中、見送りから5分も経たない時に
「soraちゃんは何処へ行ったの?」
「soraちゃんは何でこの車で一緒に家に帰ってこないの?」
「soraちゃんもう東京へ着いたのかしら?」と5分ごとに言いだしたのだ。

考えてみれば12,3年も前からおかしかったのだが、同居する私たち家族は
そこで認知症ではないかと疑わなかった。

けれど、さすがにこのとき私は腹をくくり、母を病院へ連れて行き、診察検査をして貰った。

まさしく認知症は現実のものとなる。
それから格闘が始まったのだ。

そして9年経ったこの9月に母は神になったのだ。

いろいろな事が頭の中で浮かぶけれど、今気になることは私の周囲の中に母の時と同じ姿を見るのが増えた事だ。

事業上管理している高齢者向けマンションの入居者さんは最高年齢では90歳近い人もいる。
その中の数人は、入居して4年、自立して生活出来る方たちだけの施設だから
おかしいと思うとこっちも不安で、よく観察するようになる。

そして、「やはり・・・」と思うと御家族の方に連絡を取り対処されるようにお勧めする。

けれど、身内というものは自分の親や叔母、叔父が「認知症」だと認めたくないか、
いや認めなくてもそれを先立って調べようと言う気がなかなか出てこないようだ。

早く気がつけばそれなりに進行を遅らせることが出来るし、
本人も少しでも快適なひとり暮らしが続けられるからと言っても、一歩前に踏み出せない。

それに輪をかけて怖いのは、心の病に遭遇した人(若い人も含めて)が、
数年間無気力に脳を休眠させるかのような生活を続けたあと、
早く認知症らしい症状が出てこないかと思うこと。

絶えず脳の活性化のための努力を脳にさせてやらなければ、普通の人間だって物忘れひどいボケ人間となるのは早いそうだし。

日本人4人に1人は認知症になるのだそうだ。

今回も管理マンション入居のおばあさんが10分おきにお隣を訪問し、紛失物の盗難を言われるとのこと。
その方は入居当初、近くのコンビニで買い物をしたり、また配達を頼んだりしたのだが
その買い物が異様だと私は感じていた。
自分が食べきれないパンを10個前後、毎回購入していた事で。

「変だよあのおばあちゃん」と言ってはいたけれど、周りはほとんど関知してなかった。
今回は、そのおばあちゃんの親戚に連絡をし、説明し早くの対応をするようにとお伝えした。

私たちも早く投薬を受けリハビリをして、少しでも今の部屋で、ケアマネージャーの指示のもとで
今までと同じ落ち着いた生活を彼女にも続けてもらいたいと願うからだ。

でなければ、もう数カ月もしないうちに
猜疑心が増幅し、今までのように、何度も預金通帳再発行や自室のカギの作り替えだけではすまなくなる。

徘徊や水回り火周りの事故が起きる。
住人とのトラブルが起きる。
徘徊する。
暴力が始まる。
怪我をするために足腰が弱り寝たきりになる。
食べる事を忘れる。


新しい発見方法も出来たし、それが今はとてつもなく高い検査だが
早く一般化してほしい。

認知症にならないためには、足を使う、歩くことだそうだ。

じゃ、歩かない私もいずれは・・・・・・

あしたから    あるこう     ってホント?

娘と二人で近くの山歩きしたいのだけど、嫌がるかしら?
一人じゃ心細いし、続かない気がするし。