茶の間に行こうとドアを開けて入ろうとしたら、ふと目に入ったもの
あれ? いつのまにここに?
これは亡父が愛用していた懐中時計
ピアノの上に置いていた。
白内障の手術を終えてもまだほとんど見えなかった父はこの時計が一番大事な必需品だったのであろう。
この時計は私は誰にも渡したくなかったもの。
そういえば、日曜日に王子が
「オバアチャン、どうしてこの時計ここにあるの?」って聞くから
「オバアチャンの大好きな大オジイチャンの大事な宝物だからいつも見たいときに見えるピアノの場所に置いていたの」と答えた。
すると、王子は
「だったら、いつでも見える場所の方が良いよ。ドアのノブにつけたりしたらどう?」なんて可愛い事を言いながらあちこちにぶら下げてみたりして
「あまり触ってあちこち置いちゃダメ!」って睨んでその後は私、忘れていた。
それが火曜日になってさっき、始めて気が付いたのだ。
ドアを開けたら必ず目の前に見える場所に その時計はぶら下げてあった。
今まで私も気が付かなかった場所。
こうして見れば、確かに良く目に付くよ。
王子はホントに見える場所探してくれていたんだね。
ありがとう。
これからは いつもここへぶら下げて置くね。
子供にしか見えない良い場所 なんだねココ