物語るプレートの上のメシ

2009-06-01 10:20:47 | 社会

あの留置所のメシをもう一度 出所後わざと無銭飲食

2009年5月31日朝日新聞


 兵庫県明石市のインターネットカフェで無銭飲食をしたとして、
明石署は住所不定の無職の男(25)を詐欺容疑で逮捕した。

同署によると、男は前日に長野県内の刑務所を出たばかりで、
「以前捕まった明石署の留置場のメシがうまく、わざと逮捕された」
と話したという。

だが、同署の留置場は満杯で、
男は淡路島の別の警察署で勾留(こうりゅう)されることになった。

 同署によると、男は出所した19日のうちに明石に来て、
所持金のほとんどを新幹線代などで使い果たしていたのに、
同日夜から翌20日朝にかけて7450円分の飲食などをした疑いがある。

20日に逮捕された。

移送のため明石署を去る際は肩を落としていたという。

 男がうまいと感じたのは、
プレートに数種類の総菜や米飯が載った1食あたり393円の給食。
明石署によると、淡路島の署も価格はほぼ同じという。
明石署に給食を提供している業者は朝日新聞の取材に「
味には自信はありますが、素直に喜んでいいのかどうか」と困惑していた。







ご時勢ならではの椿事だ。


この男はお目当ての明石署から移送される際

『肩を落とした』とあるから、

本当に明石署のメシを食いたかったのだろうね。

さぞや残念な事だったろう。



しかし、娑婆でのメシより留置所のメシが美味いというのは、

社会であくせくするより

刑務所で金の心配もせずにのんびりと過ごした方が良い

と、思う人々が少しずつ増えつつある現状を

プレートの上のメシが物語っているようで

物悲しくもあり、可笑しくもある。



それより、

私も一度、この給食を食ってみたい。


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