大江健三郎の意見陳述

2007-11-09 18:56:26 | 社会
沖縄戦で、軍指揮官が「集団自決」を命じたとする本の記述をめぐる訴訟で

9日、ノーベル賞作家の大江健三郎氏が出廷、

座間味、渡嘉敷両島での集団自決について「軍の命令があったと考えている」と証言した。


又、大江氏は陳述書を提出。

この中で

「集団自決は戦争下の国、日本軍、現地の軍までを貫くタテの構造の力で島民に強制された。
 
 命令書があるかないかというレベルのものではない」

との考えを示した。



私は小説が好きで日々いくばくかの時間を読書に割く。

小説というのは簡単に言えば空想、、法螺話である。

であるから又楽しくもあり、現(うつつ)の憂さも忘れられるのである。


大江健三郎という人物は、

そのような意味合いにおいて、心底、根っからの小説家なのだろう。



彼の陳述書を聴かされて私は驚き絶句してしまった。


彼はこう言ったのだ。

『集団自決は軍に強制された』

『証拠は必要ない』



、、、、、バカか?



裁判の陳述において、

まず結論ありきで、その結論に至る証拠が必要ない。

、、など、、、正気の沙汰か?



この大江という男のいい加減さは驚くもので、

彼の著した『沖縄ノート』は何と現地取材をせず全て伝聞によるものを縒り合わせた、

いわば捏造、空想である。



彼はこの本の中で、実名を挙げてはいないまでも、

故赤松大尉などを『罪の巨魁』などと激しく弾劾し、その名誉を地に落とした。



訴訟においては同日、座間味島の元守備隊長、梅沢裕さん(90)が

「(村民に対し)弾はやれない、死んではいけないと言いました」と証言した。


57年には、

集団自決は隊長命令だったと述べていた女性が、苦しみ続けた胸の内を吐露し、

「隊長は自決してはならんと明言した」と真相を証言している。


又戦後の琉球政府で軍人・軍属や遺族の援護業務に携わった照屋昇雄さん(82)が、

「遺族たちに戦傷病者戦没者遺族等援護法を適用するため、軍による命令ということにし、自分たちで書類を作った。

 当時、軍命令とする住民は1人もいなかった」と証言している。



これらの証言等に比ぶるに、

大江氏の陳述の何と軽いことか。

何と薄っぺらで無意味で観念的なことか。



私は大江氏がようやく訴訟の証言台に立つと聞いて、

実は、彼の口から新しい事実や斬新な見解が聞かれるのではないかとかなりの期待があった。



しかるにこれは何だ?


『軍の強制はあった。命令書のレベルではない。』


全く意味不明、理解不能。


大江氏自身も自分で何を言っているのか判っていないのではないか?



こんな奴の為に屈辱の人生を送らざるを得なかった故赤松大尉らは、

さぞかし無念であったろう。



私は大江健三郎に震えるような怒りを覚える。







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2 コメント

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Unknown (おれ、オレ、俺だよ)
2007-11-09 20:58:00
 本題に関係ない投稿で申し訳ない。銀漢の譜の作者は7組の本畑雅士君です。
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>>おれ、オレ、俺だよさん (P@RAGAZZO)
2007-11-10 10:46:05
やぁ、どうもありがとう。

そうでしたか、、
私はM氏と直接口を利いたことが無く、
残念ながら顔が思い当たりません。

しかし、近所の本屋を覗くと「銀漢の譜」が誇らしく平積みされておりました。

少し、嬉しくもあり、くすぐったくもありました。

ほとんど面識も無いくせに勝手なものだと、
我ながら苦笑した所です。
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