新しいタイプの戦慄すべき怪物

2008-11-24 13:13:02 | 社会

No country for old men in 5 seconds!!!






小泉容疑者は執拗なクレーマー

 小泉毅容疑者は近所で有名なクレーマーだった。さいたま市北区の自宅アパート
近くに住む大家の男性(55)によると、近隣住民らとトラブルを何度も起こして
いた。10年前、不動産会社の仲介で2階建てアパート2階の2DKの部屋に入
居。家賃は共益費込みで月6万2000円。入居時に仲介者から「今は無職だが貯
金がある」と紹介された。大家は「働いている様子はまったくなかったが、家賃や
更新料の支払いが滞ったことは1度もなかった」。また「昼間も毎日部屋にこもり
寝ていて、昼夜逆転の生活を送っていたようだ」。

 入居直後から階下住人が1年未満で次々転居するようになった。転居3人目とな
った女性から「上の人が夜も寝ないで動き回る音がする」と事情を打ち明けられ
た。「とにかく怖がっていた様子だった」という。4年前、階下の空き室の畳をフ
ローリングの床に替える工事を行った際、小泉容疑者は不動産会社に「うるせえか
ら止めさせろ」と連絡。その後も工事関係者を怒鳴りつけ、部屋に上がり込んで
「作業員をヤクザのような口調で威圧していた」という。2年前にはアパートに隣
接する新築住宅工事の作業員に「おれの生活を侵害するな」と怒鳴り、建築会社社
長宅を突き止め抗議に出向いたという。

 隣のアパートに住む定時制高校生は「宅配便の人を怒鳴りつけたり、郵便局の人
を『払わない』などと言って追い返す姿を見た。目つきが悪くて怖かった」と言
い、深夜に外でシャドーボクシングする姿も見かけたという。大家によると1人暮
らしで「女性の出入りもなかったようだ」。

 アパートは静かな住宅街の中にあるが、この日、午前9時半すぎから捜査員約2
0人による家宅捜索が行われ、一時騒然となった。

2008年11月24日7時54分ニッカンスポーツ






この事件の小泉容疑者を
『非正規雇用』『無職状態』『孤独』などのキーワードで
秋葉原事件の犯人と重ね合わせる向きがあるが、
私は両者は全く違うと思う。

小泉容疑者のエピソードを見て、
私は映画『ノーカントリー』の強烈なシリアルキラー、
アントン・シガーを思い出した。

アントンは全く冗談の通じない、
心の遊び(ハンドルやブレーキの遊びという意味での)が皆無の男だ。

アントンは少しでも気に入らない事があると即座に殺すが、
小泉容疑者もまた気に入らない事を我慢することが出来ない。

秋葉原の場合は弱さゆえの犯行だが、
小泉容疑者の場合はそうではない。

小泉は『自分は正しい』と思い込んでおり、
社会の僅かな理不尽が許せない。

彼が自身を正しいと思い込んでいる証しは
『家賃を一度も滞納していない』
『金銭を要求しているわけではない』などに表れる。

小泉が許せないと思っている理不尽は、
例えば、工事現場の騒音であったり、保険所の野犬処理であったり、
厚生省の不正(今回の被害者が不正であるという事ではない)であったりする。

しかし、当たり前のことであるが
社会はさまざまな矛盾や理不尽や不公平を常に抱えており、
人々は何とかその事に折り合いをつけて生きているし、
そうでなければ、社会に順応する事などはとても適わないであろう。

小泉はもしこの事件を起こさなかったとしても、
いずれ、人を殺めただろう。

まだ背後の組織など不明な点が多くあるが、

彼が思想犯で無いとしたら、
非常に新しいタイプの、
おそらく周りの人が防ぐ事のできない、怪物であり、
類似した人間が近くにも居るかもしれないという恐怖は

戦慄すべきことである。









最新の画像もっと見る