『背徳の囁き』

2008-07-15 12:56:45 | シネマ





『背徳の囁き』 

出演: リチャード・ギア, アンディ・ガルシア 監督: マイク・フィッギス


あんまり聞いたことないタイトルだし、
リチャード・ギアなんて、ぬるい善人面は好みじゃないけど、
アンディ・ガルシアが出てるフィルム・ノワールだから観てみようか
、、、と思って観たら、、、これが大当たり!


全編に流れるマイナーなラテン音楽も素晴らしかったし、
アンディが従兄弟と称するヒスパニック・マフィアと交わすスペイン語にもゾクゾクさせられた。


しかし、何と言っても出色はリチャード・ギア。
あの甘い正義ヅラしたギアが、
もう、憎たらしいくらいの好色で狡猾でパワフル、マッチョな悪徳警官を演じる。


ギアがエレベーターの中でアンディに頭突きを食らわした後ボコボコにし、
アンディにこう囁く

『お前の女房の好みは何だか知ってるか?、、ハハ、、良い女だよなぁ
 、、立ったままケツに突っ込んでやったら、、、フフ、、よだれを流してよがってたぞ、、』

そして、ポケットからアンディの女房のパンティを取り出し
『血が出てるぜ、、、これで拭きなよ、、』


どうですか?、、、ゾクゾクしちゃうでしょ!


Pretty WomanやShall We Dance?なんぞのリチャード・ギアとはまったく違う、
セクシーで賢くて悪くて強い、
、、はは、、、私好みの男でございます。


、、、どうです?

、、、あなたもこの魅惑的なノワールの世界を、、垣間見てみませんか、、、





★★★★★




解説

ロサンゼルス市警・内務調査班として着任してきたレイモンドは、
警官デニス・ペックが若い警官などを用いて汚職に手を染めているという情報をつかみ、真相究明に当たる。
しかしデニスは、デニスはレイモンドの妻に接近し、彼の浮気を告白するなどの錯乱作戦に出る…。
リチャード・ギアが初めて悪の大役を演じたことが話題となったサスペンス映画。

正義の警官レイモンドにはアンディ・ガルシア。
普通なら設定を逆にしがちだが、あえてそうしなかったところに、
マイク・フィッギス監督ほか製作サイドの並々ならぬ意欲を感じる。
特に、持ち前のセクシーさを逆手にとったニヒルなピカレスクを体現するギアは、
本作品で新境地を開拓することにもなった。(的田也寸志)




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