『シンドラーのリスト』 

2008-08-22 13:15:22 | シネマ







『シンドラーのリスト』 
出演: リーアム・ニーソン, ベン・キングズレー
監督: スティーヴン・スピルバーグ



今頃『シンドラーのリスト』か?、、とあきれられそうだが、
初めて観た。

内容は皆さんのほうが詳しいだろうから書かない。

ナチに関する映画は『ライフ・イズ・ビューティフル』や『戦場のピアニスト』
『白バラの祈り』など名作と言われるものが多く、
本作もアカデミー7部門を受賞するなどスピルバーグの代表作のひとつとなっている。

確かに映画としては素晴らしいし、感動を呼ぶものでもある。
しかし、私はどうも落ち着かない。
お尻のあたりがムズムズするのである。

いくつかのナチに関する映画に出て来るドイツ人(ナチス)は、
もうこれでもかというほど粗野で残酷で非人道的で短絡で無思慮である。
もう徹底的に悪の権化であり無慈悲であり露ほどの善も無い。
と描かれている。

そして、彼ら(ナチ或いはドイツ)には絶対に反論を許されていない。

全く反論が許されない一方的な歴史認識が、、
しかも、私が観ていないものを含めれば膨大な数のそれが、
例え映画であったとしても、許されるのだろうか?
それは民主的でありフェアなのだろか?

例えばホロコーストのガス室に疑問を投げかけた
内科医西岡昌紀が寄稿した雑誌『マルコポーロ』は、
イスラエルやアメリカユダヤ人団体による猛烈な圧力で廃刊に追い込まれた。

疑問を投げかけただけで、、である。

またホロコーストを否定することは多くのヨーロッパ諸国では違法とされている。

反論する事自体が、、罰せられるのである。


ドイツが何故ユダヤ人をそんなに憎悪したのか?
その頃、ユダヤ人は世界中から嫌われていたのではないのか?
アウシュビッツに関する論証や論争も事実上許されないのは正しいのか?
今事実とされている『ナチはユダヤ絶滅を図った』という説に疑問は無いのか?

これらの事に言及してはならない、、という雰囲気は、
本当にそれでいいのだろうか?、、、と私は思う。


私は、ナチがユダヤ人を差別し迫害した事実は間違いなく在ると思っている。


しかし、事実であろうが捏造であろうが虚構であろうが、
全てを、煮えた鉛を一滴もこぼさずに飲み干せ!
と主張し、一切の反論も異議も疑問も許さないというのは、
どう考えてもおかしいし、私は気に入らない。

今やドイツは、このことに関して一ミリも唇を動かす事を許されていないし、
その虚実にかかわらず、ひたすら額と鼻を大地に押し続けるのみである。

今は消滅してしまった事になっている『ナチ』のやった事、、として。


ただひとつ、間違いのない事実がある。


ドイツは、、、【戦争に負けた】、、、ということだ。





映画として、、、、★★★★★

歴史認識として、、★★☆☆☆






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