亀田親子の処罰に思う

2007-10-16 12:45:28 | 社会
亀田親子の処罰が決まったようだ。


処罰の軽重については異論は無い。


ただ街の声で不思議だったのは『ボクシングはもう観ない』という声が多かった事だ。


『ボクシングはもう観ない』という言葉の真意は正確には判らないが、

内藤亀田戦を観ての発言だろうから、

亀田親子の言動に憤っての事なのだろうと思う。


しかし、この『もう観ない』と言っている方たちは

内藤が亀田以外の他の選手と戦っていたのならば

その試合を観たのだろうか?



例えば、

内藤が王者になったポンサクレック戦は

東京MXテレビというマイナーな東京のローカルテレビ局が独占生中継で放映した。


まず、東京MXという放送局を、私は初めて聞いた。


この試合は放映権料もコミッションフィーも無料、

視聴率にいたっては、MXテレビが 

「ウチはビデオリサーチと契約をしていないので、その日の視聴率は分かりません。

 自社で独自調査はしていますが公表はご勘弁を」

というもので、容易に想像できるというものであろう。



内藤ポンサクレック戦は【世界タイトルマッチ】である。



日本人がBOXの世界タイトル戦に挑戦するのに、

実際にはこの程度の反響しかなかったのである。


そしてこれが、現実なのではないだろうか?


前述の『ボクシングはもう観ない』と言っていた人たちの内

どれだけの人々がこのポンサクレック戦を観てくれていたのだろう?



亀田親子が厳罰を食らった事は仕方がない。

彼らはそれだけの事をしたのだろう。



しかし、

彼らが先に述べたような日本のボクシング界の冷え冷えとした現状を

結果として陽の当たる場所へと牽引していった事は

認めても良いのではないだろうか。



内藤がこれからやるであろう防衛戦が

先日の亀田戦以上の視聴率を上げ、注目を浴びるとは

私には思えない。



しかしショウアップされた今回の試合を批判し

フェアなBOXを声高に叫んだ“ボクシングファン”は

次の内藤の防衛戦を必ず観てほしい。



それが“真のボクシングファン”としての礼儀というものだと思う。






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