伸び縮みする仕分け人のモノサシ。

2009-11-26 17:09:12 | 時事
民主仕分け人が誘導 教員給与削減の議論を回避

 行政刷新会議の事業仕分けで「見直し」と判定された義務教育費国庫負担金。

「教育の充実」を掲げた民主党マニフェスト(政権公約)との
整合性に考慮した民主党仕分け人の誘導で、
教員の給与水準引き下げや教員数削減の可否の議論は回避された。

負担金圧縮を狙った財務省の思惑は外れた格好だ。

 全国約70万人の公立小中学校などの教職員の給与総額は、
平均給与に人数をかけて算出、うち3分の1(約1兆6千億円)を国が負担する。

 議論では財務省が冒頭で
「教員給与は一般公務員より優遇されている」
「子供が減っており教員数も減るのが自然」
などと述べ、
負担金削減は可能との見解を示した。

 これに対し仕分け人で民主党の枝野幸男衆院議員が、
教員増員を明記した政権公約に触れた上で
「給与総額や教員数を議論するなとは言わないが、
教員が教育に集中できる環境について意見を」

と方向付けした。

 このため民間の仕分け人から出たのは
「教員が多忙なのは、書類作成などに追われているからではないか」
などの意見が中心。

「給与は国が全額負担するべきだ」との枝野氏の発言に、
文部科学省側が「大変ご見識がある意見だ」と答え、
和やかな雰囲気に包まれる場面もあった。

 負担金削減を求める意見も一部あったが、
最後に枝野氏が
「負担金の額の前に、国と地方の責任と負担の在り方を整理しないといけない」
と総括。

判定は国と地方の役割分担見直しと教員の事務作業削減でまとまった。

 文科省幹部は
「財務省の敷いたレールに乗らなかった仕分け人の良心で、
教員給与が無傷で済んだ」
と笑みを浮かべた。

11/25スポニチ





仕分け人のモノサシは伸び縮みがするらしい。


科学技術では小沢の脚より短く、


教員給与では興石の鼻の下より長い。




「給与総額や教員数を議論するなとは言わないが、
 教員が教育に集中できる環境について意見を」

であるならば、


何故



「総額を議論するなとは言わないが、
 科学者が研究に集中できる環境について意見を」

ではないのか?



まるで、


色が変わる基準が


毎回違う


リトマス試験紙のようだ。



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4 コメント

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振りはやめれよ民主党 ()
2009-11-26 21:34:02
事業仕分けは悪くはないですがやり方に問題ありですね。
とくに学力テストと防衛費の予算削減はありえないとですが事業仕分けでいろいろ追及されていたある番組をみたのですがその言い訳が

「全てを削減の対象にするわけでもない。しかし税金の使い道不明でで天下りや公益法人に流れるのでそういった不透明なものになりそうなのもがるので対象になった。全てを否定するわけではない」

(゜Д゜)ハァ?

もうつっこみどころ満載なんですが、民主党は天下りを禁止して、不透明な金の流れを止めると選挙前にさんざんいっておいて、法案提出や実行もせず乱暴に一方的に決め、金の使い道も
精査せずに無駄と言い切る傲慢さ。

もう正直に「頼み埋蔵金がみつかりませんでした。補正予算止めて税収が悪化しました。バカ閣僚どもや脳なし総理の失言や失策で選挙公約が実現困難になったから少しでも予算確保したい。ついで事業仕分けで国民に働いているふりだけは見せたい」といったらいいいのに。

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あくまで想像ですが (masa@soka)
2009-11-26 22:23:53
厳しくカットしたり、甘くしたり、気まぐれで、一体何をどうしたいのか、
目的とか、目標とか、理想像といったものがよく見えてきませんね。

細分化された一つ一つのタスクを見ても大目的が見えにくいことがあります。 
仕分け人たちは、その細分化されたタスクや予算をバラバラに見ているため、
大目的が見えず、しかも自分たちの大目的もはっきりしていないから、
その表相だけで判断し、「いる」、「いらない」と、あんなに軽々しく
バッサバッサとブッタ斬れるのではないかと想像してます。
全体が「見えている」有識者の言葉も、たぶん仕分け人にとっては、
「何を言っているのかよく分からない」状態なのかも知れません、

あの一つ一つのタスクを担っていた官僚の人たちの虚脱感を想像すると、
気の毒にさえなります。

連中は、官僚がやるべき仕事まで取り上げて忙しくなり、全体が見渡せなくなって
しまっているのではないでしょうか。 結果、仕分け人の個人個人の得意分野や
専門分野に贔屓になってしまっているのではないでしょうか。
なーんて、ちょっと民主に甘めに言ってみました。
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近視眼 (P@RAGAZZO)
2009-11-27 12:55:23
鶏さん、こんにちは。

教育に関しての仕分け人の基準はなかなか面白いですね。

すなわち、教員給与はいじらないが
学力テストや体力テスト、道徳教育関連
は予算削減。

概念的に言えば教員に暖かく、
教育そのもに冷淡ですね。

この場合の判定基準は『日教組』です。
誰の為の教育か?と言わねばなりませんね。

仕分け人は
枝を見て木を見ず、木を見て森を見ず。
極端な近視眼の大馬鹿者です。
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居丈高な迷い子 (P@RAGAZZO)
2009-11-27 13:21:15
masa@sokaさん、こんにちは。

全くその通りだと思います。

その原因の根幹は鳩山にあります。

鳩山はばら色の社会
(手厚い福祉、特出した地球環境保護政策、教育の無料化、地域社会の活性化、、などなど)
を語りますが、
それは漠としたものであり、
その財源、プロセス、判断基準を
全く、まさに塵ほども示していません。

為に、現場の仕分け人は、
その完成図さえ示されていない状態で、
全体予算が全く足りない中、
どのような設計図をもとに、何を基準に、何をどう削減すべきか判らない。
というのが現状ではないのでしょうか。

ですから、
国民受けする『天下りは居ますか!(キリッ)』と言うのが定型句になっており、
パフォーマンスのそしりを免れない
「居丈高な迷い子」となってしまったのではないでしょうか。(笑)
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