『生活重視』の危険

2008-01-22 17:49:04 | 時事



福田首相が国会答弁で
「価値観が多様化しつつあるからこそ、国民一人ひとりがそれぞれの夢を抱ける国を目指す。
 経済的な豊かさを優先した高度経済成長時代からの大きな転換をやりとげる」
と述べたそうだ。


何を言っているのだろう、この人は、、、


経済問題において、一国の首相が経済的な豊かさを求めず、
経済成長を目指さないなどという国が他にあろうか?

国民が多様に生きて色々な夢を抱くのは、
それは、国民のそれぞれ一人ひとりの問題であって、
国のリーダーがあれこれ指示するなどおこがましいであろう。


一体全体、首相が経済成長を目指さないなどと言っている国に、
たとえば外人投資家がどうして投資しようなどという気になろうか。

サブプライム問題で大した実害が無いはずの日本の株価が大幅下落しているのは、
むろん世界同時安ということもあろうが、福田首相の責任が大きい。

投資家というのは、成長する、或いは成長しようと意欲のある事や物に投資するのである。


今、蔵にある残り少ない稲を、
将来の為に田に蒔かずに、今日の夕餉に食ってしまおうという家庭に、
誰が農用トラクターを買う為の資金を貸すであろうか?


今の日本の不幸は、
与党も野党も『生活重視、生活重視』と目先のバラマキのことばかりで

『将来の為に稲を田に蒔こう!』
ということを提言する政治家が、誰も居ないことであろう。







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