35年寝たきり夫殺害 容疑の69歳妻逮捕 岩槻署
2010年03月27日(土)WEB埼玉
35年間寝たきりだった夫を殺害したとして岩槻署は26日、殺人容疑で、さいたま市岩槻区南下新井、無職溝根久美子容疑者(69)を逮捕した。同署は介護疲れの可能性が高いとみて調べている。
逮捕容疑は25日午後9時45分ごろ、自宅寝室のベッドで、夫の貴照さん(78)の首をさらし(縦2・3メートル、幅33センチ)で絞め、さらに鼻や口にタオルを30分ほど押し当てて窒息死させた疑い。久美子容疑者が110番した。
岩槻署によると、久美子容疑者は「夫から『楽にしてくれ』と何度も懇願され『本当に死にたいの』と聞くとうなずいたので、楽にした方が夫のためなのかもしれないと思い殺してしまった」と供述。
同署によると、貴照さんは1974年、自宅で脚立から転落して頸椎(けいつい)を損傷。全身不随となり、同年12月、身体障害者1級の認定を受けた。2人暮らしで、久美子容疑者が1人で介護を続けていたという。貴照さんは昨年10月ごろから物をかむことが困難になり、25日は水を飲めない状態で声もかすれていたという 。
「介護懸命だった」近隣住民ら同情
35年間の介護生活に殺人という手段で終止符を打った久美子容疑者。ただ、近隣の住民からは「一生懸命、介護していた。35年間は長過ぎる」と同情の声が聞かれた。
近隣住民によると、夫婦はかつて、自宅でプラスチックの製造加工を行っていた。近所の無職女性(69)は「貴照さんは頭が良くて、はきはき話す人だった。付き合いはあまりなくても、久美子さんは近所だからと、私の夫の葬式に来てくれて、常識のある人だった」と印象を語る。
夫が転落事故で体が不自由になると、久美子容疑者が買い物や、病院に薬をもらいに行ったりしていた。たまに医師や2人の娘が自宅を訪れる程度で、近所付き合いはほとんどなかったという。
近くに住む無職男性(65)は「何十年も近くに住んでいるが、夫の顔は見たことがない。1人ですべてため込んでしまったのだろう」。別の無職男性(75)は「気の毒だ。殺されるのもつらいが、残される方はもっとつらい」と話した。
これも一応殺人ということになるのだろうが、
その本質は自殺幇助である。
自殺幇助には延命装置を外したりする消極的幇助と
自らの手で塩素を注射するボタンを押し、
続いて睡眠薬のボタンを押し、
最後に第三者が致死量に達した毒薬注入のボタンを押す(ジャック・ケボキアンの考案した自殺装置)
積極的幇助があるらしい。
日本の現行法ではいずれも違法で、
殺人罪となる。
おかしなことだ。
35年間も寝たきりの人に
気安く『死んではいけない』などと言うことは、
私にはできない。
人は生きる権利もあるが
死ぬ権利もある。
本人が本当に死を求めているのであれば
尊厳死は認めるべきではないかと私は思う。
そうすれば、
この老婆のような哀れな加害者は
生まれにくいのではないだろうか。
現在の法律では犯罪になってしまうこと
それでも裁判では情状などで裁量されること
それだけでは残された奥さんの気持ちや辛さは拭いきれないかも知れない
老人に限らず家族の介護だけが頼りの人は少なくないように思います
それを外から支えるのは公的にもボランティアでも多少はあるにしてもカバーしきれないのが実情のようです
不慮の事故、生まれついてのハンデキャップなどは本人の責任ではないし、社会の責任と思います
この問題と子ども手当は直接は関係無いですが、こういうところへ目を向けられる政治と国の力を蓄えることも大事かと・・・
パラリッピックにはオリンピックより純粋さと日本の人の活躍を見ていると、日本にはまだ可能性が有ると感じています
それを実現するのは微力でも我々の責任かも知れないとも。
これには具体策が無く気持ちだけで申し訳ありません
正直、今回の記事にコメントは控えようと思いました。
私はPさんの尊厳死に対し反論は出来ません…
また間違っていないと思います。
確かに法律では殺人罪ですし、
Pさんやコメントされている方々の考えは尊重します。
寝たきりで苦しんでいる夫の苦しみから解放するため妻は苦渋の決断したんでしょうね。
きっと寝たきりで耐え難い苦しみだったと思います。
しかしながら私はそれでも生きて欲しいと言います。
私は憎まれてもいい…
恨まれてもいい…
それを糧に生きて欲しいと思う…
私は、去年、兄を亡くしました。
兄とは疎遠になってました。
いえ、私自身、避けてました。
兄はまだ30代前半で孤独死でした。
心臓が悪かったらしく兄自身もそのことを気づかなかった…
その結果、兄は苦しみながら亡くなりました。
兄は死後、2ヶ月経過してました。
その時は私はひどく後悔しました。
兄を避けずに向き合っていれば、もしかしたら兄を救えたかもしれない…
兄が誰にも看取られることなく亡くなったことが不憫で悲しかったです。
そして兄は苦しみながら死ぬなら、
せめて私が殺して楽にしてあげたかった。
そんなことを本気で考えました。
尊厳死は間違っていないと思います。
でも苦しいけど生きられるなら天命を全うして欲しいと私は思います。
若いころ、森鴎外の「高瀬舟」を読み、なんとも言えない心情に駆られたことがよみがえってきました。
細かな筋書きはもう忘れてしまっていますが、病の弟を手にかけた罪で遠島に処せらた男の物語です。
細部が一切分からない自分があれこれものを言うのは控えるべきでしょう。
ただ、この奥さんの心の平安を祈りたく思います。
浮世の沙汰については、
① 何汚逮捕する必要はないのじゃないか。
② くだらないばらまきなんか即刻やめて、国民の乏しい資産である税は、真意必要なところに集中して使うべき。
と思います。
しかし、
①は、逮捕しないと批判されると身構えてしまうのかもしれませんね。善意に解釈すると、自殺の予防措置かもしれませんけど。
②は、今の亡国政権には票に結びつかないところに金を使う気はないでしょうね。国を崩壊させるような一大バラマキをたくらんでも・・。
まったく同感です。
むろん裁判では情状酌量でかなりの減刑となるのでしょうが、
それでもこの奥様が『殺人者』と言われるのには
甚だしい憤りを感じます。
これからの人生に幸多かれと祈ります。
ハンディキャップが社会の責任であるとは思いませんが、
社会でフォローしていく必要はありますね。
まだお若くして、、言葉もありません。
お兄様にはもっと生きて欲しかったという
鰤太郎さんの気持ちは良く分りますよ。
高瀬舟、、森鴎外だったですかねぇ。
昔からこの手のことは割り切れない問題として
あったのかもしれませんね。
問題意識として心に留めておく事も
意味の無いことではないのかも知れません。
「責任」ってのは「これからやること」の意味だけで使え・・・
済んだことへは「詫び」と「分析」で良い。
っていう方言がつい出てしまいました。
仰る「社会でフォロー」と支援の意味であります。 m(_ _)m
なんで「説明責任」というのも言い訳じゃダメで・・
「これから正しく判断してもらうための情報提供」っていうのが望みでして・・・
そういう意味から鳩山氏も小沢氏も「反省もしていないし、お前らに話す必用はね~!」ってうそぶくことで・・・
充分に説明責任を果たしていると私は考えております。 ^^+ <怒り半分
あいや、私の読解力不足でした。(謝)
なるほど、鳩山、小沢はそういう意味では
説明責任を果たしておるわけですね(笑)