日本人の合計特殊出生率は平成17年に1・26と過去最低になった。マタニティーマークはその
翌18年3月、厚生労働省が公募で決定した。他にも図にあるような独自のマークが作成され、
キーホルダーやステッカーの形で自治体や鉄道会社の駅などで配布されている。
政府は少子化担当相のポストを創設したほか、児童手当制度の乳幼児加算など支援を拡充しているが、
妊婦を大切にしようという機運はどうだろうか。
都内で電車通勤をする妊娠6カ月の会社員は「つわりが苦しいときからマークをつけているのに、
一度も席を代わってもらったことがない」。
調査でも同様の現実が浮かび上がる。妊娠・育児中の母親向けのネットサイト「ベビカム」がこの秋
女性1482人を対象にインターネット調査をしたところ、96・2%がマタニティーマークを「知っている」
と回答。一方で、妊娠中にマークを着けた507人のうち40%が「電車で席を譲ってもらえなかった」
と答えた。「一般には知られていない」(77・3%)ことがその背景になっているようだ。
とくに「男性に知ってもらう機会を増やす」ために厚労省は昨年、電車内でサラリーマンが、マークを
つけた妊婦に席を譲るシーンのテレビCMを作成。東京都内の地下鉄では優先座席近くにマークの
絵柄のステッカーがはられているが、「車内で多くの人は携帯しか見ていない」」(国交省の担当者)と
いう状況で浸透しているとは言い難い。
マークはキーホルダータイプなら直径5センチ程度。もっと大きくすれば目立つかというと、
「妊婦は恥ずかしがる」(母子衛生研究会の神谷克也さん)という女性心理もあって、これは難しい。
NPO法人「チャイルド&ファミリー・フレンドリー・コンソーシアム」の岸まゆみさんは、「妊婦に
優しくすることで、ほかの不自由な人も暮らしやすい社会になるはず」と話す。自分が妊婦だったら
という想像力と思いやり。多くの人にとって、こうした意識改革が求められている。(一部略)
12/4産経新聞
恥ずかしながら『マタニティーマーク』は知らなかった。
国交省が言うような
「車内で多くの人は携帯しか見ていない」という事は無いだろうが、
電車内などでは、他人に無関心であるというのは事実だろう。
『マークを大きくするのは恥ずかしい』
という事だが、
妊婦は肥満女性との区別がつき難く
余りにじろじろと女性を見るのも、昨今の痴漢冤罪問題もあり、
マークをもっと目立つものか大きくして、アピールせずして
『不親切』だとか『想像力が無い』とか批判するのは
手前勝手というものだろう。
マタニティーマークも結構だが、
『席を譲るのが当たり前で、権利である!』
という考え方は摩擦を起こし易いと思う。
譲る方は『どうぞお座り下さい』という気持ちで、
譲られる方は『ありがとうございます』という心で、、
、、というのが基本ではないだろうか。
コメントさせてもらいます。
マタニティーマークのことを知っている方は日本にどれだけいるのかはわかりませんが?
正直、私自身も知っているつもりでいました、
しかしこのことに関心がなかったのは事実です。
この機会にもっとこのことを考える必要がありますね。
譲る気持ち、譲られる心。これは私も同感です。
やぁ鰤太郎さんはご存知でしたか。
要は思いやりと感謝の『心の問題』ですね。
これを強要と権利にしてしまうからおかしな事になります。
『こころの教育』を叫ばれる所以ですね。
体験から、席を譲るタイミングがいまだに理解できません。
お年寄りと思って気持ちよく譲るつもりでも、気分を害して(たぶん譲られる歳ではないということでしょう)断られたり、妊婦なのか単なる豊満?なのか判断できずに声を掛けられない場合もあります。
障害(妊婦なども含む)を抱える人の自己申告は恥ずかしいことではありません。
ここは譲って欲しい立場の人から、「すいませんがお席を譲っていただけませんか?」と言っていただくことが一番いいと思います。 それで譲らない人っていないのではないかと思いますが・・・
でも譲ったらお互いに気持ち良いです。
あと優先席付近での携帯使用も気にしてます
そうなんですよ。
私もお年寄りだと思って席を譲ろうとしたら
『いやけっこうだ』と座ってもらえず、
押し問答した挙句
『座ってもらわなければ私の面子が立たない』
とまで言ってお願いして着席してもらった事があります。
なかなか難しいものですね。
席を譲る事に多少の勇気を要する事も慮っていただき、
席を譲られたら素直に座ってもらいたいものです。(笑)
その通りです。
気遣いと感謝の交流はとても気持ちの良いものですね。
ところがこれを強要と権利にしてしまうとおかしな事になってしまいます。
車内での携帯は見苦しいですね。
これは『車内で携帯はカッコ悪い』と皆が認識し
常識にしてしまう事ですね。