『クラッシュ』
久しぶりの映画。と言ってもTSUTAYA(笑)。
このフィルムはアカデミー賞をいくつか獲得しているが、
作品の出来と言うよりもそのテーマ「人種差別」に対してではないかと思う。
映画は、ロスを舞台にした、白人、黒人、ヒスパニック、および東洋人の
人種差別、貧富とプライド、善人と悪人の混濁などを10名以上の登場人物を通し、
しかもそれぞれが主役でメインが居ないという異様な設定で展開していく。
彼らはそれぞれが善人でもあり悪人でもある。
例を挙げると、
勤続17年の白人巡査ライアンは職務に忠実だが人種差別主義者であり、
職務中に、裕福で美しい黒人女性クリスティンにその夫の前でセクハラまがいのイヤガラセを行う。
彼は具合の悪い父親を一人で面倒を見ているが、
彼の父親は自分で事業を興し、黒人を雇って白人と同等の賃金を与えてきたが、
積極的差別是正措置のあおりを受けてすべてを失ってしまっていた。
しかしその後ライアンは、クリスティンを、
自動車事故で閉じ込められガソリンの引火で爆発寸前だった車から命をかけて救う。
このように、この10名以上の人物が次々に出会い(クラッシュ)、軋轢をおこし、そして時に理解しあう。
非常によく出来た脚本で人々が上手く絡み合うのだが、惜しむらくは見どころが満載過ぎる。
つまり、めまぐるしくて息苦しいのである。
ラストに向かい観る人は救われていくが、私にとってはそこもちょっと物足りず、
きれいなヒューマン映画にまとめず、現実の理不尽をザックリと抉(えぐ)り取って欲しかった。
久しぶりの映画。と言ってもTSUTAYA(笑)。
このフィルムはアカデミー賞をいくつか獲得しているが、
作品の出来と言うよりもそのテーマ「人種差別」に対してではないかと思う。
映画は、ロスを舞台にした、白人、黒人、ヒスパニック、および東洋人の
人種差別、貧富とプライド、善人と悪人の混濁などを10名以上の登場人物を通し、
しかもそれぞれが主役でメインが居ないという異様な設定で展開していく。
彼らはそれぞれが善人でもあり悪人でもある。
例を挙げると、
勤続17年の白人巡査ライアンは職務に忠実だが人種差別主義者であり、
職務中に、裕福で美しい黒人女性クリスティンにその夫の前でセクハラまがいのイヤガラセを行う。
彼は具合の悪い父親を一人で面倒を見ているが、
彼の父親は自分で事業を興し、黒人を雇って白人と同等の賃金を与えてきたが、
積極的差別是正措置のあおりを受けてすべてを失ってしまっていた。
しかしその後ライアンは、クリスティンを、
自動車事故で閉じ込められガソリンの引火で爆発寸前だった車から命をかけて救う。
このように、この10名以上の人物が次々に出会い(クラッシュ)、軋轢をおこし、そして時に理解しあう。
非常によく出来た脚本で人々が上手く絡み合うのだが、惜しむらくは見どころが満載過ぎる。
つまり、めまぐるしくて息苦しいのである。
ラストに向かい観る人は救われていくが、私にとってはそこもちょっと物足りず、
きれいなヒューマン映画にまとめず、現実の理不尽をザックリと抉(えぐ)り取って欲しかった。