弾劾裁判

2009-01-31 16:38:47 | 時事

公務員改革、工程表の決定先送り…行革相「役人なぜ来ない」


 麻生首相が最重要課題の一つに掲げる公務員制度改革は、月内を目指していた
「工程表」の決定が2月以降に先送りされ、暗雲が立ちこめている。

 人事院の谷公士(まさひと)総裁が徹底抗戦の構えで、旗振り役の甘利行政改革相
は怒り心頭。首相が命運を懸ける改革は、政権内の内紛で迷走気味だ。

 「首相主宰の会議に、役人が出て来ないなんてあるのか」

 30日午前、甘利行革相は閣議後の記者会見で、不満を爆発させた。同日に予定
されていた国家公務員制度改革推進本部(本部長・麻生首相)に、谷総裁が出席を
拒否したためだ。本来ならば、この会合で、2012年までに取り組む公務員改革
の工程表を決定する予定だった。

 しかし、谷氏は、幹部人事を一元管理するため新設する「内閣人事・行政管理
局」に、人事院の機能の一部を移管することを盛り込んだ工程表に反対する立場か
ら、出席を拒否。甘利氏は記者会見で、「人事院のお墨付きがなければ改革ができ
ないとしたら、永遠にできない」とし、推進本部が30日に開けなかったのは、谷
氏の欠席が一因だと明らかにした。

2009年1月31日03時08分 読売新聞





 
看過できない。


公務員制度改革は自民党の手で

必ずやらなければならない。

甘利が憤るのは当然だ。


谷総裁は

欠格条項を満たした場合と、12年以上在任した場合を除くと、

国会による訴追に基づく弾劾裁判を経なければ

意に反して罷免されることはない事を熟知して

舐めた真似をやっているのであろうが、


公務員改革の会議を故意にサボタージュする事は

あきらかに欠陥条項を満たしており、

公務員改革に反対の議員は居ないはずであるから

さっさと国会で訴追を決議し

速やかに最高裁で人事官弾劾裁判に掛けるべきだ。


これを決然と行う事は

即ち公務員改革を加速させるばかりでなく

内閣の公務員改革に対する決意を

国民に強く知らしめる事となり

内閣支持にも大きく寄与する事になる。


これはひとつのチャンスである。










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4 コメント

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当然です! (やまびこ)
2009-01-31 19:06:51
Pさん、こんばんは。

実は、私は世を挙げての公務員バッシングには批判的な立場です。
一例を挙げるなら、キャリアと呼ばれる人たちは、最後に女王蜂(事務次官)になる人のために、大半は50代で退職させられますから、飯を食うすべを奪われるんです。
この人たちを何とかしてあげないと、優秀な人たちは誰も公務員なんかにはなりません。
今は大体もれなく再就職させてもらっているのですが、では60になったら首ですか?
それはないでしょう。
再々就職のどこが悪いのでしょうかね。
世論や特にマスコミにおもねて、渡りを絶対認めないとかかっこつけて、国を危うくすることになりませんか?
そのほかの公務員もまもなく年金は65歳から出ないと支給されにのに、60で首ですよ。
生活はどうするんですか?
渡りによる極端な甘い汁や、いわゆる天下りと称される弊害はきちんと是正しなければなりませんが、もうちょっと冷静な計画があっていいと思いますよ。
公務員ばっかり責めるが、政治家はどうなんですか?
地盤、看板、かばんをしっかり抱えて、老害がいるかと思えば、親子代々世襲ですか。
マスコミだって幹部級はバンバン天下っていますよ。(自分たちは天下りでないと嘯いていますが・・。)
谷さんはこういうことのほかにも主張があるんじゃないですか。

ただし、出席拒否はよろしくない!
卑しくも公務員の頂点の位置にいながら、政府のトップ、総理の出る席に出席拒否とは・・・。
きちんと出席をして、自分の主張を堂々と述べ、入れられなければ応諾するか、または職を辞するしかないのです。
彼の主張がなへんにあるか詳しく知りませんが、もしかしたら将来「たちの主張が多々しかった。」ということになるかもしれない。
歴史の審判を仰ぐ話です。
出席しないのは当然に失職に値します!
麻生さんには、支持率がどうとか姑息な価値判断ではなく、政府とその指示に従うべき公務員の原理原則にのっとって厳正に処置してもらいたい。
それも美しい日本の価値の一部です。

少し前に、田母神氏の論文問題で騒動があったが、私は詩の主張自体には少しも違和感がないのだが、現職の幕僚長が他国(中国、朝鮮、アメリカetc)との歴史的関係について公に言及することは慎むべきだっやと考えます。
論の正否ではなく、現職の国家幹部の発言は重いからです。
それを彼は自分は正しい、だから言論の自由に基づいてものを言って何が悪いと言うが、強い違和感を覚えます。
元幕僚長になってから発言してもちっとも遅くなかったのに、残念です。

今回、マスコミは麻生自民のだらしなさを言い募りたいがために、もしかしたら谷氏に寛大な論調をとるかもしれない。
でも、間違ってはいけない。
どんな高官であっても、内閣総理大臣より偉い行政職員はいないのです。
こんなことを許しておけば、政府の不拡大方針を馬耳東風として戦線を拡大した関東軍の二の舞になる。
断固処置すべきです。
返信する
訂正^^; (やまびこ)
2009-01-31 19:11:33
たちの主張が多々しかった→谷の主張が正しかった

私は詩の主張自体には→私は氏の主張自体には

お詫びして訂正です^^;
返信する
シビリアンコントロール (P@RAGAZZO)
2009-02-01 11:23:33
やまびこさん、こんにちは。

公務員の再就職に関しては確かにおっしゃるとおりで、
ただたんに禁ずればよいという事にはなりませんね。

しかし、天下りの為のほとんど存在価値の無い独立行政法人や特殊法人などは廃止すべきで、
籍を置くだけで高額報酬、高額退職金というのは
国民の納得を得られないでしょう。

ここは彼らの能力を真に生かせる会社への再就職が
可能なようなシステムを考えるべきだと思います。

その事を含めての公務員改革会議であるはずなのに、
これに故意欠席というのはとても納得できませんね。


田母神氏の論文に関しては私は少し意見が違います。
軍人は極論すればドーベルマンです。
ドーベルマンは強靭で攻撃的でなければ番犬の体をなしません。

軍人は軍人の立場での意見を持っており、
その意見を論文であれテレビであれ発言する事は言論の自由であり、
言論の自由に、あれは良いがこれはいけないなどということはおかしな論です。
言論の自由は普遍であるべきです。

であるからこその『文民統制』なのです。
軍人がドーベルマンである事は前提であり、
だからこそその上に文民を置き
人事権や命令権を文民に与えているのです。

ですから、私は
浜田防衛相が田母神氏を更迭した事に関しては異論はありません。

防衛省のトップである浜田にはその権利があり、
それを行使した。

シビリアンコントロールは完全に機能したのです。


あはは、、面白いですね。
いろいろと話を進めていくと
思考の枝ぶりに様々な形がある事が判ってきますね。

どれが正しいという事はありません。

しかも、このような話はなかなか日常生活の中ではできませんので
とてもワクワクしますし私の知的欲求を満たしてくれます。

これからもお互いの意見を尊重しつつ率直に意見交換いたしましょう(^^)/
返信する
ドーベルマン (やまびこ)
2009-02-01 14:04:10
Pさん、こんにちは。

相変わらずピタッとくる表現・・・しびれます。(笑)
また、いつもながら丁寧にコメントしてくださることに、改めて感謝です。

>>思考の枝ぶりに様々な形がある・・
これも感心せざるを得ません。というかこういう表現は感動的でさえありますね。

さて、Pさんのおっしゃる存在価値のない独立行政法人、特殊法人、それから手土産つきを疑われる民間企業への再就職など、問題点がたくさんあることはまったく同感です。
いち早く何とかしなくちゃいけません。
日本の土台骨を腐らせているといってなんら過言じゃないのではないでしょうか。
ただ、私はそういう問題があるからといって、味噌も糞も一緒にして「公務員の再就職は悪」という世論、あえて言えばマスコミの論調、ひいては追随する無能な政治家たちの主張に非常な違和感を覚えるのです。
正すべきことを正すことに何の異論もありませんが、公務員を卑しめ、生活に希望を持たせないとするかのような措置は必ず国に災いをもたらすと思います。
「霞ヶ関に頼らない政治」なんて民主党は言いますが、彼らだけで一体何ができるというのですか。
現実離れしたことを言うのも大概にすべきです。

そうではあっても、今回の谷氏の行動は絶対に許せないことと思います。
私は一応行政機関の掟という観点から話しましたが、何も行政に限らず、民間会社だって、町内会だって人間の社会なら同じじゃないですか。
社長がある方針を打ち出したとして、専務でも常務でも異論があったり、社長方針に危うさを感じるのであれば、当然意見を言うことは許されるべきです。
そうしないと会社が危機に陥ることにさえなりかねません。
だが、じっくり話して、聞き入れられればよし、聞き入れられなければ、応諾して付いていくか、職を辞するしかないじゃありませんか。
私の意見は違うといって専務室に篭城したんじゃ、会社は回らないし、そのうち会社はつぶれますよ。
篭城してまで反抗する役員(一般社員も同じ)はかく首するのが当然です。
こういう世間では当たり前のことをわきまえない所業は、どんな優秀な学歴か、これまでどんな実績を上げてきたか知りませんが、もはやその地位にはふさわしくありません。
法律上免職にできないなら、一刻も早く弾劾裁判に付すべきです。

さて、ドーベルマン氏(氏が気に入るかどうかわかりませんが、思わずにんまりする素敵な表現です。)の件は、谷氏の件に一脈通ずるものがあるのではないでしょうか。
Pさんは、言論の自由とはある意味絶対的な権利という風にお考えのようですが、私は、きわめて重要な権利ではあっても、すべてに優先する絶対的な権利(神聖にして犯すべからざるもののように)とは思いません。
憲法が様々な権利を謳っておりますが、その中でもかなり重要なものであるというとこまではなんら異論はありません。
しかし、憲法の表現を借りるなら「公共の福祉に反せざる限り・・」とか、すべての権利にはおのずと合理的な制約もまた存在すると思うのです。
では、ドーベルマン氏の場合に、どこが問題かと言いますと、よしんばその主張が正しいとしても行為の政府幹部(幕僚長は一朝コトあれば、総理に継ぐ軍の最高級司令官)の発言は、時として国の安全に非常に影響を与えます。
Pさんも同意していただけると思うが、日本を取り巻く各国は日本の主張が正論だと思ったら、いくら自分に不都合でも、万感の敬意を払って納得してくれるでしょうか?
わが国が軍事的に、政治的に、経済的に決して強くないことが根底にあるでしょうが、正論が正論として通用するほど世界は甘くありません。
わが国の外交がそれほど上等なものだとは言いませんが、それでも手練手管を使って何とか泳ぎ渡ろうとするのが外交というものでしょう。
氏は主として、中国や南北朝鮮との歴史的関係を言いたかったのでしょうが、アメリカに対しても非常に批判的な気持ちがにじみ出ています。
本意は、彼らと敵対したいのではなく、わが国が自信に満ちて、しかも応分の実力を備えなければならないという点にあったと思います。
ですから、氏の主張の正否を云々するつもりは毛頭ありません。
しかし、アメリカは日本を戦争に追い込んだとか、原爆投下や都市への空襲でおびただしい婿の市民を殺戮したという類の発言(氏の文章にあったかどうかは定かに覚えていません。)は、果たしてアメリカ政府に好意的に受け入れられるものなのでしょうか。
聖人君子ではありえないアメリカ政府要人たちに、「日本の軍事高官の中には、アメリカに反感を持つ、あるいは同盟に懐疑的な人物がいる。」と受け止められるのが落ちじゃないでしょうか。
ドーベルマンは自らの嗅覚で敵の危険な兆候をかぎ分ける必要もあるし、まして高知能の軍事高官であれば飼い主に危険を知らせたりする義務はあるでしょう。
しかし、飼い主の意向に反して、自分の判断で来客やご近所の住人に噛みついたり吼えたりしてはいけません。
主人だって、いろいろ考えがあって知らぬ顔して付き合っているかもしれないじゃないですか。
もし、怪しいやつが玄関に来て、本当は怪しいくせに「お前のところにドーベルマンが何で吠え付くんだ!」といちゃもんをつけた場合に、主人は対応に困りませんか?
こういう理屈で、私は田母神氏の論文には、「言論の自由」とはいえ、自ずと抑制が働かなくてはならないと思うのです。
もとより、氏が元幕僚長になった時点であれば、それを規制する必要もなければ、堂々と試験を論じてはばかる必要なないと思います。

谷氏も自説は正しいと信じているでしょう。ドーベルマン氏も何ら誤っていないという確信があるようです。
それはそれで、尊重したいと思います。個人としては私とて同感するところが多々ありますし・・・。

繰り返しになりますが、大事な権利ではあるが、言論の自由といえども絶対ではありえない。
これを履き違えて、害毒を撒き散らしているマスコミを見ればあまり乖離した話ではないと思うのです。
連中は、言論の自由、表現の自由、報道の自由とは僭称しています。
これらは己個人に与えられたものではなく、社会公共が保持すべき権利であるべきところ、新聞記者である俺が、ニュースキャスターである俺が持っている権利だと曲解して、時に会社の方針さえ無視する挙に出るなど、傍若無人の振る舞い目にあまるじゃないですか。
これも、諸権利は決して己一人個人に与えられた権利ではなく、社会公共が保持すべき権利だということと、今ひとつはいかなる権利も合理的で最小限の制約は必ずあるのだということを、わきまえていないと言うことに他ならないでしょう。
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