知的障害者急死事件

2007-10-21 18:38:51 | 社会
9月25日夕方、

71歳になる山田道夫さん(仮名)は佐賀県南佐賀の国道をバイクでゆっくり走っていた。


すると後ろから自転車に乗った青年に追突された。

青年は自転車から投げ出されるような形で転倒。

起き上がり、ひどく興奮した様子でバイクの前部をけった。


すぐに警察官2人が駆け付け、

もみくちゃになりながら歩道に倒れ込み、青年の上半身を押さえた。


青年は「あー」などと声を上げ、手足をばたつかせて激しく抵抗、

警察官に10回ほどつばを吐きかけた。

警察官はやっとしがみついているような状態だった。


応援の警察官が到着し、

最終的に5人で足を押さえたり腕を曲げたりして、うつぶせの状態で後ろ手に手錠をかけた。

警察官たちは馬乗りになったり、殴ったりはしていない。



ところがこの青年は、、、その後、、、死んだ。



青年の名は安永健太さん。25歳だった。


そして、、、知的障害者だった。



青年が勤務していた県授産施設協議会は

「なぜ手錠をかけたのか」「顔や頭などに複数の外傷があるのはなぜか」―など、

青年が亡くなった詳しい経緯の説明を求め、

「警察官が知的障害者の特性を少しでも認識していれば、このような悲惨な事件は起きなかった」

と、地域で生活する障害者への理解を求める内容の声明文を県に提出した。

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う~~ん、、、これはむずかしい、、、



治安を維持する事が仕事の警察官の立場に立てば

取り押さえた人数が5人というのが妥当かどうかは議論の余地があるものの、

間違っていたとは言えない。



しかし、青年の親御さんや自立支援施設の方々から見れば非常に残念だっただろう。




これらの事は、私たちの身の回りでもじゅうぶん起こりえる話であり、

実際に毎日、私たちは障害者の方たちと共存して生きていっているし、

ほとんどの障害者の方たちは非力で大人しい人たちである。



この事件は悲しい事ではあったけれども、

障害者側の方たちは余り強く主張をしないほうが

結局は得策であるように思う。



この手の事で余りに高圧的に出ると、

世論はかなり間違った危険な方向に走っていくように思う。



ここは苦しいだろうけれども、激しい主張は自制すべきではないだろうか。




また、私たちも、

この事件で、障害者の方たちに偏見を持つ事だけは絶対にしてはならない。




彼らは、なりたくてそうなったのではない。





多少の事は微笑みで暖かく接してあげよう。


もしかしたら、あなたがそうなったかも知れないし、

あなたのお子さんがそうなるかも知れないではないか。




こういうことを言うのは私らしくないが、


心からそう思います。









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