長崎市長銃撃事件

2007-04-18 18:54:47 | 社会
長崎の伊藤一長市長が銃撃された事件について、
その日の夜安倍首相が
「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が解明されることを望む」
とコメントを出した。


ところがこの安倍のコメントに対し野党から批判の声が上がっているらしい。


社民党の又市征治幹事長は
「表現・政治活動の自由、選挙運動を暴力で圧殺することに対し、一国の総理としては極めて残念なコメント」と指摘。

国民新党の亀井久興幹事長は
「暴力行為で言論を封殺することへの憤りをまず言われてしかるべきではないか」という訳だ。
http://www.asahi.com/politics/update/0418/TKY200704180240.html


ところがこの事件、
城尾哲弥容疑者が長崎県警の調べに対し、自らがかかわっていた市との複数のトラブルについて説明していることが18日、わかった。

こうした供述に加え、事前にマスコミに郵送していた文書の内容などから、
県警は、動機に暴力団の組織的な背景はなく、
同容疑者が市の対応に個人的な恨みを募らせて市長を狙ったとの見方を強めている。
http://www.asahi.com/national/update/0418/SEB200704180035.html


この県警発表の内容のどこに
「表現・政治活動の自由、選挙運動を暴力で圧殺」とか
「暴力行為で言論を封殺」などという
政治、思想を背景とした動機がみられるのか?


そもそも、安倍がこのコメントを出したのは事件直後の事であって、
犯人の名前さえまだ判明していない時間であり、
動機やその背景など何も解かっていないタイミングでの事だ。

「真相が解明されることを望む」というコメントの何処がオカシイのか?



私は昨夜の事件勃発当初からの報道をNHKでじっくり見ていたが、
NHKも他のマスコミも、口には出さぬまでも、
最初から「右翼による政治テロ」というニュアンスをかなり露骨に滲ませ、
今朝のスパモニでも鳥越俊太郎が
「安倍首相は何故民主主義を脅かすテロは許さないと言わなかったのか!」などと噛み付いていた。


鳥越は、長崎前市長本島等氏の右翼による狙撃事件や、
伊藤市長の核廃絶運動の事を何度も持ち出し、
鳥越ら左翼の人たちがよく使う「想像力」を駆使して、
その自分達の「想像」を礎としたシナリオを勝手に構築し、安倍を非難していた。


しかし、事件の背景も何も解かっていない時に、
一国の首相が勝手に「想像」した動機を基にした談話など出せるはずが無いではないか。

又市や亀井や鳥越がごとき、
先走ったおっちょこちょいなコメントを出すことこそ自重すべきであろう。


確かに、今後の捜査によってはもしかすると政治、思想的背景がでてくるのかも知れない。
もしそうなった時、安倍は初めて政治テロに対するコメントを出すべきである。


安倍の昨夜のコメントは適正である。







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