『まだ何もしていない平和主義者』にノーベル平和賞。

2009-10-10 12:54:09 | 時事
オバマ氏のノーベル平和賞受賞、ネットで「反論」続々


(CNN) ノーベル平和賞が現職のバラク・オバマ米大統領へ授与されると
発表された直後から、
インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
フェイスブックや、一言ブログのTwitterでは、
続々と感想や反響のコメントが寄せられている。

祝福の声もある一方で、「時期尚早」という意見や、
米軍が駐留するアフガニスタンとイラク情勢を踏まえ
「不適切」といったように、賛否両論に分かれている。

Twitterユーザーの多くは、「受賞を辞退すべき」という意見を出している。
ロンドン在住の人物は「真の世界平和を達成するときまで辞退すべきだ」と投稿。
ユトレヒトからは、
「親愛なるオバマ大統領。あなたを尊敬し、支持して、支援しているが、
 まだ平和賞を受けるべきではない。もしも自分があなたの立場なら辞退する」
との声があがった。

ドイツからは
馬鹿げている。バラク・オバマに平和賞?なんで?
 ブッシュと変わったから?まだ実際には何もやってないじゃないか

と怒りの声。

テヘランからは
もしもオバマが平和賞に値するなら、
 世界平和のために走り回るミス・アメリカの女性たちも受けるべき

との皮肉めいた投稿があった。

ボストンからは
誰か説明してくれない?あれって、何かを達成した業績に与えられるもので、
 何かをやろうという気持ちには贈られるものじゃないでしょう?

と、就任から1年もたっておらず具体的な成果がはっきりしていない
現職大統領の受賞に戸惑う気持ちを寄せた。

パリからは、
「他に誰も、受賞できる人間がいなかったんじゃないか?」
という意見があがっている。

スペイン主要紙エル・パイスは、オバマ大統領を平和の象徴であるハトに見立て、
黒いハトがオリーブの枝をくわえる一コマ漫画を掲載した。

2009.10.10 CNN





日本では相変わらず

オバマを絶賛する論調がほとんどだが、

世界のオバマ評価は

すでにこのように変化してしまっている

という事だろう。



オバマは『すばらしい事』をたくさん言ったが、

まだ『すばらしい事』を何もしていない。



ホワイトハウスの定例記者会見でも

「期待ばかりで、何も結果がない
 という認識を助長しないか」

「冷戦終結に導いたレーガンは受賞しなかったが」

と容赦の無い質問が飛び、


ギブス大統領報道官は困った様子で、

「私はノーベル賞委員会のメンバーではない」

と答えるしかなかった。



また、黒人で共和党全国委員会の

スティール委員長は

「確かなことは、大統領は雇用創出、財政責任などで、
 米国民からいかなる賞も得られないことだ」

と皮肉った。


その中においても

訪米中のダライ・ラマは、

オバマから会談を断わられたにもかかわらず

オバマ大統領を祝福する書簡を送った



中国の弾圧に苦しむチベット民族の

この指導者は、


自分と会ってもくれない

ノーベル平和賞を平然と受け取る

『まだ何もしていない平和主義者』に


いったいどのような気持ちで

手紙を書いたのであろうか。



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7 コメント

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苦笑あるのみ^^; (やまびこ)
2009-10-10 16:25:12
Pさん、こんにちは。

いやはや、オバマ大好きの私も本当に驚きました。
そして大きくため息を・・・。

>>オバマは『すばらしい事』をたくさん言ったが、
>>まだ『すばらしい事』を何もしていない。

まさしくその通り!
彼が向かい合ってる任務や目標はとてつもない困難なものばかりではあるが、
それらの一つ一つを辛抱強く、丹念に成し遂げてくれるだろうと期待しています。
そして、確かにその希望を世界に抱かせた。
でも、まだ何も成し遂げていない!

ノーベル賞選考委員会にはそれなりの考えもあったかも知れません。
でも、いくらなんでもさすが早すぎますよ!

ただし、選考したのは委員会です。
オバマ氏ではありません。(予想もしていなかったでしょう。)
このことでオバマ氏を揶揄したり、侮辱したり、果ては辞退しろなどとは僭越、お門違いもいいところです!
まして、受賞をオバマ氏の資質への疑いにまで話を広げるのはいたって品格の無い話です。
オバマ氏は多少の違和感を抱きながら、多少の気恥ずかしさを感じながら、受賞するのが筋です。
そして、いずれこの賞が多少の先走りであったとしても、きわめて当を得たものであったことを証明してほしいものです。
なぜなら、彼が受章する理由とは、人類の未来を破滅から救うことに他ならないから・・・。
受賞に値しなかった時のことは、考えるだけでも恐ろしいことです。
言わずもがなですが、もちろん彼個人の名誉について論じているのではありませんよ。
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追伸(ダライ・ラマ) (やまびこ)
2009-10-10 16:37:49
ダライ・ラマは追伸で述べてよい方ではありませんが・・・。(汗)

Pさんのお気持ちも察せられないことはありませんが、私はダライ・ラマ程の高貴な宗教家で、かつ老練な政治家ともなれば、おそらく何一つ含むところなく祝意を表したのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
確かに今回オバマ氏との面会はなりませんでしたが、会えなかったことを恨みがましく思う人物であるはずもなく、むしろそのような返事しかしえない状況の相手の立場を深く慮っているのではないでしょうか。
端的に申せば、私ども市居の市民とは少しかけ離れたところの魂の持主かと想像しますが・・。
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理想 (P@RAGAZZO)
2009-10-10 19:11:37
大兄、こんにちは。

オバマがまだ何もやらないうちから
『オバマはイケナイ』と言ってはなりません。

しかし、期待が大きすぎた分
外交や経済でなかなか得点を挙げられない彼に
世界がイライラしはじめていることも事実でしょう。

私がオバマに厳しいのは、
彼がリベラルの指導者らしく、
大統領選挙で余りにも理想やきれい事を言い、
彼が為政者になれば全てがうまくいくかのごとき幻想を
民衆に与えたことに対し、
『外交も経済も、現実にはそううまく行かないだろう』事が
容易に予想できたからです。

確かに彼は就任演説では
『すぐにうまく行くわけではない』と述べておりますが、
やはり私には大兄には申し訳ないけれども『二枚舌』に見えた。

核の問題はまだこれからのことで
絶対上手くいかないなどと言うつもりはありませんが、
オバマの説は性善説に過ぎると私は感じます。

スターリンや毛沢東を輩出したロシアや中国が
損益を無視して一歩でも譲歩するとは
私にはとても考えられないのです。

また核の問題は
我が国の防衛と直接にまた密接に関係しております。

オバマが大幅に核を削減するということは、
我が国の防衛がたちまち脆弱になることも意味します。

鳩山はそれを解かってオバマを絶賛しているのか?
もしそうであるならば鳩山は自主防衛を真剣に考えているのか?

と思慮に及びますに、、
とても、私にはそうは思えません。

オバマのノーベル平和賞はオバマの受動現象ではありますが、
そのような、さまざまなことを思うに、
すんなり『おめでとう』とは言いがたい、
というのが私の今の姿です。
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二枚舌 (やまびこ)
2009-10-10 21:21:19
Pさん、こんばんは。
丁重なお返事ありがとうございます。
オバマ氏んことになるとつい力が入る老人をお許しください。(笑)

Pさんらしくもない!
政治家が二枚舌を使わなくてどうしますか!
お聞きしますが、ブッシュは二枚舌を使わなかったのですか?
麻生太郎氏は全く使っていませんか?
いいえ、政治家は上手に二枚舌も三枚舌も使う職業です。
問題は己の二枚舌、三枚舌に私利私欲(自己弁護を含め)がないことと、願わくば人類のために有益足らんとする品格があってほしいことです。
ですから、Pさんが彼を二枚舌と評されようと一向に気になリません。(笑)

確かに核の問題は一筋縄でいきません。

>>絶対上手くいかないなどと言うつもりはありませんが、
>>オバマの説は性善説に過ぎると私は感じます。
>>スターリンや毛沢東を輩出したロシアや中国が損益を無視して一歩でも譲歩するとは
私にはとても考えられないのです。

全く仰せのとおりです。
ですが、この問題を解決しなければ人類の未来は確実に滅亡です。
それが大げさと言うなら、米ロ中以外の氏素性のわからん冒険主義者たちの気まぐれに、地球上に存在する60億の声明を委ねた状態で、人類は歴史を刻み続けることになります。
率直に言ってうんざりです。
確証はないのですが、ロシアはたぶんかなり強い関心を持っていると思います。
中共もこのまま核拡散が進むことの恐怖くらいは理解していると思いますから、世界制覇の野望と切り離して核問題を検討する可能性はあると思います。

オバマ氏が本当に降臨した使徒かどうかは実のところ全く分かりません。
そう言えば、バイブルの冒頭に「はじめに言葉があった。」とあります。
天地を創造した神の意志と比較するのも大げさですが、でも、誰かがその意志を持って人類に語りかけなければ何も始まりません。
人類の中で初めて語りかけてくれた政治リーダーがオバマ氏であるなら、これを蔑視したり、軽々に疑ったりしたくない気分なのです。
仮に彼が稀代のペテン師であって、言ってることがすべて嘘だったとしても、我々人類は大した損もしません。
彼以外は誰も彼のようなことは言っていないのですから、すがり間違いだけはないからです。(笑)

>>オバマが大幅に核を削減するということは、
我が国の防衛がたちまち脆弱になることも意味します。

いいえ、必ずしもそうとも言えません。
確かに無邪気な米国の核放棄は我が国の防備を裸にし、米国自体を危うくするでしょう。
しかし、均衡削減の原則を厳守することと、通常型兵器の効率化を促進することで、防衛力の極端な減殺と均衡喪失を避ける方便があると信じます。

私はブッシュ氏個人は愛すべきキャラと思いつつも、9.11を突きつけられて「よお~し!俺が敵を取ってやる!」と馬に乗って谷に分け入り、インディアンの居留地を攻撃したカウボーイ的正義感だけだったのは残念です。
テロリストの封じ込めに成果を挙げ得ないまま、将来ある若者のを何千人も、イラク人を何十万人も殺した政治家としての無能を許せません。
彼と比べるなら、何の成果も挙げ得ていないのは事実だとしても、「言葉イコール理念」で世界中の多くの人々を鼓舞し、希望を抱かせているオバマ氏は政治家として(友人としてではありませんよ・・笑)敬愛したいのです。

ま、老人の世迷言と聞し召してお笑いください。


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タイミングの問題 (鰤太郎)
2009-10-10 23:06:17
Pさん、こんにちは。

オバマ大統領にノーベル平和賞ですか、
そうまるで試合中に優勝トロフィーをもらうような感じですね。

何かタイミングが悪いかもしれないですね。

あと、何年後には成果が出ているはずですから、
まあ、その時はどのような結果になっているか?
わかりませんね。
返信する
まず日本の事を考えてみると、 (P@RAGAZZO)
2009-10-11 11:50:32
大兄、こんにちは。

二枚舌は政治家の資質のひとつというわけですか。
なるほどそうかもしれませんね。

しかしそれは外国の指導者に
我々が求めるものでもないのではないでしょうか。

オバマは平和を口にしつつアフガン増派を決め、
日米同盟強化を唱えながら中国とのG2を模索し、
駐日大使にはまったく無名、未経験のジョン・ルースを起用し、
人類の平等を声高に言いながらダライ・ラマとの会談を避けた。

余りと言えばあまりに露骨であると私は思います。

特に中国との関係はわが国としては敏感にならざるを得ず、
先の日米首脳会談の様子を見ても、
オバマは日本を軽視し中米関係強化を図っているようにしか私には思えません。

鳩山政権の対米政策もお粗末である事は間違いないでしょうが、
ブッシュの親日ぶりに比べ
オバマの日本軽視は私には憂慮すべきことだと思われてなりません。

そうした状況の中でオバマの『二枚舌』を賞賛し、
日本中が『オバマ、オバマ』と持ち上げる気持ちが
正直言ってわたしにはさっぱり理解できないのです。

私は地球人である前に日本人である気持ちが強いのか、
地球のためにとか世界の為にとか言う前に、
『それよりまず、日本のことを考えてみたらどうか?』
と、つい思ってしまいます。

鳩山氏も『世界平和』だとか『地球環境』だとか言っておりますが、
その代償を払うのは私たち国民です。

はっきり言って、餓死する日本人が居るというのに
何が世界平和か?何が地球環境か?
というのが正直な気分です。

大兄の『世界の平和』は立派な理念であると思いますが
私はまず『日本の平和と繁栄』です。

世界からでさえオバマの現状に厳しい視線が注がれているのに、
日本人の私がオバマの二枚舌を賞賛する気分にはなれません。



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ルース・マーカス (P@RAGAZZO)
2009-10-11 12:01:46
鰤太郎さん、こんにちは。

>>試合中に優勝トロフィーをもらうような感じですね。

あはは、うまい事を言いますね。

民主党系リベラル派の有名な女性コラムニスト、
ワシントンポストのルース・マーカス記者は

『この受賞はばかげている。恥ずかしい。
 私はオバマ大統領を礼賛している。投票もした。
 だが平和賞だって? この賞はなにかを達成したことに与えられるのだ。
 ただこの人がこういうふうだから、ということに与えられるのではない。
 オバマ大統領はまだたいしたことはなにも達成していない。
 こんな受賞は、ノーベル賞を、
 参加しただけで、誰もが勝ったとする、ちびっ子サッカーのようにしてしまう』
と述べています。

オバマ支援のリベレルでさえこういう反応ですね。

しかし、まぁまだわかりません。
これからオバマが何をやるかですね。
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