
移動用3次元レーダー:J/TPS-102です。
第7移動警戒隊 (西部航空方面隊隷下)は、3次元レーダー(方位、距離、高度を同時に測定)を使用した対空警戒監視を任務としています。この装置は、車両に搭載し自由に移動することができるので、固定レーダーサイトが故障等で機能停止したときにその代わりとして出動します。
諸元・性能
構成 1.監視装置 2.統制装置 3.中継装置
製作 日本電気
備考 ●移動式三次元レーダー J/TPS-102
J/TPS-102はシリンドリカル・アクティブ・フェーズドアレイ・アンテナを採用し、全方位・仰角電子走査方式により、従来の移動レーダーよりも目標の捕捉・追尾能力、ECCM性等を向上させるとともに、自動警戒管制組織と自動連接して運用できるなど、組織戦闘能力および機動性に優れた移動式警戒監視システムです。本装置は、航空警戒管制組織の動くレーダーとして、固定レーダーサイト中断時の代替運用等、覆域の補完として、警戒監視および要撃管制等の機能を有しています。車両移動中はトラックの荷台に倒した状態で、展開地到着後はアンテナを起立させて使用します。レーダーアンテナは回転させる事なく全周の監視が可能なため、風や雪の悪天候であっても影響を受けにくい構造になっています。
西部航空警戒管制団(JASDF Western Aircraft Control and Warning Wing)は、航空自衛隊西部航空方面隊に属している航空警戒管制団です。
司令部は春日基地(福岡県春日市)にあります。西部防衛区域(中国、四国西部~トカラ列島地域)の領空や周辺空域をレーダーで監視しており、領空侵犯の恐れのある国籍不明機を発見した場合には、近隣の戦闘航空団などに緊急連絡を行うとともに、スクランブル発進(緊急発進)した要撃機の誘導(地上要撃管制)を行っています。また、春日基地の管理業務も担当しています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます