東鷲宮駅(ひがしわしのみやえき)は、埼玉県久喜市西大輪にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅で下りホームが地上で上りホームが高架という珍駅です。
「宇都宮線」の愛称区間に含まれており、上野駅発着系統と、新宿駅経由で横須賀線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。
駅舎は平屋のコンクリート造駅舎です。上下線いずれも線路西側に配置された単式ホーム2面2線を有する。ただし、下り線が地上ホーム1面1線、上り線が高架ホーム1面1線の特殊な構造である。みどりの窓口(営業時間 午前7時 - 午後6時)。改札口にはSuica対応自動改札機があり天井が高く明るい。切符売場には券売機は3台、指定席券売機が設置されている。
2009年3月25日に多機能トイレの供用を開始し、2010年3月20日にはエレベーターとエスカレーターの供用を開始した。
この地に、貨物駅と東北新幹線の保線基地を設置するために設置された。旅客駅、貨物駅、保線基地が併設され、下り本線から分岐する貨物線が上り本線に支障しないように、上り本線だけが高架となったため、このような特殊な構造になっている。停車場ではあるが、上りも本線と貨物線(引き上げ線)の分岐(第3場内信号機)が東京側にあるため、高架ホーム(上り)の停車列車は出発信号機ではなく、第2場内信号機の信号現示を確認して発車する。上りの出発信号機は分岐を過ぎた後に一つある。
その後、貨物駅は国鉄改革に伴って開業わずか5年で廃止、広大な貨物駅用地は長い間荒廃するに任せた状況であったが、最終的には売却され、駅前ロータリーと住宅地に転用・再整備されたが、上り高架線の地平移設は多大な費用がかかるため見送られた。東北新幹線の保線基地は貨物駅用地の売却に併せて移転と再整備を受け存続しているが、敷地縮小のため、東北新幹線本線(鷲宮信号場)からの進入には久喜駅との間に設けられた標準軌の引き上げ線(狭軌線からの荷物引渡線)、および当駅に隣接した高架橋上で2回のスイッチバックが必要である。
保線基地(貨物ヤード)は2003年9月までは、東武鉄道の貨物授受および東武鉄道(一部帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)を含む)向け甲種輸送の搬入があったが、東武鉄道の貨物輸送が廃止されてからは工事列車がごくまれに入線する程度である。東武鉄道の貨物廃止後は東武久喜駅との連絡線が撤去され、甲種輸送については東上線同様熊谷貨物ターミナル駅からの搬入となり、秩父鉄道経由で羽生駅から搬入する(東上線は熊谷貨物ターミナル駅から秩父鉄道経由で寄居駅から搬入する)。なお、営団日比谷線向けの車両搬入は東武鉄道の越谷市内の高架化の関係で早期に打ち切られている。
上りの高架線路下脇には、新幹線用と在来線用の保線基地がある(新幹線用と在来線用の架線柱・無電架線・線路も備えての設置がある)。旅客営業開始当初は停車する列車が少なかった。駅舎の側面の出口の前に地下道があり、東側に行くことができます。
のりば
番線 路線 方向 行先
1 ■宇都宮線(東北線) 下り 小山・宇都宮・黒磯方面
2 上り 大宮・東京・新宿・横浜・大船方面
(■湘南新宿ライン・■上野東京ライン含む)
湘南新宿ラインの列車は前述のように横須賀線へ直通する。本項では湘南新宿ラインのラインカラーを■青、上野東京ラインのラインカラーを■紫で示すが、実際のホーム案内はすべて■オレンジで案内されている。
2010年(平成22年)3月22日までは旧・鷲宮町に立地していた。「鷲宮」の行政上の町名は「わしみや」と読んでいたが、当駅名は「わしのみや」と読んでいた(東武伊勢崎線鷲宮駅も同様)。
1981年(昭和56年)4月15日 - 周辺4駅の貨物取扱を集約し、日本国有鉄道(国鉄)の貨物駅として開業。
1982年(昭和57年)6月23日 - 旅客営業開始、一般駅となる。開業当時は朝の上り数本と夕の下り数本しか列車が停車しなかったが、この状態は同年の1982年11月15日国鉄ダイヤ改正で解消した。
1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物営業廃止、旅客駅となる。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
電報略号 ワミ
駅構造 地上駅・高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 10,723人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1981年(昭和56年)4月15日
備考 みどりの窓口 有
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