陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第二十一話「決戦」

2007-10-17 | 感想・二次創作──魔法少女リリカルなのは

ぐあぁあああっ!
ヴィータがああああああ───ッ!


リリカルマジカルごきげんよう。
今回の叫びはこんなもので。

ひさしぶりに淫獣がでてきました。
彼はヴィヴィオの出番がないけど水橋ファンのために無理矢理でてるようにしか思えんのですが?
アルフさん、子ども形態かわいいですね。フェイトちゃんの心配をしているのがけなげ。

二期もそうでしたが、やはり最終決戦になると登場してくる、クロノおよびリンディさん。
しかし、相手が巨大戦艦とはいえ、だいじな人質を乗せているので、おおっぴらに攻撃できないのが、悲しいですね。アースラの活躍はたぶん二期と同様に、ヴィヴィオを救出、スカリエッティ一味とのガチバトルにケリをつけたあとの、「聖王のゆりかご」の後始末用ってとこでしょうか。

はやてちゃんが、なんだか指揮官っぽくって頼もしいです。
なのはやフェイトに比べたら、実戦経験が圧倒的に少ない彼女(二期は病人で寝てばっかでしたし)
ですが、ヴォルケンスを御したことからもわかるように、はやてちゃんは統率力がありそうで、武隊員の指揮にあたっています。しかし二十歳にもみたない女子に、こきつかわれる男魔導師たちって…管理局は女子のほうが出世早いのかな?

それから前から思ってたんですけど、主役の新人四人、ヘリで運ばれないと現場行けないんですおね。
キャロはまあ竜がいるからいいとしても。なのはたち隊長、副隊長陣が、すいすい空を飛んでるのに比べると、なんかバトルの派手さに欠けますよね。二期の空中を舞う華麗な武闘戦がみられないのも、さびしいかも。
今作は、生命操作や家族問題、教育や女性の社会進出といったかなり社会的関心事をもりこんだ内容となっていますので、現実路線の、地に足の着いた設定となっているのでしょうか。ほんと一期の頃の、のんきにジュエルシード集めてる魔法少女ものから、大きく離れてしまいましたね。

そんなわけで空にむかう隊長陣とは別行動で、新人たちは市民の安全をまもるため地上に。戦闘機人と市街地戦に突入。
しかし、市民といってもあのミッドチルダって一般人ほとんどいませんでしたよね?今作はキャラが多いから、スタッフはモブを描くのがしちめんどくさかったんでしょう(またいい加減発言)
ティアナは現場のリーダーらしさを発揮。
しかし、戦闘機人の策略によって、四人は三組に分断されてしまいました。

エリオ・キャロvsルーテシア・ガリュー
ティアナvsディード・ノーヴェ・ウェンディ
そしてスバルは、探し求めていた姉のギンガと。

なんかティアナだけ三人相手ってかわいそう。しかも、ノーヴェからチンクを潰された恨みをぶつけられてます。念話も盗聴され、幻術も利かない相手に大苦戦。右足を負傷してしまいます。ここ、たぶん一話で足を捻挫したのとかぶっていると思うんですが。あの模擬試験では、スバルが足代わりになってふたりでゴールできた。でも今度は実戦で、パートナーもいない。しかし、ティアナは諦めない。いっしょに夢を果たそうと誓ったスバルの顔を思いだして。
数日前にSS03のレヴューしたとき、ティアナがスバルといっしょにギンガを救ったらいいのにと述べたのですが、やっぱりこのままで良かったかもと思い直しました。スバルといっしょにいたら、引き立て役にしかならないでしょうし。三人も敵を相手にする。しかも魔法の通じない機人。四人のなかではいちばん凡人であるティアナがです。ですが、だからこそ、その彼女がこんな窮地をひっくり返すことに意味があるのです。ティアナの部分だけやたらと演出が目立ってよかったのは、スタッフのこのバトルに対する思い入れを感じました。生身の女の子が困難な状況をのりこえる。この『StS』で設定されたAMFという魔法の足枷は、おそらくそういった人間のつよさを描くための条件だったのではないでしょうか。

シグナムとリインは、ゼスト・アギト組と対峙。レジアス中将のところへ向かうゼストは訳ありなようですね。理由を語らない相手に、「言葉にしてもらわねば、譲れる道も譲れません」と一歩も引かないシグナム姐さん、かっこいいです。しかし、横のリインさんのポップな喋り方で緊張感の余韻がそがれちゃうんですが。ところで人型デバイスって融合しても人格は乗っ取られないんですよね。まあ、「~ですぅ」とかいいだす、シグナムさんとかはやてちゃんとかだったらたいそう嫌ですが(笑)

フェイトちゃんは、シスターシャッハとともにスカリエッティと直接対決。プロジェクトFとの因縁のため。
今回のフェイトちゃん、なんか凛々しかったですね。ああ、きっとなのはさんがいないと彼女はいくらでも黄金の鬼になれそうです。
愛娘のヴィヴィオを奪って、愛しのなのはさんを泣かせた男、ぜひとも自分の手でシメないことには彼女の気はおさまりません。ええ、決して隊舎をつぶされてなのはと夫婦水入らずの愛のツインベッドを破壊されてしまい、窮屈な戦艦アースラで寝泊まりを強いられている(?)がための私怨をぶつけているわけじゃあないんですよ(当たり前だ)

私、放映当時いまいち話がのみこめてなかったのですが、スカリエッティのアジトって地上にあって、やっぱり「聖王のゆりかご」から遠いんですよね。フェイトちゃんがちゃちゃっとヘンタイ博士片づけて、愛しのなのはさんのもとに駆けつけられるのかなぁと期待したのですが。

一期と二期がちょっとうろ覚えなんですが、フェイトちゃんの武器ってあんな使い方してましたっけ?なんか「るろうに剣心」の左乃介の武器みたいなんですけど?原作者の都筑先生って『武装錬金』の大ファンらしいので、その影響なんでしょうか?なんかでも、あの使い方はもう魔法少女じゃないような。ふつうに刃物ですよ、アレ。といいますか、正当に魔法少女っぽい使い方してるのって、なのはさんのレイジングハートだけなんじゃないかしらと。
(管理人の魔法少女のイメージは九〇年代でとまっています)
ちなみにこのライオットザンバー、あちこちでネタになるほど二十四話でおもしろい使われ方しますのでお楽しみに(苦笑)

さて、ゆりかご艦内に突入したなのは・ヴィータコンビは、別れて聖王の玉座と駆動炉に向かうことに。ヴィヴィオ救出のなのはの体力を温存させとくために、先陣切ってガジェット叩きに奮戦。はげしく消耗しているヴィータを置いていくことに心を痛めるなのはですが、ヴィータの決意はかたい。ああ、なのはさん、フェイトちゃんに対してもこれぐらい心配してあげたらいいのに。
ヴィータは、五年前の事故のことがあるので、なのはの盾になって護る決意をしてたようです。闘志をこめた鉄槌の騎士はつよい。なのはと別れても、向かうところ敵なし。あと一歩で目的地というところで、彼女を貫く銀の爪が…。昔、なのはを襲ったおなじ刃におそわれてしまったのでした。ヴィータあやうし!ってなところで、次回続く。

衝撃的な終わり方でした。はじまりがヴィータの回顧的なモノローグ仕立てにしてあったのも意味深めいてて。でも、ここまで流血描写とか、いままでなかったですよね。各キャラの見せ場を多くするために個人戦にしたのはいいのですが、同時進行ですすむため、バトルが細切れにされて、流れが悪くなったのも物足りない感じがしました。

ヴィヴィオ分は次回で補給できそうです…(溜息)



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12 Comments

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初めてコメントします。 (白いの)
2007-10-18 00:38:47
なのはってこんな話だったんですね。
とても魔法少女には見えないのは気のせいでしょうか(上の画像も)
えーとつまりなのはとフェイトの愛娘が攫われて、
それを取り戻しに行くという事ですよね?
間違ってます?
で愛しの新妻なのはを悲しませた奴を許せないフェイトがその相手に復讐しに行くという。
前ちょっと見た時意味がよくわからなかったのですが、ちょっとわかった気がします。あの子はあの
二人の子供だったのですね。納得。
あれ?二人とも女の子だったような気がしますが、
さしたる問題ではないですね。
返信する
はじめまして! (万葉樹)
2007-10-18 18:32:45


──おばあちゃんが言っていた。
「このブログのレヴューは、選挙の公約より数十倍あてにならない。全宇宙の何者も鵜呑みにしちゃいない」ってな。

ごきげんよう、白いの様。
ようこそお越し下さいました!

>とても魔法少女には見えないのは気のせいでしょうか(上の画像も)

上の画像は、アニメ雑誌の附録ポスターを私がアレンジしたものなんです。もとはすごく夕焼けいろの美しいもので。でも戦場の乙女って感じですよね。ちなみに『なのは』のアニメ雑誌のピンナップとかでは珍しい絵柄で、ふつうはもっとグラビアアイドルみたいなお色気カットが多いです。

>えーとつまりなのはとフェイトの愛娘が攫われて、それを取り戻しに行くという事ですよね?

本筋はあっているのですが。ヴィヴィオという女の子(うちのブログで9月23日付記事の画像参照)の保護者は、いちおうなのはであって、フェイトはそのふたりの保護監督責任者、いわば後見人となっています、物語上は。ただ、ヴィヴィオが「なのはママ」「フェイトママ」と呼ぶので、ファンの間ではふたりの子供として認知されてますが(笑)ちなみに、フェイトちゃんはすでにふたりの養子(赤頭の男の子とピンク頭の女の子)を育てています。
あの、ちなみにいちおうここのレヴューはおそろしく歪んだフィルターで物語を眺めてますので、作品をご覧になっていないとたいへんなことになると思います(苦笑)
この作品、私も先輩サイト様に薦めていただいたものですが、世界観とかキャラの名前とか、いろいろややこしいので、余裕がありましたら公式HPとかWikipediaとかご参照なさってください。よければ一期の『リリカルなのは』と二期の『なのはA's』もあわせて鑑賞なさるといいですよ。三期よりは熱いバトルと少女たちの甘い心の交流がみられること請け合いです。

>あれ?二人とも女の子だったような気がしますが、さしたる問題ではないですね。

よくぞ、言っていただけました。といいますか、男の方にそう理解してもらえるのがうれしいですね。
よく指摘されていることなんですが、『なのは』って少年漫画の闘いのなかで友情を深めていく、の女の子版で、男の子にも女の子にも楽しめるつくりになっています。平成仮面ライダーの男の青くさい友情にロマンを感じる男性陣だったら、共感していただけるのではないかと。主人公のスバルの正体がじつは…という謎も、『555』の主人公とかぶっていると思います。
それにして、あの『なのはStS』と『カブト』のMADのシンクロ率はただごとじゃないですね。なのはとフェイトがやさぐれた会話してる場面で大爆笑してしまいました。

それからですね、白いの様の『武装神姫』のコレクションすごいですね。和物とあわせるっていうところが。私も『神無月の巫女』って作品ではじめてフィギュア買いまして。買う前は敬遠していたのですが、どうしてこういう立体物が人気なのかちょっとだけ判ったような気がします。そういや、昔けっこうプラモデルとか好きだったなと童心に帰ることができて、楽しいブログですね。
以上、妄想と曲解レヴューでも頂点に立つ(?)管理人がお届けしました。
コメントありがとうございました!

返信する
カブト用語がお上手で(笑) (白いの)
2007-10-18 23:16:00
私は誤解する事でも頂点に立つ男なので問題ないです。
いえきっと誤解ではなくこのレヴューが真実だと信じています(笑)
とてもこの作品に対する愛が伝わるいいレヴューだと
思っていますよ。
しかしおっしゃる通りこういうシリーズ物は最初から観ないと面白さが半減する気がしますので、レンタルできるのならちょっと借りてこようかなと思っています。いい歳したおっさんが借りるのは勇気がいりそうですが(笑)

私はこのカブトMADなのはにで興味を持ったのですが、遅すぎたのかもう最終回近くで良くわからず置いてけぼりでした。でもバトルがかっこいなと思ったのとフェイトさんの事が気に入った事から最後まで観てみました。話はよくわかりませんが、なのはさんはさすが『白い悪魔』娘にも容赦ないと爆笑しながら観てました(苦笑)最後に何故桜の下でバトルするのもよくわかりませんでしたが。

あと女の子同士の友情は美しいと思います男よりは。
主に見た目の麗しさで(笑)私は大雑把な性格なんで
大体何でも受け入れられます。節操無しでも頂点に立つ男ですから(苦笑)

それから『武装神姫』を褒めて頂きありがとうございます。隠れオタである私はブログでしか神姫の話題ができないのでそう言われると嬉しいです。

長文失礼しました。
返信する
あの名(迷)語録はクセになりそうです(笑) (万葉樹)
2007-10-19 11:29:09


ごきげんよう(うちのあいさつなんです)、白いの様。

拙所の記事で、『なのは』を視聴したいと思ってくださってありがとうございます。レヴュアー冥利につきます。
作品に対する愛情、それはまさに彼女たちが美しすぎるからなのでございましょう。
ちなみに以下、長ったらしい説明ありますが、既存の情報でしたら適当に読み流してくださいませ。

>レンタルできるのならちょっと借りてこようかなと思っています。いい歳したおっさんが借りるのは勇気がいりそうですが(笑)

そこは勇気を出しまして、ぜひに(笑)
このアニメ、おそらく若手の男性ファンがいちばん多いと思いますが、子育て中の親御さんとか、熟年世代にもぜひ観ていただきたい作品です。じつは本来の出所が十八禁ゲームなのでいかにも萌え美少女な絵柄とサービスショットが満載だったりしますが、この物語が伝えようとしていることはすごく人間が社会のなかで生きていく上で本質的なことではないかと思えてきます。それこそ宮崎アニメにも勝るとも劣らぬぐらいの。その昔、『ヤッターマン』シリーズのドロンジョ様のお色気シーンで大人がアニメを観るきっかけになり人気を博したように、社会的影響力があるアニメだと。実際のところ今年のヒット作みたいですし、関連商品の売れ行きもすこぶる良いみたいで経済効果もありますし。この作品は、一部の悪意のあるマスコミのせいで貶められたアニメのイメージを払拭してくれるのではないかと思います。ほんとに老若男女に観ていただきたいので、白いの様のような精神的に落ち着いた方に気に入っていただけましたら、ファンとしましてもすごく嬉しいですね。

>でもバトルがかっこいなと思ったのとフェイトさんの事が気に入った事から最後まで観てみました。

フェイトちゃんは、おそらくなのはさんを凌いで一番人気かと思われます。一期ではなのはの好敵手として登場します。一期の最後でなのはと友情の絆を結ぶのですが、二期の初回で登場したときにすごく印象的な台詞を吐いてくれますよ。ですから一期→二期の順でみてください。彼女の甘く美しい風貌にもかかわらず、その不幸な出自からしてどこか影を背負ったようなところがあるのは、仮面ライダーの人外の力をもったがゆえの哀愁をにじませている男たちにひとつ通ずるところがありますね。なのはと、白と黒の対比とおっしゃられてましたが、じっさいそのとおり。しかし実際黒いのは、なのはさんのような気がしますが(苦笑)今期はキャラが多すぎて、どちらかというとなのはの引き立て役みたいな役回りになったのがちょっと残念だったのですが…。ちなみにフェイトちゃん役の声優、水樹奈々さんはこのアニメのOPを歌っていて歌手としても認められている方です。近所のスーパーとかでふつうにBGMにされてるので、すごくびっくりなのです。

>なのはさんはさすが『白い悪魔』娘にも容赦ないと爆笑しながら観てました(苦笑)

私もなぜあの方法で救助するのかがナゾなんですが。なのはさんの最後の大技の見せ場なので、致し方なかったんでしょうね。あ、ちなみになのはの全力全開モードのSLB(スターライトブレイカー)は、フェイトちゃんも経験済で死にかけて(?)ました。愛ってとってもイタいものなんですね(違)

>最後に何故桜の下でバトルするのもよくわかりませんでしたが。

うーん、そうですねえ。秋の紅葉だと情緒があって物悲しすぎますし、真夏の目にも眩しい青葉だと青空のしたであまりにも鮮やかすぎるし、かといって冬の枯れ木だと寂しすぎる。やはり皆の卒業ということで別れと旅立ちの時節、春の咲き誇り、舞い散る桜をしつらえたのでしょう。最終回の季節は、第一回の話から一年後の四月下旬らしいです。なぜミッドチルダ(三期ではなのはたちは、地球ではない場所に住んでいます)に、桜があるかはまったくもって不明ですが、ひじょうに日本の情緒をひきたてる風景にしたかったのではないかと。最後の模擬戦は、実戦で大活躍をした新人たちへのはなむけのつもりなんでしょう。それにしてもなんて血なまぐさいお餞別なのかしらと、なのはさんに訊ねてみたくなりますね(笑)


>あと女の子同士の友情は美しいと思います男よりは。主に見た目の麗しさで(笑)

現実にはないものだからよけいにそう思えるのかもしれないですね。とくに『なのは』の女の子たちはすごく捌けた性格でねちっこくないので観ていても安心します。だからって拳で会話するのもどうかと思いますが(苦笑)男の子はどうなんでしょうね。私はライダー物の、口先と力では牽制しあっているけれど、心の底では仲間でお互いを認めあっているような男の友情も好きですね。いや、友情といいますか、もっとそれ以上の深い愛情があったりしますと、なおさら萌えるんですが(すいません、ココそういうアブないブログなんです)

>隠れオタである私はブログでしか神姫の話題ができないのでそう言われると嬉しいです。

私もここで書いてるようなことは、現実の私を知っているひとには公言していないですね。
でも以外とそういう方って多いと思いますよ。自身の本質に関わるようなことはいいたくない、理解のないひとに汚されたくないから。かといってそれを棄てて生きていけるわけでもない。そうした鬱屈した想いを吐き出しているからこそ、文章が真に迫っていて読み応えがあるというものですから。

ところでWikiでしらべたにわか仕込みの知識で恐縮ですが。
「神姫」って、もとはフィギュアシリーズから派生した物語だったんですね。リカちゃん人形シリーズで物語があとからついてきたようなもんでしょうか。
ちなみに『スカイガールズ』のアニメでヒロイン役の川澄綾子さんという方が私は大好きです。『のだめカンタービレ』の主演声優として有名ですが。うちのブログで推薦している『神無月の巫女』という作品でも好演なさっています。このアニメ、平成仮面ライダーのシナリオみたいな、毎回先の読めないジェットコースター的展開ですとか、複雑な伏線とかの構成がすばらしいです。ガンダムほどアクションがすぐれているわけじゃないですがロボットもでてきますし、時代劇マニアの心をくすぐるような和風テイストももりこまれております。(スタッフにライダーやロボ好きが多いみたいです)女の子どうしの究極の愛を描いたものなんですが、ひじょうに美しくまた胸熱くする物語ですので、東京ドーム十個ぶんぐらいの守備範囲の広さでも頂点に立つお方とみこんで、白いの様にご鑑賞なさっていただきたく思います。

…といいましても『なのは』の看破にしろ、あくまでこちらの希望ですのでご無理をなさいませぬよう。
ご自分のいちばん大事なものをたいせつになさってくださいね。

年代の違う方、フィールドの異なる方にご意見いただけましていろいろ勉強になりました。とくに『なのは』を初心者の観点からの見つめなおすような素朴な疑問の数々は、すごく新鮮で興味深かったですね。私はこういった人生経験の深い方こそが現在のアニメをご覧になってどう思われるのか聞きたかったところですので、ひじょうに参考になりました。実際にすごく心に残るような物語は、作り手のなかに練りこまれた、それなりの年数を重ねたがための深い味わいがあらわれているものだと、そう感じられるのです。

とても紳士的なコメントいただきましてありがとうございました。
では。

返信する
買いかぶり過ぎです(苦笑) (白いの)
2007-10-19 23:35:10
また来させていただきました。何回もすいません。

しかし、精神的に落ち着いてないですよ私は(苦笑)
どちらかと言うと子供っぽいです。玩具好きですし、普通にガンダムとか仮面ライダーとか観てますしね。
特にアニメに対する偏見はないです。
映画とかドラマとかと同じだと思ってます。

男の友情も好きですよ。特に相棒物はいいです。
カブトも天道と加賀美の相棒物だと個人的には
思っていますので。
いつもは馬が合わなそうに見えても、戦いになると息ぴったりな所とか燃えます。
なのはは皆、仲良さそうで良いですよね。
何かお互いを大事にしている関係のようで、
温かい気持ちにさせられました。(最終回あたりの
ちっこいの二人とフェイトさんの関係とか)

説明はすべて読ませて頂きました。とても真面目に考察されていて、この作品が本当に好きなんだなと感心しました。『なのは』に関しては勇気を出して1期から借りてみようかと思います。『555』も観たことないので『555』の間ににはさんで(笑)

守備範囲は東京ドーム10個分はないですが、私は女の子同士とか男同士とか変な展開も意外とスンナリ受け入れられる節操無しなので大丈夫かと思います。面白ければオールOKな性質です。
しかし、まずは『なのは』から視聴したいと思いますので、その『神無月の巫女』という作品は次回にさせていただきますね。さすがに『なのは』と『神無月の巫女』を一緒に借りると、とても怪しいオッサンに思われそうなんで(笑)

では失礼します。
返信する
お兄さまへ…涙が止まりませんッ(笑) (万葉樹)
2007-10-20 11:42:05


リリカルマジカルごきげんよう、白いのお兄様。

ライダーとガンダムはかなり認知されてますよね。特撮俳優なんかが大河ドラマやCMにどんどん出てますし。歌手でもアニメ曲をカヴァーしたり、実写映画でアニメがリメイクされたしてますし。へんな偏見はなくしてほしいですよね。
私の学生時代の教官もけっこうご年配の方なんですが、かなりアニメに造詣の深い方でしたよ。世代を超えてアニメとか特撮の話できるのって嬉しいですね。良いものはいいと多くの人に伝えたいです。

>カブトも天道と加賀美の相棒物だと個人的には思っていますので。

いいですよね。男の子どうしはあんまりベタベタしてないところが。天道の破天荒な言動がすごいですね、『カブト』は。


>何かお互いを大事にしている関係のようで、温かい気持ちにさせられました。(最終回あたりのちっこいの二人とフェイトさんの関係とか)

そうなんです。そこが『なのは』のいいところ。いわゆる疑似家族なんですけど、私はこの物語は核家族化とか少子化時代を迎える今後日本のあたらしい家庭像をえがいているのではと思えました。もちろんアニメで、それを描いたのが『なのは』がはじめてじゃないと思いますけどね。家族関係といえば、二期で八神はやてとその守護騎士たちの強い絆もみどころなんです。この作品は人物の性格に裏表がなく、じつに優しさに満ちていて、ある意味真正の悪役ってものがいないんですよね。罪を憎んで人を憎まず。そういう良心に裏打ちされた好感度の高い作品です。しかも、わざとらしい偽善くささを感じないものだと私は思ってます。
ちなみに私としましては、フェイトちゃんは養子ふたりにかまけるのもいいけど、なのはさんにゾッコンなのが好みですが(笑)この『なのは』シリーズって、ドラマCDもでてまして、その話も珠玉の出来映えなので、もしお時間あったら聴いてみてくださいね。アマゾンで検索したら、内容などは載っています。
(いろいろ押しつけてすみません。あくまでご参考までに)

>『555』も観たことないので『555』の間ににはさんで(笑)

私は『アギト』『龍騎』『555』はほぼ全話リアルタイムで観てました。『剣』と『響鬼』は二、三話ぐらいですね。『カブト』で弓削さんが出てらしてびっくりです。ライダーって再演が多いですよね。天道と加賀美の関係は、『龍騎』の真司と蓮の関係に近いんじゃないかなと。
『剣』以降あまり観なくなったのは、剣の主役が舌ったらずで演技が下手だから(某所で「オンドゥルウラギッタンデスカー」とかネタにされまくってました(爆))も、ありますが。ライダーの俳優が、みんな似たような髪型と体型で個性がなくて見分けがつきにくくなったからなんです。みんな一様にイケメンすぎてつまらない。いちばんメリハリがはっきりしてたのは『アギト』で、シブい熟年ライダーのおぢ様がすごく好きでした。

>私は女の子同士とか男同士とか変な展開も意外とスンナリ受け入れられる節操無しなので大丈夫かと思います。

あはは。そういっていただけますと百人万人の味方を得たようでこころ強いです。愛情の深度にもよると思いますけど、恋愛にしろ友情にしろ忠義にしろ家族愛にしろ、存在の制約をこえて結びつく想いってものには惹かれますね。
ライダーシリーズは、ワイドショーでも話題になってますけど奥様方に大好評なので、女性の隠れファンって多いと思いますよ。私のなかでナンバーワンライダーは、やっぱり倉田てつを氏ですけど(誰も聞いてません)

>まずは『なのは』から視聴したいと思いますので、その『神無月の巫女』という作品は次回にさせていただきますね。

『神無月』はかなりマニアックで濃ゆい(苦笑)作品ですので、私もひとには薦めづらかったりするのですが、すこしでも興味をもっていただきましたら幸いです。かなり衝撃的なシーンがありますので。免疫ないとかなり危険です(爆)
まずは『555』と『なのは』ライフを楽しんでくださいませ。ライダーと魔王少女はパーフェクトハーモニーですから(笑)相性ばっちりです。

ではコメントありがとうございました!

【タイトルは、池田理代子原作のアニメ『お兄さまへ…』よりの借用です。念のため】

返信する
またまたごきげんよう (白いの)
2007-10-21 00:43:16
本当にたびたびすいません。またまた来てしまいました。

剣の主役ってそんなに下手だったのですか?
知りませんでした。
カブトの俳優も最初はたどたどしいですが、成長して
上手くなるので観ていてイライラしませんよ。
脇も芸達者で個性的な俳優さんが多いです。
(本田博太郎さんとか)
カブトもよろしければ観てみてください。
お勧めなのは4話・10話・22話・44話です。
特に4話はカブトにとって重要な話なので。
『おばあちゃんが言っていた。
「人は人を愛すると弱くなる…けど、恥ずかしがることはない。それは本当の弱さじゃないから」』という
天道のセリフで、加賀美が彼を越えたいと思った記念すべき回ですから。
これが22話で生かされるの秀逸だなと当時興奮したのを憶えています。長い闘いの末ついに並び立った二人。これは敵だったらしいなのはとフェイトにも通づるかもしれません。
実は全部加賀美活躍の回です。私は加賀美好きだったりします。私は主人公の相棒に魅かれるたちなので。
フェイトに魅かれたはこの辺に理由があるかもしれません。

あと私もブラック&RXは観ていました。といいいますか仮面ライダーはRXからカブトまでブランクがあります。RXで一旦ライダー観るの止めたのですよ。何故だか理由は忘れましたが。でもRXは記憶に残ってます。かっこよかったですよねシャドームーン(笑)倉田てつを氏ももちろん最高でした。

では休みの日に『なのは』と『555』を借りてくるパーフェクトミッション(笑)を遂行しようと思います。
それではレンタル屋へテイク・オフ!!

駄文失礼しました。
返信する
私もテイク・オフです! (万葉樹)
2007-10-21 10:56:47


ごきげんよう、白いのお兄様。

>剣の主役ってそんなに下手だったのですか?

たしかに台詞棒読みは最終回になおっていたかもしれませんね。でもあの俳優さんにあまり魅力を感じなかったんです。なんかホストみたいで(苦笑)

>私は加賀美好きだったりします。私は主人公の相棒に魅かれるたちなので。

私もどちらかというと、平成ライダーシリーズでは、サブヒーローのほうが好きですね。『アギト』のギルス(人名をいま失念…)、『龍騎』の蓮、『555』の草加雅人、『剣』の橘。
ただHPみたかぎりでは、加賀美はすごく地味な印象をうけたんです。だからDVD観て、どんな演技するのか期待してみます。あ、でも今年中に全話みとおすのは無理かも…(汗)
ちょっと考えてみたのですが、天道と加賀美の関係って、たぶんRXみたいな太陽と月のような相対関係なんでしょうか?「加賀美」は「鏡」すなわち光をうけて輝くものを意味するものだと。なのは仲間の管理人様もおっしゃっていたのですが、フェイトちゃんもたしかに月の役回りかもしれませんね。絶対万能な無敵主人公の影のなかで生きなきゃいけない存在。二番手に甘んじるコンプレックス、一番に選ばれない理不尽。なんだか共感できます。

>これが22話で生かされるの秀逸だなと当時興奮したのを憶えています

ライダーは、伏線の回収がすごいですよね。でも、その謎が解けるまで待つのがしんどい。ただ毎回ある程度、バトルシーンがあってそれなりにスカッとできる見せ場をつくってくれるので後味はいいですよね。
じつは特撮ものを観なくなった理由のひとつに、長丁場のドラマを毎回テレビで観るのがしんどくなったからというのがあります。最近のアニメって1クール(十二、三話)か2クールしかなくて、それに慣れちゃうと一年もしくはそれ以上のものを観るのが辛いんです。
いま、アニメの放映数ってすごい多くてどれを選んだらいいのか判らないのですが、本数を減らしてもいいので、ライダー物みたいな各キャラの心情をじっくり辿っていくような物語が観てみたいですね。私のなかで、一年もののアニメで全話を見返したいと思ったのって『ウテナ』ぐらいです。
あと、昔でかけたことのある東京近郊の風景がみられたりして結構たのしいですし。これもアニメにはない醍醐味ですね。
とりあえず、私はキテレツなあのぼっちゃまと爺やさんに再会してみたいです(笑)
といいいますか、RXも観なおしたくなってまいりました。
それからですね、ガンダムも時間とれれば観てみたいと思います(あくまで予定ということで(汗))

しかし、まさか『なのは』記事で、こんなにライダー対談でもりあがるとは思ってみませんでした。いやはや嬉しい誤算ではありますが。いちおう百合アニメのレヴューと銘打ってるので特別コーナーはつくらない予定だったんですが…私も節操なしでは頂点に立つ管理人ですから、ははは。
それにしても白いの様のところは話題が豊富ですね。見習いたいと思います。いくつになってもアンテナは広く持っていたいかなぁと。
では、コメントありがとうございました。

返信する
ごきげんようなの(苦笑) (白いの)
2007-10-22 16:05:38
(なのはの)お父さんが言っていた。
「困ってる人がいて、助ける力が自分にあるなら
その時は迷っちゃいけない」ってな。

何度もすいませんまた来てしましました。
実はちょっと自宅にいなくてはならず
レンタル屋へはまだ言ってないのですが、
某動画サイトに1話から上がっていたので
とりあえず『なのは』観てみました。
(あくまでとりあえずなので
また借りてはくるつもりです)

上のセリフはその2話でなのはが言っていたのですが
……なんてヒーロー(仮面ライダー)のセリフ!と思い
ちょっと笑ってしまいました。
カブトのおばあちゃんが言いそうなセリフです。

しかし幼少のなのはは魔法少女っぽいですね(バトル色濃いですが)。変身シーンとかもそれっぽい。
StSしか観てないので、何か新鮮でした。
ちっちゃい。でも始めから強い。
さすが将来の魔王様(笑)
体育が苦手なのは嘘だと思いました(苦笑)
小学3年生のわりにはしっかりし過ぎと思ったのは
内緒です。
視聴して思ったのですが、
なのはは責任感が強くて良い子ですね。周りの人たちも思いやりがあって温かい世界です。今の所、悪人がいない(苦笑)フェイトが大きい猫を倒して宝石を集めてるのも何か理由がありそうですし。

カブトと共通点も多いなと思いました。
変身道具が意思を持っていて英語でしゃべる所とか、
人の知覚できない戦いかたとか(カブト=クロックアップ、なのは=結界)。でも仮面ライダーと違い素顔なんですぐ正体ばれそうです。何故か昔の魔法少女は素顔でもばれてないようでしたが(笑)

それとカブトのことですが
>加賀美はすごく地味な印象をうけたんです。
とんでもない確かに顔は地味ですが(失礼)、中身は
熱い男です。彼の演技は暑苦しいと言う方もいますが
私は好きでした。第二の主人公ですから、目立ってます。

>ちょっと考えてみたのですが、天道と加賀美の関係って、たぶんRXみたいな太陽と月のような相対関係なんでしょうか?「加賀美」は「鏡」すなわち光をうけて輝くものを意味するものだと。
鋭いですね。まさにその通りだと思います。
天道は劇中でも自分の事を太陽だと言ってたり、指さしてたりしてましたから。天道語録でも『太陽がすばらしいのは塵さえ輝かせる所だ』言ってますし(苦笑)
加賀美の名前もおそらく鏡からきてると思います。
ガタックが月を背負って登場する回もありますので、
スタッフは意識してるはずです。
月の輝きは太陽の輝きの反射と言いますから、
まさに二人の関係を表してるかもしれません。
しかしフェイトと同じで主人公の陰に隠れて損な役回りかもしれません。でもそんな人が好きです。

あと名前の由来ですが天道も『毎朝、鏡(加賀美)の前で顔を洗った(新)男、加賀美新』と言ってましたから鏡で正しいかと(違う)。

長文失礼しました。


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まいどありなの、です! (万葉樹)
2007-10-22 21:46:40


ごきげんよう、白いのお兄様。毎回丁寧なコメント、ありがとうございます。
『なのは』鑑賞はまあ、無理をなさらず。たしかに動画サイトですと一気に見れる利点はありますね。私も『なのは』の初視聴はそうでしたし。

>……なんてヒーロー(仮面ライダー)のセリフ!と思いちょっと笑ってしまいました。

私も二期を観たのは数カ月前になるのでうろ覚えなんですが、そう、そんな台詞ありました。ちなみになのはのお父さんは、元ボディガードで、このアニメの原作者が担当した別作品の主人公みたいです。『なのは』の男キャラはあまり悪役はいないですね。一期では後半でクロノという黒髪の魔導師がでてきますが、彼も印象的な台詞を吐いてくれますよ。

>小学3年生のわりにはしっかりし過ぎと思ったのは内緒です。

いや、皆さん、言ってますね。こんな分別わきまえた小学三年生いないだろーって(苦笑)第三期では十九歳にしてママになったなのはさんですが、精神年齢は現代人の四十近いんじゃないかしらと見積もってます(…少し、アタマ冷やそうか?)四十にして惑わず、と。

>カブトと共通点も多いなと思いました。変身道具が意思を持っていて英語でしゃべる所とか、

それ、気づきませんでした(感心)
といいますか、デバイス(なのはの杖レイジングハートとかフェイトの斧バルディッシュの総称)が英語を喋るのは、どことなく『555』の変身ベルトもそうだなっと感じてたんですが、あれは意思をもっていなかったはずなので。カブトは自分で装着者を選んだんですよね。意思をもつといえば、うろ覚えなんですが、昔『RX』でシャドームーン(かな?)に操られたバトルホッパーが泣いていた場面があったのを思い起こしました。『StS』のスバルと、そのデバイスでも描かれてましたが、道具と使用者との交情っていうのも、このシリーズのみどころだったりします。

>何故か昔の魔法少女は素顔でもばれてないようでしたが(笑)

私の知る限り『セーラームーン』とかそうです。おもいっきり友だちの前で素顔晒しまくりなのに~(笑)きっと、ふつうのコにはみえない仮面でもかぶっているのでしょうか、魔法で(?)現実的に解釈すると、美少女戦士ものは露出度が命なので(笑)、仮面ライダーみたくスーツでいかつい仮面やスーツで覆われるのはタブーなんですね。

>彼の演技は暑苦しいと言う方もいますが私は好きでした。

私は甘いマスクで売ってる大根役者より、ちゃんと演技してくれるひとのほうが好きですので、オッケーです。竹中直人みたいな(どんな例えですか、それ)

天道語録いいですね。口ずさみたくなります。
太陽と月の陰陽関係ってよく用いられるので驚きはしませんが、カブトとクワガタとかこのふたりライバル関係を意識して造形されたキャラなんでしょうね。

いつも新鮮なご感想ありがとうございました。
私もそちら様のブログからは大いに刺激をうけておりますので、更新楽しみにしております。ではでは。


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