陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「マスク」

2009-02-28 | 映画──ファンタジー・コメディ

ハリウッドスターの名前を数えるほどしか知らない(カタカナ名を覚えるのが苦手なので)私ですが、ジム・キャリーという俳優の名をさいしょに知ったのが、本作。これまでわりと地上波で放映されていたようですが、きっちり観たことはありませんでした。
なんとなく映像が古めかしいと思ったら九四年作だったんですね。もう十五年前とは。

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きまじめだけれどうだつの上がらない銀行員の青年スタンリーは愛犬と一人暮らし。しかもアニメ観賞が趣味(笑)
そんな彼が魔法のマスクを拾ったことから、人生が変わりはじめる。最後は悪玉にも勝利して、美女の恋人も手に入れるという、典型的な展開です。が、このマスク装着後の、変身ぶりに大爆笑。
もちろんかなりCGで合成した部分はあるんでしょうけれど、ジム・キャリー自身の顔芸もあるでしょうね。
「風と共に去りぬ」のパロディシーンは笑い転げました。

敵がたのギャングの幹部もなかなかのダンディなお方なのですが。マスクを奪った後はちょっとグロテスク。最初はなんとなく中間管理職の悲哀を感じさせましたが、やはり悪人然に落ち着いちゃいましたね。

あのワンコの変容ぶりもおかしかったですね。あんなかしこい犬なら欲しいかも。実家の駄犬と代えてくださいな(殴)

けっきょく、超人能力を手にしなくても、勇者になれるし、愛も手に入るというおさだまりなパターンではありますが、ギャグが度を超して楽しいですね。トムとジェリーのノリですよね。
あと、変身したという意味では、想いを寄せたティアそして、新聞紙のコラムニストもそうかも。どこか皮肉めいています。

なお、金曜ロードショーで観ましたので、吹き替えだったのですが。
主演の山寺宏一氏はこういう小気味よいテンポの役にはぴったりですね。古館みたい(笑)
台詞でだらだら状況説明されるより、こういう体当たり演技で勝負したものって好きですね。観ても疲れないという、いたって単純な理由なんですけれど。二時間ほどの放映時間が苦痛ではありませんでした。

余談ですが。
マスク変身後の主人公、とくにカウボーイ・ハットの姿が、現代美術家のヨーゼフ・ボイスに似てると思えてしかたがなかったです。

(〇九年二月二十七日)

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2 Comments

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アカデミー獣演賞もの (万葉樹)
2009-02-28 23:55:25
ごきげんよう、nanaさま。
コメントありがとうございました。

>何よりこの映画で名を上げたのはキャメロン・ディアスだと思います。

ティナ役の人ですよね。ブロンドがほんとに美しい方でしたよね。マスクをつけたあとはグロテスクでしたが、出演者の顔ぶれ、けっこう見映えがしまたよね。

>今でこそ何か場末のスナック風情すら感じる彼女ですがこの作品ではすごく活き活きとして描かれていたように思います

最近作をあまり知らないのですが、そうなのですか?
女優さんって年をとったらやっぱり印象かわりますよね。

>その次の功労者はもちろんあの犬だと確信していますよ~

よく訓練されてるなと思いました。
アカデミー獣演賞があったら、まちがいなく受賞ものでしょうね。
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Unknown (nana)
2009-02-28 23:29:34
今回は観ていませんが過去にもかなりの頻度でTVで流されていましたよね。
発想はともかく、内容は特にひねったものもなくいかにもアメリカっぽい感じでしょうか。
何よりこの映画で名を上げたのはキャメロン・ディアスだと思います。
今でこそ何か場末のスナック風情すら感じる彼女ですがこの作品ではすごく活き活きとして描かれていたように思います。
その次の功労者はもちろんあの犬だと確信していますよ~
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