陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

読書を快適にするグッズ、あります

2018-12-29 | 読書論・出版・本と雑誌の感想

ペンライト一本で巨人化して、地球に侵略した宇宙人を打ちのめしてくれる、あのヒーロー。
そう、日本が生んだ特撮ヒーロー・ウルトラマン。初代ウルトラマンが登場したのは、半世紀も前の1966年。東京オリンピックとほぼ同時期で、日本が飛躍的に高度経済成長をなしとげた時期、子どもたちに夢を与えた存在ですよね。
ところで、この初代ウルトラマンには、ひとつ趣味があります。なんと、読書だそうです。プロレス技をくりだして怪獣をやっつけるわりには、意外と知性派ですね。宇宙空間の警備隊長といえども、武闘派の外交官のようなもの。宇宙空間の異星人とわたりあうためには、教養を深めていたのでしょうか。日本が誇る特撮シリーズには、お話のスケールの大きさのみならず、存在の異なるものへの惻隠の情を感じることもありますね。

読書がなぜ好きかと尋ねられたら。
からだを不必要に酷使しなくていいとか、頭の体操になるからとか、理由はいろいろありますが。極端なアウトドアスポーツや絵とか陶芸なのどの制作と違って、あまり時間と場所をとらずに費用もかさまないからではないでしょうか。人一人が座るだけ、立つだけのスペースがあればできる。買うのは本だけで繰り返し使用できる。借りれば安上がり。燃費のいい趣味ですね、寂しいですが…(笑)。

涼しくなって過ごしやすいはずが、日々の気温差が激しくて体調がやや乱れがちにもなりやすい秋。読書の秋ではありますが、私の場合、十月あたり限定で引っ張り出したくなる漫画とか映像作品とかありますので、秋ってそんなに読書はかどらないですね。頭だけが冴えてくる、冬のほうがむしろ読みやすいです。指先が冷えて、パソコンなどのデジタル機器に触るのが億劫になりがちでもあります。

2018年10月17日の読売新聞朝刊に、「読書の秋 快適グッズ」と題された記事が。
面白かったので、ここでちょっくら紹介してみましょう。

・ジェコルの「ユウブミブンコ」
なんとバスタイム中に読書できるグッズ。完全防水のケースに本を収納、底から突き出した二本のサックに指を入れて頁めくり。新書か文庫サイズですが、濡らさずに読めるので、長風呂が好きな女性によく売れるとか。そういえば、昔、お風呂で読める英単語帳とか売っていましたけれど。トイレはともかく、入浴中は考え事をすることが多いので、本は読みたいと思わないですね。知人女性で凍らせた缶ビールを湯船につかりながら飲むというひと、いましたけど…(笑)。

・ハイタイドの「thumb thing」
電車通勤時の読書に。つり革をもって、片手で安定して本が読める。親指を穴に通して、開いた羽で本の見開きをおさえる。ただ、この羽じたいが字をふさいでじゃまになるのではという懸念もあります。本の頁に指を挟まれるのがなんとなく快感のひとには不向きかも。

・ソニックの「リビガク 勉強がはかどる書見台」
楽譜の譜面台と同じで、これはよくあるタイプですね。姿勢が悪くならないように、角度を6段階で調整可能。お子様向けですが、大人にも人気。料理本などを置くのに便利でしょう。電子書籍用のタブレット端末の書見台もあるそうですね。

・M.A.P.の「マークマイタイム」
タイマー機能付きのしおり。1日の読書時間を一定量確保したい人向けに。累計読書時間を表示できる機能もあるので、資格試験の勉強時間をカウントしたい人にもおすすめかも。

・ベアハウスの「読書記録しおりワタシ文庫」
読了した本のタイトルや日付を手書きで記録するしおり。百均で売っているようなルーズリーフタイプのメモカードでもいいような気がしますが。私の場合、読書記録は専用のノートはつくらずに、手帳の最後のほうのメモ欄にまとめて書いていますね。その年に読んだ印象深い本を残しておくためです。書いても読み返さないことがほとんどですが。参考文献リストを作成したり、引用したりする部分は、PCなどの端末でデータとして打ち込んでいたほうが使いやすくていいですね。

紀伊国屋書店などの大型ブックストアにある文具コーナーでは、かなり高級なブックカバーなども売られています。私はあまり読書姿勢にスタイルを求めないのでカバーをかけないですね。むしろ、資格のテキストなどであちこちに持ち運びして傷ませるのが必然の本は、あらかじめ上質紙のつるつるしたカバーを外しておきますね。そもそも、他人から表紙を覗き込まれて困るような本は外では読まない(家族の前でも見せない)ので、カバーはかけません。書店で購入時にかけてもらう紙のカバーは別として。

商品紹介するはずが、私見でケチをつけるようなレヴューになってしまいましたね。
そもそも、自分が使ってもいないのに、紹介するのもヘンですね。

ちなみに私がちょっと欲しいなと思うのは。
二、三冊の本が止められるタイプのブックバンドですね。本と筆記用具は軽めの袋に入れて持ち歩いているのですが、中身を出さないまま放置して忘れてしまうこともありますし。あんがい、昔のひとが使っていた風呂敷って、けっこう丈夫だし、汎用性があって便利なんじゃないかなと最近思いはじめています。結び方がきれいじゃないとサマにならないのがネックですが。




読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。




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