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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

本棚のなかは定期的に間引きしていこう

2025-03-20 | 読書論・出版・本と雑誌の感想

梅雨入り時には図書館で虫干しが行われることがあります。
古い雑誌などは払い出しして、利用者に持ち帰り自由としていたりもしますよね。私も過去に勢い込んでビジネス雑誌のバックナンバーを大量に引き取りましたが、けっきょく積読状態。最近になってやっと処分しました。

買い置きの本でいつのまにか本棚がパンパンになっていることがあります。
平積みしたり、隙間に詰め込んだり、空いているデスクの上に放置。そのうえに未処理の書類を置きだしたりして、なだれうってしまって…なんて事故はしょっちゅうです。

私は図書館勤務経験があるせいか、本はどうしてもジャンルごとに固めて配架したくなります。NDCと呼ばれるコード付けして管理したいぐらいですが、あいにくそんな手間もありません。

数年に一度、本棚から不要本を抜き取り、押入れに隔離するか、空き家に移動させるか、もしくは廃棄あるいは売却するかの処置を検討します。

何ごとか調べものが発生した場合、その件の答えが欲しくて何冊も類書を買いあさってしまうことがあります。
とくに古書店やオンラインショップでお買い得だと。山積みなった本は、しかし、どうしたって読みこなせずじまい。一行読んだだけで買ってしまったが、家で読むと後悔。しかし手放せずにそのまま本棚の奥で眠ってしまうこともざらにあります。

作物の栽培で発芽した若葉を選び抜くように、本も、あるいはほかの日常品もそうですが、保管期限があるので、間引きをしておかなくてはなりません。

努力の証としてとっておいた資格のテキスト、法改正で古くなりすぎた法律書、パソコンのマニュアル、改訂版が出たエッセイ本。などなど。もったいないけれども、処分しなければならないことがあります。

また、漫画本ふくめた趣味の本がそうですが。
仕事で忙しい時はそこへ逃げないように、しっかりと目の届かない場所へ封印しておかないといけない本もあります。何冊もシリーズ化した小説やコミックスはとくに危険なので、目隠ししてありますし、段ボールに詰めて天袋へ置いています。ストレスが溜まったらここからよく取り出すのが恒例になっていますけどね。

本棚を余裕のある状態に保ち、常に必要なものはすぐ取り出しやすいように、現状価値の低いものは遠ざけるように適正な状態に保つことは、読書家に必要なスキルなのです。

なお、そもそも本棚を溢れさせないためには。
買う段階から、しっかりと選書をして、残すべき本を厳選することです。大がかりな断捨離経験者からすると、蔵書で部屋が一室埋まったり、本の重みで床が抜けるなんてことは、将来かならず自分(もしくは身内)を苦しめます。類書は一時的には買ってもよいですが、新しいうちに手放した方がよいでしょう。

(2022/06/19)

読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。




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