陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

衆議院議員選挙開票

2009-08-30 | 政治・経済・産業・社会・法務
衆議院議員選挙開票結果の速報が、テレビで報じられている。
事前予想であもあったとおり、いや、それ以上に民主党の圧勝。
そして驚くべきは、現職の大臣や過去の総理経験者が敗北していった事実だろう。民主党と違って、自民党は七十三歳以上の候補者は、比例代表では立候補させない方針なので返り咲きができないためらしい。

しかし、いささか安心できないのは小沢チルドレン達の躍進。
もうろう会見で面汚しをした中川前財務大臣の民主党対立候補は、小沢代表代行の元秘書で西松建設献金疑惑でも事情徴された身だった。
民主党は経団連との政府との癒着を断つために、三年後の政治献金廃止を謳っているが、ちゃんと守るのだろうか。

鳩山新総理へのインタビューでも、小沢代表代行との二重政権になるのではないか、なんて熾烈な意見も飛び出している。票を入れたはいいが、政策実行力に疑問符はつくようだ。


わずか四年での自民党の失墜は、すこしでも政治不信があると、舞台から引きずり降ろされる恐さがあるということ。
じつは政権交代は、四年前に小泉政権下の自民党圧勝時におこなわれていて、そのあとを安倍・福田・麻生首相らが引き継げなかったからだと、テレビの識者はコメントしている。
まさにフランス革命で仲間を断頭台に送り、ついには自分も処刑されてしまったロベスピエールの運命か。

こんどの民主党も、熱烈な演説でメディチ家の堕落を批判し改革者となったはいいが、最後は市民の支持をうしなったサボナローラのようにならなきゃいいけど。


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