
HSP気質にありがちなのが、気分のムラが多いこと。
メンタルや体調にも波があるので、仕事のリズムにも日によってまちまち。くわえて、女性は生理のバイオリズムもありますし、中高年になると更年期障害もありますよね。
私が過去いくつもの職場で困ったことは、無駄な残業や早出をしてしまいやすいこと。
朝はかならず30分以上前にはデスクについていますし、昼も削ったり、帰りも定時すぐにタイムカードを押したことはありません。要領のいい人は、定時15分前ぐらいから片付けはじめるものですが、私は定時ぎりぎりまでどこまでできるか粘ってしまうタイプ。
しかも、複数の業務をこなしていると、開いた資料があちらこちらに散乱して、片付けに時間がかかることもあります。心配性なので文房具も複数持ちでデスクのあちこちに放置してしまったりするわけで。
ひとつやるごとに、ひとつを着実に片付けるというのが、もちろん理想。
しかし、決裁を上司から待ったり、判断保留にされたりする書類や、処理に迷ったまま聞く相手が外出してしまい宙ぶらりんになってしまうなどで、半端なままで翌日送りになってしまうこともしばしばです。
業務ノートには、日々のタスクの付箋を貼って管理していますが。
これがあまりにも残留してしまった日は、そうとう苦々しい気持ちになります。きれいに片付いたという達成感が欲しいのに、割り込み仕事が多すぎてまったく進まなかったのです。
また、自分でかってに勘違いしたまま仕上げてしまい、あとで修正を言い渡されて締切間際なのに泣く泣くやり直した、なんてこともあります。
給与計算業務と決算締め処理と、請求書の発行が重なり、さらには入退職者が複数出た月に、身勝手に退職した人間から欲しい書類があるからすぐ送れと急かされたときには殺意が湧きました。前もってなんで先に言ってこないのだろうか。いや、本人がそういう書類が必要だと気づかないので、こちらが気を回して用意しておいてあげないといけないのか。とにかく、段取り不足もあって、サービス残業を3時間も強いられたこともあります。
入社した当時は仕事が遅いと思われたくはないので、適正な仕事量ではないのだとわかっていても、無理に請け負ってしまいがちです。結果として見栄を張った分、仕事が遅れたり、やり直しが増えると、自分の評価を下げてしまいがちになります。
私は入社した当時は、慣れるために仕事のマニュアルをつくって、朝に、帰りに、なんども見直していましたが。そのうち、こうしたことが疲れてしまって、遅刻や早退があったので、やめてしまいました。
朝は準備ができたら、30分から1時間の仮眠でシャットアウト。
休日もなるべく仕事のことは考えないようにしています。最近は、ビジネス書なども極力読むのは控えていますし、新聞なども疲れたら無理に目を通さずにいます。仕事の延長線上にいるような気がしますので。資格取得も頑張るのを止めました。
マイペース型で仕事のペースにムラがあるタイプは、あらかじめ、一日の作業量を決めておき、今日はここまでやりたいので集中できる環境にしてほしいと同部署の同僚や上司にお願いしてみましょう。私も倒れそうになって愚痴を吐いたら、業務が集中する時期は、一部の作業を代理でしてもらえるようになりました。ただ、自分が暇になったら、相手の負担を軽くする努力は欠かせないですし、やってもらってあたりまえだとは思わないことです。
仕事が溜まってしまうと、ついついイライラしてしまいがち。
そうした感情の荒れは周囲に伝染して職場の空気を乱してしまいます。今日は無理だと思ったら、思い切って休みをとりましょう。また、必ず自分が守るべき締切りの業務がある日に全力をもってこれるように、暇な時期に早退させてもらうなどの手を抜くのも、仕事を長続きさせるコツです。完全固定月給制の職場ならば、ある程度の欠勤や遅刻早退をしても減給されないのでいいですよね。ただし残業代が出なかったりもしますが。
私のような自己優先型のタイプは、ひとりでやれる専門職が向いています。
事務所でひとりきりの時間が過ごせるような、机が離れていて、すぐそばに人が寄ってこないような。ただし、一人でやる仕事はそれなりに責任も重いので、定時に帰れるとは限りません。それでも仕事に達成感を求めるのならば、自分の弱みを理解してもらって、助けを得られるような環境に身を置きましょう。私は40歳を過ぎてやっと自分のやりたい業種、労働環境を選ぶことができました。けっして待遇には満足しているわけではありませんが。
理想の職場にたどりつけるまで時間がかかることもありますが、それまでやりたい仕事の勉強は怠らずにおきましょう。
(2022/06/25)