陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「愛という名の疑惑」

2009-08-18 | 映画───サスペンス・ホラー

92年の映画「愛という名の疑惑」「ストレンジャー」以来の、ラブ&サスペンスもの。

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精神分析医のアイザック・バーは、悪夢にうなされるという患者ダイアナ・ベイラーを担当。その彼女の過去を知るために、姉のヘザー・エヴァンズと顔合わせ。美しいヘザーとたちまち恋に落ちたアイザックは、彼女がやくざ者の夫から虐待を受けていることを知り、同情を禁じえない。
ある日、虐待に耐えかねたヘザーが夫殺しの容疑で捕まるが、ヘザーは犯行時に飲酒していて記憶がなかったことを主張。アイザックはあの手この手を尽くして、友人の弁護士とも結託し、ヘザーが病的な酩酊症であったことを押し出して、彼女の無罪を勝ち取る。ヘザーは精神病院での治療を義務づけられるだけですんだ。
だが、しかし。この事件の裏には、綿密な計画が潜んでいた。

自分が利用されたことを知った主人公はあくまで、冷静にかつての恋人を追いつめようとするのですが、豹変したヘザーのなんという悪女ぶり。
けっきょく、法の制裁ではないけれど天罰は下ってしまうのですが、共犯者が生き残っていると匂わせるラストがなんとも恐い。ヘザーは酷いとは思うけれども、さんざんDVを受けて別れてくれない夫、および暴かれた彼女の過去を考えるとすこし同情してしまう。
エキゾチックな顔だちのキム・ベイシンガー(「ブレス・ザ・チャイルド」)と「キル・ビル」の主演で有名なユマ・サーマンの美人姉妹に翻弄されるのは、リチャード・ギア。製作総指揮も務めています。
リチャード・ギアって日本でいうと、役所広司か中村雅俊あたりの俳優ですかね。雰囲気として。

キース・デイヴィッドという黒人俳優演じるハギンズ刑事は当初、イケ好かない親父なのですが、ラストにはいい役どころ。主役よりも顔の表情が豊かでインパクトがありました。
監督はフィル・ジョアノー。

(〇九年五月二十九日)

愛という名の疑惑(1992) - goo 映画

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