陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「ブレス・ザ・チャイルド」

2009-02-23 | 映画───サスペンス・ホラー



〇〇年作の映画「ブレス・ザ・チャイルド」は、「スパイ・キッズ」に続き、これも子ども向け映画といえるかもしれません。子どもが主人公だからというよりも、筋書きが甘い。でも、けっこう猟奇的シーンもあるんですよね(恐)


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看護士マギーはある日、放蕩三昧の妹から生まれたばかりの赤子を押しつけられる。それから六年、姪のコーディと実の母娘のように暮らしていた。が、ニューヨークでは六歳の幼児ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が勃発。被害者にはある共通点があった。事件の影には、悪魔崇拝のカルト宗教団体が関与していることが、明らかになる。
そんな折、不意にあらわれた妹が新しい恋人を連れて、コーディをひきとると言い出す。誘拐同然にして連れ去られてしまうコーディ。が、それは、この親子を恐怖におとしいれる惨劇の幕開けだった…。

途中から犯人の目星がついてしまうため、サスペンス要素はみじんも見られません。奇跡的な力をもった少女という設定もべつだん珍しくはない。けっこう途中、心理的にマギーを追いこむなど恐怖を駆り立てる演出は多々あるものの、すごくファンタジックすぎるきらいがありまして。最後の教祖のやられっぷりはあっけなかったです。やはり、B級ホラーのそしりは免れない。

でも、「L.A.コンフィデンシャル」でアカデミー賞受賞のキム・ベイジンガー演じる看護士の母親ぶりは、胸を打つものが。
お腹を痛めて産んだ子ではないのに、こんなに命がけで守ろうとする姿には感動かも。「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のなのはさんとヴィヴィオを思い起こしますね。カルト宗教に踊らされて、しかも薬物中毒になっていて、我が子を売り渡す妹のほうとは対称的ですね。
母子愛を描いた物語とみれば、納得いくでしょうか。

キャスティングはけっこう豪華で、とくに悪魔崇拝のリーダー役は目に異様な力がありました。でも、とちゅうで巻き込まれて犠牲になっっちゃった人びとはかわいそうでしたね(苦笑)クリスティーナ・リッチ演じる女性もそうでしたけれど、あんな美女が無残に…(泣)

(〇九年二月十三日)



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