陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

働くあなたの月曜日がつらくならない方法

2023-10-10 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

転職歴が多い私は、休み明けにそのまま職場に出られなくなって、そのまま退職したこともあります。原因はいろいろですが、欠勤を重ねているうちに、ずるずると行き難くなってしまうのです。

私のこの苦い経験はいまの労務管理をする立場にも生かされていて。
毎日連続で皆勤賞間近だった人が当日欠勤をしたり、コロナなどを理由として休みが何日も続くようだと、それは何かのサインだと思って。時間が許せば、やんわりと声掛けするようにしています。ヒアリングしてみますと、たいがい、職場の見えないところでささいなトラブルに見舞われていることが見えてきます。そういう徴候のある人は、まず、きょう出社してくれたことだけをまず褒めて、感謝してあげましょう。それが総務の務めだと、私は思っています。

私自身も現勤務先での勤務がすでに一年半になろうとしていますが。
毎週、日曜夜は憂うつな気分になってしまいます。月曜朝になって、欠勤の連絡を入れてみようかと迷ってみたり。ところが案外出社してみると、働くのが楽だったりします。

月曜明けの自殺者が多いのも40歳から65歳までの働きさかり世代。
仕事が自分を追い詰めてしまう。労働力不足の日本では、誰ひとり欠けてはこの世界は成り立たないのです。

なので、今回は月曜日がつらくならない方法をあえて考えてみました。
ちなみに、週明けスタート時、オフディの過ごし方、平日仕事の日の働き方、それぞれの工夫が必要でバランスよく組み合わせたほうがいいです。でないと、この儀式をしないと自分は安心できないというクスリ切れの依存症状態になるからです。

・仕事着に日替わりこだわってみる
職場が制服の人は難しいかもしれませんが、その場合は下着など見えない部分にこだわってみましょう。スタートの月曜、中だるみしそうな水曜日は明るめのシャツにするとか。私服が選べる人は、曜日によってカジュアル系、ビジネスかっちり系、清楚系などとコーディネイトを変えて、違った自分を演出。お気に入りアイテムは使い込むとボロボロになるので、定期的に買い替えて新鮮な気分になりましょう。ライナスの毛布化してしまうと、なくなったときにパニック状態になるからです。

・おニューの、とっておきの靴を履く
新しい、珍しいものを使うために職場に行くと思えば苦にならない。玄関で履き替える会社ならば、多少派手めの靴でも大丈夫ですよね。私は雨の日でなくても、オシャレ目なレインブーツを履いています。きつめのパンプスは来客がある時などに。

・朝食に変化をつけてみる
パン食を週一回はご飯にするとか。たまには手抜きでカップラーメンにしてみるとか。たまに私は飲み物を定番の紅茶から、コーヒーかココアに変えてみたりします。

・鞄の中身を軽くする
心配性のひとはあれやこれや携帯しがち。その重みや厚みが仕事のプレッシャーになっている可能性も。なお、私はスマホを会社へもっていかないようにしています。ガラケーで連絡できますから。

・休憩中は外出して一人で過ごす
月曜日が辛くなるのは、週の総労働時間が長すぎて過労気味だから。休憩中も社内の人と話をしたり、用事を頼まれたりしたら心が休まず、ずっと働かされている気分になります。

・仕事はメリハリをつけて働く
だらだら残業をするよりも、こまめに小休止をはさんでいたほうが能率があがるという研究もあります。とくに椅子に座り放しは健康によくない。よくトイレに行く人を非難するのではなく、その人にとっては必要な息抜きだと考えて寛容になれる職場だといいですね。

・アフターやオフの日に同僚に会ってもすぐ退散
よほど親しい人ならばいいですが、おしゃべりな人につかまると疲れます。社外だからと油断してうっかり余計なことを話し過ぎ、仕事の日に気まずくなってもいけません。会社の人は、気の許せる友人や家族ではないことを自覚しておきましょう。

・やり残し仕事があっても気に止まない
時間がかかり先が見えない難題の作業。億劫になって手が付けられず締切りが迫ってくると焦りますが、休日に考えるをやめてみましょう。あんがい、なんとかなるさ、と気持ちをきりかえてみると、ほんとうにそうなったり、意外に助け船があって楽になったりするものです。

・優先順位の高い仕事ができたらまあいいやと考える
職種にもよりますが、仕事には日次、週次、月次、年次の業務があります。あれもこれも一気にと欲張らずに、この曜日はこれふができたらOKと割り切りましょう。また普段から、曜日ごとの定型業務とその時間の見積りを立てておくと、安心できます。

・どうしてものときは遅刻早退や有休消化を考える
誰もが鉄人並みにタフではありません。健康状態がそれぞれなので、有休消化を抑制するような職場であっても、堂々と休みましょう。休まないで長時間勤務しているほうが、ストレスでイライラしてパワハラ気味になったり、体調悪化に気づかずある日倒れるなんてことになりがち。

・職場ではほどほどに良好な関係を築く
近づきすぎず、遠ざからず。最低限の情報交換は必要ですが、アフターやオフの日まで浸食されるような交流は控えましょう。帰社してから、休日に、職場の人のあれやこれやを思いうかべるのは忘れて、リアルな趣味の付き合いをしたり、ファンタジー妄想に浸ったり。プライバシーを明かさず、社内のトラブルにあまり首をつっこまないようにするのもHSP気質者には必要な自己防衛対策です。

・メンタルがしんどいときの逃げ場、処置を用意する
図書館や公園、お気に入りのショップやカフェ、スポーツ施設。家の中の自分だけのテリトリー。あるいは疲れた時用のフェイシャルマスクだとか、サプリだとか、デザートとか。頭をからっぽにできる写真とか詩集とか音楽とか。

・日曜が終わるとわかる番組を観ない
サザエさんだとか、NHKの大河ドラマだとかはNG! 連続もので続きが気になり過ぎる小説だとか。一気見できる時間を休日に作って消化しやほうがいいですね。

・お出かけ予定は土曜中に済ます
前日夜のぎりぎりまで遊びに出かけていると、翌朝も疲れがたまっているので、しんどくなります。日曜はなるべく穏やかに過ごしましょう。お酒をたしなむのも休日の半ばまでがベスト。

・出社時に目にするものを美しく
玄関先に花や絵を飾るとか。片づけてきれいにしておくとか。それに目を止めると心が現れるようなものを飾っておくのがいいですね。

・休日にやりたい予定をなんでもかんでも羅列
実際にできなくて先送りでもいいので、とにかく手帳に書きまくり。この仕事が終わったら、週末にアレを買うぞ、楽しむぞと自分を鞭打ってみます。通販のお届け物が平日アフターにとどくようにするのもいいですね。

・仕事に関するマイナス情報を見ない、調べすぎない
休日やアフターはなるべく情報をシャットアウト! スマホを見ない時間を設けて、心を落ち着かせる読者や運動、料理や掃除などに時間を割きましょう。


ちなみに私は月曜日は月の日! セーラームーンの日! 神無月の日!と謎の思いこみをかけてやり過ごしています。さすがに職場にヲタクアイテムや画像を持ち込むのは恥ずかしいので、空想で済ましていますが。あとは推しが自分の仕事をして活躍しているようなシーンを想像するとか、困ったことがあっても脳内でキャラが助けてくれる言葉を聞いてみるとか…なんだか書いてて、ちょっと病んでいる気がしなくもありませんが(微苦笑)。


ちなみに、以上は働いている人のための処置ですが。
逆にいま仕事を失ったり、不登校や引きこもり気味で焦っているという人は、あえて緊張状態をつくるために月曜日に出かける予定を入れたり、朝早く起きてみたりして、刺激を与えるのがよさそうです。毎日が日曜日のような状態を過ごしてしまうと、副交感神経が活発になりすぎて何ごとにも意欲がなく、気うつなまま脳が老化していくからです。部屋の片づけなど小さなことでもいいので作業を行って、すこしづつ達成感を得ていきましょう。ずっと休み過ぎていると、入院患者のように病人じみて、身体機能に問題があるわけではないのに、ほんとうに寝たきりになってしまうからです。これも私の実体験からくるものです。私はこの状態になるのが怖いので、あえて会社員になったのです。


(2023/09/18)










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