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CloudCompareをVisual Studio 2019でビルド

2021-07-27 21:57:04 | Windows Embedded Standard

点群データの表示・編集が可能なオープンソースツールCloudCompareをVisual Studio 2019でビルドしてみたいと思います。

詳細な手順は下記を参考にしました。
https://github.com/CloudCompare/CloudCompare/blob/master/BUILD.md

まず、GitHubから最新ソースコードをクローンしてきます。ここでは、C:\Git フォルダをカレントフォルダとして、下記コマンドでクローンを実行します。

git clone --recursive https://github.com/cloudcompare/CloudCompare.git

UIを表示するためにQtのバージョン5.5以上が必要なので、ここでは、C:\Qt\Qt5.13.2 にインストール済みの前提で進めます。環境変数として QT5_DIR = C:\Qt\Qt5.13.2\5.13.2\msvc2017_64 を設定します。

CMakeをGUIで実行します。ソースコードとビルド先フォルダとして下記を設定します。

Where is the source code: C:\Git\CloudCompare
Where to build the binaries: C:\Git\CloudCompare\build

Add Entry で、下記を設定します。

QT5_ROOT_PATH = C:/Qt/Qt5.13.2/5.13.2/msvc2017_64
CMAKE_INSTALL_PREFIX = C:/CloudCompare

CMakeで Configure を実行します。コンパイラとしては Visual Studio 2019 x64 を選択します。

Configureが成功したら、Generate します。Generateが完了したら、Open ProjectでVisual Studio 2019でプロジェクトを開きます。

ソリューションエクスプローラで ALL_BUILD がスタートアッププロジェクトに設定されているので、そのままビルドを実行します。特に問題無くビルド出来ると思います。ビルドが成功したら、ソリューションエクスプローラで INSTALL を右クリックして、ビルドを実行します。成功すると、Debugビルドの場合は、C:\CloudCompare\CloudCompare_debug にバイナリがコピーされています。CloudCompare.exe を実行して、下図のようにCloudCompare画面が表示されればビルドは成功です。

 

リモートデスクトップ接続している環境では、OpenGL関連のエラーが出て、起動出来ない可能性があります。その場合は、ここの説明を参考にして、リネームした opengl32.dll を CloudCompare.exe と同じフォルダにコピーしてから、CloudCompare.exe をもう一度起動してみてください。

 

 


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