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Windows 10(Visual Studio 2017)で64ビットQt5をビルド(その2)

2018-03-03 11:15:34 | Windows Embedded Standard

Qt5をWindows 10とVisual Studio 2017の環境でビルドする別の方法も見つけたので紹介します。どっちかというとこっちの方が正当な方法なのかもしれません。Visual Studioのバージョンは2015とかでも同じ方法でビルドできるのではないかと思います。

jomをインストールします。

ここから最新のjomをダウンロードして、適当なフォルダに展開します。ここではjom_1_1_2.zipをダウンロードして、C:\jomに展開しました。展開したフォルダに対して環境変数でPATHを設定します。Windows 10で環境変数を設定する方法がは、「Windows 10 Fall Creators Updateで環境変数を設定する方法」を参考にしてみてください。

Perlをインストールします。

strawberryperl.comから最新版のWindows 64ビット用インストーラをダウンロードして実行します。

Pythonをインストールします。

https://www.python.jp/から最新版のWindows 64ビット用インストーラをダウンロードして実行します。インストーラの初期画面にある「Add Python 3.6 to PATH」を必ずチェックしてください。これをチェックしておかないとPythonの実行モジュールが環境変数PATHに追加されません。

GitでQt5をクローンします。

git://git.qt-users.jp/mirror/qt/qt5.git から、ここではC:\Git\Qt5にクローンします。スタートメニューから[Visual Studio 2017]-[VS 2017用x64 Native Toolsコマンドプロンプト]でターミナルを開きます。以下を実行してビルドをします。 configureのところで指定している"C:\Qt5"がビルドしたバイナリのインストール先です。

perl init-repository --mirror git://git.qt-users.jp/

cd C:\Git\Qt5
set QTDIR=C:\Git\Qt5
set QMAKESPEC=win32-msvc2015
configure -opensource -confirm-license -debug-and-release -nomake examples -nomake tests -opengl dynamic -prefix "C:\Qt5"
jom -j8
jom install

-j8の8は論理CPU数を表しているので、Corei5の環境では-j4とします。

また、私はQt5Scriptも必要だったので、下記をjom installの前に実行しました。

jom module-qtscript

以上で、C:\Qt5にビルドしたbinやincludeなどが生成されます。

あと、前にビルドしたファイル類を消してcleanにしたい場合は以下を実行してから、再度上記でビルドを実行します。

git submodule foreach --recursive "git clean -dfx"

 


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