イギリスに旅行したり、一時的に住み始めると、貴族の邸宅を巡るのは楽しみ、病みつきになる。
かれこれ、45年前になるが、ロンドンに住んだ経験がある。
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裁縫は好きではない。ミシンを使ったこともない。
女性の必需品なので、持ってはいたが使ったことはない。使い方は知らない。
ただ、不思議と編み物は嫌いではなかった。
レース編みとか毛糸編みは人並みにした。
手先は器用な方だし、集中タイプなので、始めると仕上げるまでは、他のことは手につかない。
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さて、イギリスにもどろう。
貴族の邸宅には必ず壁いっぱいにいろんなタペストリーがかかっている。
欲しくなった。
ハロッズとかセルフリッジとかリバティに行くと、自分で製作用のものがあった。
思い切って超大作に取り組むことにした。
値段も目が飛び出るほど高額であった。
人物の部分は刺繍済みであった。細い糸、多分絹糸で刺繍してある。勿論、手作業である。
高価なわけである。
そのほかの部分を毛糸のクロスステッチで埋めるのである。
刺繍の部分の大きさは、横82センチ、縦97センチである。
夜も昼もかかりっきりで何か月かかかったと思う。
額仕立てにしてもらった。
イギリスのことなので、枠は本物の木製でゴールドを塗ってある。とても重い。がっしりとしている。
40年以上経つが色あせもしていない。
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おすすめタグ「手芸」をみて、ひょっとしてこの「タペストリー」もそうではと思いついた。
ということで、初めてお披露目する次第である。
よろしーく。