実は、1977年から3年間、ロンドンに住んでいたことがある。
ロンドンに住み始めて間もなく、ロンドン一の書店に行った。
世界地図の売り場に行ったとき、いわゆる世界地図がない。
世界地図といえば太平洋が中央にある。日本が真ん中にある。そういうものだと決まっていた。
ロンドンの本屋では世界地図というのは大西洋が中央にあるものだった。
日本は地図の端でヨーロッパ・ユーラシア大陸にぶら下がっている。
欧米ではそれが当たり前。
これはカルチャーショックだった。
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今回のコロナパンデミック
隣の中国で生まれながら、メインの被害はヨーロッパ、アメリカである。
時期的にも日本は周回遅れの感がある。
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それで、40年以上前のロンドンでのショックを思い出した。
日本は世界の果てにあるのではないだろうか。
こうして二つの世界地図を眺めてみるとそういう気がする。
ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、大西洋を挟んで向かい合っている。近さが一目瞭然である。
中国は西回り(シルクロード、一帯一路)をしてきたがアメリカに到着。
気が付けば、後ろを振り向けば、太平洋を隔ててアメリカと直接対面している。
いかにも日本は目障りのように見える。
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我々日本人はもう一つの世界地図(これが世界の主流)があることを肝に銘じて行動する必要があるように思う。