散歩と俳句。ときどき料理と映画。

真空管

骨董市に行くとときどきおかしなものを売っているのに出くわす。ブルーシートにずらりと満鉄(南満洲鉄道。ニッポン帝国の中国侵略と占領のシンボル)関連の品物が並んでいたりする。客車のシートに取り付けられた灰皿や、車掌の腕章や制帽、路線図、行き先表示板、笛などなど。この時代いったい誰が買うのだろうと不思議な感慨にとらわれるが、鉄ちゃん(鉄道ファン)が守備範囲を広げることもあるのかもしれない。おかしな連中である。

その隣に、これもまたおかしなものがずらりと並んでいた。写真の真空管である。使用済みのものもあれば、箱に入ってままの未使用のものもある。
ワタシはガラスで作られたものや、錆びた金属が好きなので思わず手にとった。なかなか面白い。レトロなSF感覚である。箱に入ったものも含めて6個ほど買い求めた。

こんなもの買ってどうするんだよと、自分の中から声が聞こえてもくるが黙殺。
まあ、満鉄グッズを買う鉄ちゃんを笑う資格は、ワタシにはないことだけは確かである。

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