「三宅しのぶ」考察余談

しのぶを中心に、『うる星やつら』に関連する話題を随時書いていましたが、現在新規投稿休止中です。

第3話に関して

2022-10-30 18:08:31 | うる星やつら新アニメについて

今回も念のためお知らせします。これから書くことは、原作や旧アニメからの情報ではありますが、次回以降の内容のネタバレがあります。原作や旧アニメをご覧になっていない方はご注意ください。

先週の段階では、こんなに早く面堂が登場する、つまりは、こんなに早くしのぶの思う相手があたるから面堂に移ってしまうこと対して、ある程度納得していました。「幸せの黄色いリボン」など、しのぶがあたるに関して理不尽な思いをすることばかり続いていたので、良い頃合いかもしれない、と思ったからです。
しかし、実際にその場面を見てしまうと、やはり早過ぎるという思いがまた強くなってしまいました。しのぶが理不尽な思いをする話だけではなく、あたるが他の女性に目が行く話がもっとあってからの方が良かったと思い直しました。つまりは、サクラさんだけでなく、おユキ、弁天、クラマの話があってからということですね。

前半の「トラブルは舞い降りた!!」に続いて後半は「迷路でメロメロ」でしたが、「ツノる思いが地獄をまねく」の冒頭部分が盛り込まれていました。面堂登場の後にこのエピソードが出てきたこと自体は良かったです。面堂の登場回が終わってすぐに「迷路でメロメロ」の話に行くのはどうかと思っていたからです。「ツノる思いが地獄をまねく」の冒頭部分と面堂がラムのことを思う場面のおかげで、今の男女関係がよくわかり、うまい具合に「迷路でメロメロ」の話につながりました。

ただ、そうなると「ツノる思いが地獄をまねく」自体はやらないということでしょうか。それは非常に残念です。今回やった部分の続きは大変良い話だからです。また、さらにその次の「君待てども…」とともに、あたるとラムの関係上、非常に大事な話でもあります。
「ツノる思いが地獄をまねく」と「君待てども…」の2つの話は密接な関係があります。「君待てども…」単体でも充分良い話なのですが、「ツノる思いが地獄をまねく」があることによって、「君待てども…」がより素晴らしいものになっています。
それ故に、今回やった部分の続きは「君待てども…」の回に盛り込まれる可能性はありますので、それに期待します。

「ツノる思いが地獄をまねく」の冒頭が出てきたことに関しては、しのぶ好きとして見過ごせない点が1つあります。
あたるの熱心な言葉に、しのぶがいったんあたるのことを思い直す場面がカットされて、すぐに面堂が落ちてくる場面になってしまいました。
しのぶのためらいがなくなってしまっために、「先週段階では納得していたのに、やはり早過ぎると思ってしまった」という、私が冒頭に書いたことにつながってしまった気がします。そして何より、あたるへの未練が残っているしのぶの描写がなくなってしまい、私としては残念です。

ただ、これでしのぶの思いがあたるから面堂に完全に移ってしまったことが、新アニメでは確定したと言えそうです。
原作や旧作アニメでは、しのぶのあたるへの未練が感じられる場面がいくつかあります。しかし、新アニメでは今までの流れから考えますと、そういうところはすべてカットしそうです。
あたるとしのぶの関係が好きな私としては残念です。しかし、そのおかげで話としてはスッキリしたものになりました。潔い決断だと思います。

3週連続のブログ投稿は正直大変でした。再開したばかりという、いわば病み上がりみたいな状態にはキツかったかもしれません。さすがにしのぶ関連の話題は落ち着くと思いますし、次週以降は控えたいと思います。


第2話の感想、…というより面堂登場について

2022-10-23 13:05:24 | うる星やつら新アニメについて

念のためにお知らせします。これから書くことは、原作・旧アニメからの情報ではありますが、次回以降の内容のネタバレがあります。原作や旧アニメをご覧になっていない方はご注意ください。

今回は前回よりも笑えて楽しめました。私が新アニメの流れに慣れてきたからかもしれません。新アニメのテンポ・ノリに合わせられるようになってきた感じです。

しかし、何より頭に残ったのは、ラストの面堂登場と次回タイトルです。しのぶ好きにとっては衝撃でした。面堂の登場は、あたるとしのぶの恋人状態の終演を意味しますから。(新アニメではわかりませんが、少なくとも原作や旧アニメでは、完全にしのぶのあたるへの思いが消えるわけではないのですが、恋人とは言えない状態にはなってしまいます。)
「もうその時が来てしまったのか、もっとあたるとしのぶが恋人同士であった状態を見たかった」いう思いが頭を占めてしまいました。「あたるとしのぶにはもっといろいろあるのに…」という思いもあります。しのぶ派には痛い一手です。

ただ、誤解しないでください。「だから新アニメは良くない」と言っているのではありません。むしろ「凄い!やられた!」という感じです。
しのぶにとっては、あたるに(あたるは決してそんなつもりではないのに結果的に)裏切られる話ばかりが毎回続きました。今回、「幸せの黄色いリボン」があってなおさらです。「しのぶは、あれだけ報われないことが続いたのだから、あたるに愛想尽かす方が自然だ。」そう思わせる展開になっていました。
「よく揃えたな、見事だ」という感じです。ノイズと言いますか、揺らぎを是正して、ストーリーとしてはキレイにスッキリとしました。
その揺らぎこそ私は好きなのですが、旧作アニメ4年半、原作10年近くに対して、4クールでは削ぎ落とすべきものだったのでしょう。(なお、4クールというのはちょうどいい長さだと思います。おかげで気軽に見られそうです。)「揺らぎ」は原作をゆっくり読んで楽しむべきなのでしょう。むしろ原作での楽しみを残してくれたと言えるかもしれません。

また、ここで面堂登場を持ってきたのは、他の面でも効果的に思います。
今回サクラが登場した直後に、また新たな女性キャラを出すのでは同じパターンが続き過ぎます。ここで少し変わった方向の話を持ってくるのは良さそうです。もちろん人気キャラの面堂を早く出せるのも良いです。
そのため、新アニメでこのようになったのは非常に良い判断なのではないかと思います。「否定できない、いやむしろそっちの方が話としては良い。」だからこそ、なおさら「しのぶ派には痛い一手」なのです。

ただ、気になるのは、おユキやレイ、クラマの登場話の時にどうなるのかです。原作ではこれらの話でしのぶが登場しますが、それは面堂登場前で、当然あたるとしのぶの関係はその時の状態です。(なお、弁天の時にはしのぶが出てきません。)新アニメでは面堂登場後ということになりますので、原作とは違ったものになるはずです。そのためにこの時期での面堂登場に驚いたわけですが。
逆に、そこが違和感ないようになっていたのなら、もう「参りました」というしかないです。


新アニメ第1話の感想

2022-10-16 17:33:31 | うる星やつら新アニメについて

いよいよ始まった『うる星やつら』新アニメの第1話を見て思ったことを書かせていただきます。
移転のお知らせ以外の更新を3年半もの間していない状態でしたが、やはり新作は気になってしまうようです。

放送日の数日前になりますが、第1話のサブタイルが「かけめぐる青春/絶体絶命」だと発表されました。地味なニュースではあるのですが、私にとっては結構インパクトがありました。原作のサブタイトルと同じなこともですが、「かけめぐる青春」の後に「絶体絶命」というも意外でした。しかし、しばらく考えたところ、「なるほど、なかなか良いのでは」と思いました。その理由は、実際に第1話を見た後の感想で述べたいと思います。

実際に第1話を見たところ、事前の情報から感じられましたように、原作通りの展開な印象でした。その分、高橋留美子先生の漫画(のコマ)をどうアニメにするのか、アニメ制作者の力量が問われるように思いました。なかなか良かったとは思いますが、まだ原作の面白さを充分に引き出し切れていないように感じました。ギャグのテンポがうまくはまっていない印象を持ちました。厳しい意見で申し訳ないですが、特にこの話の原作は何回も読んでいるためについ厳しくなってしまったようです。原作が古いので仕方ない面もあるのですが、それを承知でアニメにしたのですから…。だんだんコツをつかめていくでしょうから、これからに期待します。

原作通りな印象だとはいえ、もちろんアニメオリジナルの部分もありました。冒頭は外国の場面から始まっていて、何だか世界的な大袈裟な感じです。その後に、原作に近い錯乱坊やあたるの卑近な描写が始まりました。その落差が、『うる星やつら』の世界観を簡潔に現しているように感じ、良かったです。
そして、鬼ごっこで電撃を受けても踏ん張ってラムを追い続けるあたると、それに惚れたような感じのラムの描写がありました。原作ではそういう描写ではなかった(そもそもまだ電撃は登場していないですし)ですのでアニメオリジナルですね。そのおかげで、あたるの凄さ(執念深さ?)がわかり、ラムが結婚を受け入れ、あたるに執着することが納得できるようになりました。

次に、私が冒頭で触れた「かけめぐる青春」の次に「絶体絶命」が来たことについてです。その時に思った通り、良い結果をもたらしたと思います。どちらもあたるがしのぶへの思いから奮闘したのに、運悪くラムと関係を深めることになってしまったという共通点があります。2回続けることにより、そういうパターンだと印象づけることができて良かったと思いました。
ただ、あたるとしのぶがそういう行動を取った理由がわかりにくかったかもしれません。私は、ふたりが幼なじみの恋人だということが影響していると思っています。しかし、今回のアニメだけを見た人には、あたるとしのぶが幼なじみだということはわからなかったと思います。その点では残念ではあります。ただ、ふたりの幼なじみぶりがよくわかる「やさしい悪魔」をアニメでするわけにはいかないでしょうからね。何しろラムががまったく登場しないどころか、その存在自体がすっかりないようになっている話ですから。仕方ないですね。

心配だった声は違和感ありませんでした。旧アニメの声優さんの声が染み込んでいますので、さすがに違和感がまったくないとは言い切れませんが、話の差し障りになるようなことはありませんでした。何話か聞いていると慣れてまったく気にならなくなるのではないでしょうか。

OP・EDは、映像と音楽ともに素晴らしかったです。私個人としてはED曲が特に気に入りました。
最後に、新アニメになっても、私のしのぶ好きはまったく揺るがなさそうです。

今回はこれぐらいにいたします。思いつくままに書いた感じなので、大事なことなのに触れていなかったかったり、どうでも良いことを書いていたりするかもしれません。もう少し考えてから、あるいは数話、もしくは最後まで見てから書きたいこともあります。そのために不充分なところがあると思いますが、その点はご容赦をお願いいたします。
また、第2話以降もこのように書くことができるかどうかはわかりません。書けても短いものになるかもしれません。