以前、校舎の時計について少し触れました。ずっと故障中だった時計が動き出したことが、夢邪鬼の「夢」から覚めたことの象徴だという話です。
今でもその通りだと考えていますが、時計については気になることがまだいくつかあります。そのため、これから2回にわたって(予定ですが…)、そのことについて書きたいと思います。
時計の針は1回転すると元の位置に戻ってしまいます。このことから、時計が直ってからの世界も、たいして変化のない世界だと示しているという解釈もできてしまいます。
この考えを押し進めると、学園祭当日が来ていないとまで解釈されるかもしれません。しかし、故障中と動いているのとでは全然違いますので、さすがにそれはないと思います。
ただ、これも以前に書きましたように、学園祭当日は来たけれども、「夢」から完全に脱出できたわけではないことを象徴しているという考えは有り得ると思います。(それについての詳細は、その時にも書きましたように、またの機会にさせていただきます。)
しかし、ここで私がどうしても指摘しておきたいことがあります。それは、時計の針は逆回転することは決してないことです。あったとすれば、それは壊れているか、無理やり戻すなど、正常ではない状態です。(まさしく、直るまでがその正常ではない状態だったわけです。)
そして、たしかに短針が一回りすると、見た目は同じ時間を示します。しかし、本当はまったく同じ時間ではありません。なぜなら、午前と午後が違うか、別の日の時間であるはずだからです。日付や午前・午後を表示することができないので、見た目は同じわけですが、実は同じ時間ではないのです。
表示できないのだから、同じだと思われるかもしれません。しかし、見た目がすべてを示しているわけではありません。時計は時間そのものではなく、あくまで時間を示すものですから、なおさらです。
時計の針は、正常な状態である限り、常にその時その時の時間を示し続けます。その事実の蓄積には重みがあるはずです。その重みがある以上は、針が同じ位置になったとしても、前と同じというわけではないと思います。表には出ないにしても、新たな事実が加わったものであるはずです。
これらのことから、時計が直ってからの世界は、たとえ見た目は変化がないように見えても、中身はそうではないと私は考えます。常に何らかの変化があり、同じ状態にとどまることはないということです。
これは、4番目の映画『ラム・ザ・フォーエバー』での、ラストのサクラさんのセリフとほぼ同じですね。やはり、この映画は『ビューティフル・ドリーマー』を引き継いでいます。ただ、残念ながら、せっかくのこのセリフが説得力を持つような映画にはなっていませんでしたけれども…。(このことも、いずれ詳しく書きたいと思っています。)
時計についての話題は、次回に続きます。
今でもその通りだと考えていますが、時計については気になることがまだいくつかあります。そのため、これから2回にわたって(予定ですが…)、そのことについて書きたいと思います。
時計の針は1回転すると元の位置に戻ってしまいます。このことから、時計が直ってからの世界も、たいして変化のない世界だと示しているという解釈もできてしまいます。
この考えを押し進めると、学園祭当日が来ていないとまで解釈されるかもしれません。しかし、故障中と動いているのとでは全然違いますので、さすがにそれはないと思います。
ただ、これも以前に書きましたように、学園祭当日は来たけれども、「夢」から完全に脱出できたわけではないことを象徴しているという考えは有り得ると思います。(それについての詳細は、その時にも書きましたように、またの機会にさせていただきます。)
しかし、ここで私がどうしても指摘しておきたいことがあります。それは、時計の針は逆回転することは決してないことです。あったとすれば、それは壊れているか、無理やり戻すなど、正常ではない状態です。(まさしく、直るまでがその正常ではない状態だったわけです。)
そして、たしかに短針が一回りすると、見た目は同じ時間を示します。しかし、本当はまったく同じ時間ではありません。なぜなら、午前と午後が違うか、別の日の時間であるはずだからです。日付や午前・午後を表示することができないので、見た目は同じわけですが、実は同じ時間ではないのです。
表示できないのだから、同じだと思われるかもしれません。しかし、見た目がすべてを示しているわけではありません。時計は時間そのものではなく、あくまで時間を示すものですから、なおさらです。
時計の針は、正常な状態である限り、常にその時その時の時間を示し続けます。その事実の蓄積には重みがあるはずです。その重みがある以上は、針が同じ位置になったとしても、前と同じというわけではないと思います。表には出ないにしても、新たな事実が加わったものであるはずです。
これらのことから、時計が直ってからの世界は、たとえ見た目は変化がないように見えても、中身はそうではないと私は考えます。常に何らかの変化があり、同じ状態にとどまることはないということです。
これは、4番目の映画『ラム・ザ・フォーエバー』での、ラストのサクラさんのセリフとほぼ同じですね。やはり、この映画は『ビューティフル・ドリーマー』を引き継いでいます。ただ、残念ながら、せっかくのこのセリフが説得力を持つような映画にはなっていませんでしたけれども…。(このことも、いずれ詳しく書きたいと思っています。)
時計についての話題は、次回に続きます。