実は今までも「各話感想・私的解釈」と並行して、「人間関係の考察」の続き(「君まてども…」以降のこと)を考えていました。しかし、おおまかなことは考えられたのですが、細部について悩んでしまい進んでいません。
そこで、まずはそのおおまかな部分をこの場に書いてみたいと思います。いわば、これからどんなことについて考えるのかの説明で、HPに載せる時は序文にしようかと考えている部分です。(ただし、詳細に考えていくと、変更する可能性はあります。)
「君まてども…」の後からしばらくの間の時期についての考察
人間関係の考察【3】で見てきましたように、面堂登場により大きく状況が変わりました。あたるはしのぶではなくラムのことを一番に思うようになり、しのぶは面堂のことが好きになりました(ただし、それは
【3】で詳しく書いたように、一般的に言われていることとは少し意味合いが違います)。ある意味、「うる星やつら」における恋愛に関してのストーリー展開はこれで終わりとしても良いような状況です。しかし、実際にはこれですんなり終わりとはいきませんでした。
あたるは何しろあの女好きでありますから、ラムひとりだけに関わり続けるわけがありません。さらに、ラムが一番であっても、素直にそれにふさわしいような態度をとる人でもありません。それゆえ、あたるは以前とは少し違う状態ではありますが、しのぶに関わり続けます。それは幼馴染であったことも影響しているような気もいたします。
さらにしのぶ側にも問題があります。面堂のことを好きになったはずなのですが、ふたりの仲はあまり深まらないように感じるのです。アニメではかなり仲良くなっているように感じるのですが、そのイメージで原作を見ると少し様子が違っていて、戸惑いを感じさえします。(アニメの場合も、仲が深いのは表向きだけに感じることがあります。)また、あたるに対しても、未練があるとまでは言いすぎかもしれませんが、やはり気になっているようです。
これらのことを次回以降で詳しく考えていきたいと思います。