名古屋、行って来ました。
原画はさすがに二回目なのでそれほど楽しめないのではと思っていましたが、充分に感激させられました。しのぶの絵は次に進むのが名残惜しかったです…。
原画以外にも京都の時にはなかった一刻館の部屋の再現があって良かったです。その頃は私が小さかった時なので特にテレビなどが妙に懐かしかったです。
残念なのは、展示の終わりの頃になるとアニメの音が聞こえてきてどうしても気になってしまったことです。犬夜叉あたりの展示が充分には見られませんでした。温泉マークと校長の声がしてそれだけで「おー」と思い、気持ちは完全にそっちのほうに行ってしまいました。気を取られる私が悪いのでしょうが…。
さて、以下ではそのアニメについて書きたいと思います。これからご覧になる予定で、情報をまったく見たくないというかたはご注意ください。
それでは書いていきますが、あくまで私個人の感想です。当たり前のことなのですが、なんだか人によって感想は大きく違ってきそうな気がするので断っておきたいと思います。
あたるとラムに関してはまったくと言っていいほど違和感がなかったです。絵の面でも声の面でもです。良く見るとラムの顔が変な気もするのですが、本放送時でさえいろいろなラムがあったくらいですから…。面堂もかなりのもので、あたると面堂の掛け合いなどひさしぶり(「いつだってマイ・ダーリン」からでさえ17年)の作品だということを忘れてしまいます。他のキャラたちも概ね充分に納得できれるものでした。中にはかなり変に思えてしまうキャラもいましたが、ひさしぶりであることや30分にも満たない短い時間のことだという事情を考えれば仕方ないことで、むしろ本当に良くやってくださったと思います。凄い人が本当に凄いだけに落差を感じてしまったのでしょう。
話自体も結構面白かったです。充分に楽しめ、どんどんと引きこまれていきました。原作からの話の膨らませ方(大袈裟化とも言えるが、それこそ「うる星やつら」のアニメ)や、話の構成も良かったと思います。(ちょっと無理に「ラブ」に持っていっている気はしますが…。)
ただどうしても引っかかるところがあります。(細かいところを見ると違うだろうと思うことが結構あるのですが、そのことに関しては私の場合はひさしぶりで25分の作品ということを考えると充分許容範囲だと思います。そうではなくて全体的なところで気にかかるのです。)
なんというか中途半端な気がするのです。原作風なのか、本放送アニメ風なのか、今風なのか、どれにも当てはまっていて、どれにもなりきれてない気がするのです。そのために非常に惜しいものになってしまっている気がします。
そしてこの「高橋留美子展」の会場で放映するのが適切だったのかという疑問も感じてしまいました。騒々しい感じで、原画展と合ってなかった気がするのです。漫画からアニメに発展ということを考えれば当然なことであり、そのようなことを考えるなどアニメの地位を低くとらえているのではないかとも言われそうなことなのですが…。
最後に批判めいたことを書いてしまいましたが、充分楽しめたことは確かです。展示を準備してくださったかた、アニメを制作してくださったかた、本当に有難うございます。
それにしてもDVDはどうしようか。ネット通販では1万5000円程度と19,950円と聞いてびっくりした値段よりはだいぶんマシですが、それでも高いですね。フィギュアもいらないですし。完全予約限定商品が終わるともう買えないのでしょうか。そのあたりのこともよくわかりません。