2月3日は節分です。全国各地でさまざまな行事が行われましたが、私は京都
と奈良の斑鳩の里へ行ってきました。
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京都岡崎 聖護院門跡 (山岳修験道総本山)
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門跡寺院とは、天皇の子息が僧侶として在籍していた寺院で、格式があるとされています。境内には大護摩の準備も完了し、本堂前ではたくさんの人が「節分会(せつぶんえ)の追儺式を待っています。
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修験道の寺なので、山伏の吹くほら貝に先導された導師が入場します。
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読経、追儺式のあと突如、鬼が乱入します。
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導師の御真言(なうまくさーまんだーばざらだん)に調教される鬼。
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改心した鬼たちは、年男年女と共に 豆まきします。
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たくさんの人が福豆を奪い合います。
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かわいい僕ちゃんも豆をまきます。
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やがて境内では、大護摩が始まりました。
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読経と共に、護摩に点火され もうもうと煙が立ち上ります。
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山伏による、なにかの問答が読み上げられています。
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読経の大合唱です。般若心経が主でした。
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今でも、ここから山伏たちが修行のため、「葛城経塚二十八宿」や「世界遺産大峯奥駆道」へ峰入りします。「聖護院」の納札をあちこちでよく見かけます。
ちなみに私は足しげく奥駆へ通っていますが、この山伏姿は見たことがありません。ほら貝の音は遠くで聞こえたことが一回だけあります。
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京都祇園 八坂神社
(出雲王朝創始者 スサノオノミコトと奥さんのクシナダ姫を祀っている)
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弥栄さん境内の「舞殿」のまわりにはたくさんの人が集まっています。
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やがて四人の舞妓さんが、登場しました。
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舞妓さんたちは、神官の御祓いを受けます。
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始めに「舞い」が奉納されます。
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奉納舞いです。
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さかんにフラッシュがたかれたり、携帯で写真を撮る人もいます。
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舞がおわるといよいよ、豆まきです。
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先ほどの聖護院も凄い人並みでしたが、こちらはまた一段と大勢の人波で
写真を撮るのも、押されて大変です。とても福豆を拾うどころではありません。
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舞妓さんや年男たちの撒く 福豆を拾おうとする人たちで 押し合いへしあいでした。さすが京都で 外国人観光客もたくさん拾っていました。
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奈良斑鳩の里 法隆寺
約1400年の昔、推古天皇と聖徳太子により建立されたユネスコ登録「世界文化遺産」で、この節分の日の追儺式「鬼追い式」は千年以上の伝統があるそうです。
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京都から、奈良へ向かいました。斑鳩の里の「法隆寺」です。
この「西円堂」が追儺式の舞台です。1時間以上の読経と鉦、太鼓のあとに
松明点火です。
※この行事は「写真撮影厳禁」です。「フラッシュの光が酒酔いの鬼の目にあたると目がくらみ足元が危険」というのが理由です。お堂の周りを警備していた「自警団」の方たちに「フラッシュはたかないけん」と約束して撮影させてもらいました。
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やっと鬼が現れました。
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なにやら鬼が怒って、暴れています。
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鬼が火の付いた松明を手に取りました。
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その火の付いた松明を見物客めがけて、投げつけました。
お堂と見物客の間には、金網が張られている理由がやっと分かりました。
火の粉や火のかけらが飛び散り、とても危険です。数年前に見物客が失明
したそうです。
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火の着いた松明を、見物客に向かって投げつけるとは、かなり乱暴な行事ですが、この行事は千年以上続いているそうです。
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金網にぶつかり、火の粉が飛び散ります。撮影禁止といいながら、何人かは
写真を撮っているようです。
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当たり前のことですが、節分の行事は2月3日に集中するので、掛け持ちの撮影は大変でした。来年からはもっと事前に、撮影ポイントを検討しようと思いました。
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以下は前年の節分行事の紹介です。
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奈良県吉野町の「鬼火の祭典」です。全国の家庭で追い出された鬼は
ここ吉野の蔵王堂に集まります。ここでは「福は内」「鬼も内」と叫んで
豆をまきます。ウェブページへはここから入れます。2009年2月2日
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こちらは 奈良県桜井市の長谷寺。修仁会結願(しゅにえけちがん)駄々押し
法要と呼ばれる、大和路に春を呼ぶ 鬼が火の着いた松明を持って暴れる
火祭りです。2009年2月14日
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