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地震だ、


記憶振動し恐怖揺れ

6月18日(月)

 揺れた。地震だ。かなり強い揺れだ。一瞬息が止まる。バシッと目が覚め背筋が伸びた。被害はなかったけれど、ガスが止まり、本棚から数冊本が飛び出し、小物入れが落下し中身が散らばっていた。
 地震は突然起こる。これがもっと大きな地震の前ぶれだったら怖い。余震も心配だ。できるだけの注意はしなくてはいけないと思う。でも、いざとなったらじぶんがどういう行動をとるのかわからない。冷静でいられるとは限らないというか、冷静でいられないだろうな。

 「東日本大震災」のときは、池袋のビルにいた。身体のなかの恐怖を引き出されて、振り回されたような感じだったことを記憶している。目の前の高層ビルが折れるんじゃないかと思った。
 立っていられなくて机の下にもぐりこんだ。からだのどこかがそのことを覚えているから、恐怖が増す。震災のあとすぐに福島に複数回取材に行き、状況を目の当たりにした。そのことを急に思い出した。



 しばらくは地震を強く意識して暮らさないといけない。ふと力を抜いたときに突然やってきそうだから、地震っていうのは闇討ちに近いと思う。朝か昼か夜か、まったく予測できないという恐怖。困った。

 たくさんのメールが届いた。電話も何本かもらった。心配してくれる人がいることに感謝だ。ひとりひとりにありがとう。

 さっとく本棚が倒れてこないように強化したし、避難用具の確認もしておいた。寝ている付近に倒れるようなものを置かないようにもした。「備えあれば憂いなし」を、まずは信じたい。

「のらのにゃんこたちも怖かっただろうな」








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