米だ！ 米だ！

穴のあいた靴下捨てられずにいる

食欲の秋真っ盛り。秋刀魚は痩せていて高いけれど、松茸には手も足も出ないけれど、なんでもかんでも値上がりしているけれど、食欲は抑えられません。

うまく工夫をして「うまい・やすい・はやい・まんぷく」を手に入れようではありませんか。うーん、そううまくいくか。あれこれ考えたところ、やはり主役は米ではないだろうか。

「米があれば、生き延びられる」と、若かりし頃の口癖がいまよみがえる。金のなかった時代の合い言葉だ。なにはなくとも「米」。ついに再びあの時代がやってきたのか。あー、青春。そうだ、再びの青春だぁ～。

友人と肉なしすき焼きをつくって、大失敗した、あの青春時代だ。米を三合食べたと豪語していた友人がいた、あの青春時代だ。毎週土曜日に友人たちとプロレスをしていて、階下の住人に文句を言われた、あの青春時代だ。あー、青春を再び･･･。

しかし、もう一度あの頃の食事に戻るのは、わびしく悲しい。目の前でサバ缶が踊る（今はサバ缶も高価になった）。食欲の秋、インフレよ、退散してくれ、ギャラよ、上がってくれ。ひもじい秋にならぬようにと願う！

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