YO's Blog♪ 天才ミュージシャン 加納洋の問わず語り 

全盲のジャズピアニスト加納洋の
音楽、NYの暮らし、仲間、旅、福祉活動…
~☆大切なものとの出会い☆~

盲人が保証人じゃダメなのか?

2010-08-22 | 問わず語り
兄貴が脳梗塞で入院した。
若干、後遺症が残ったが、まぁ軽いほうなので
8月末にはリハビリを終えて
家に帰れると思うが。

後遺症が軽いとは言え、安全なことに越したことはない。
今、彼が住んでいるのはアパートの2階。
急な階段を上らなければならない。
退院後には1階に住むほうがいいと思い
埼玉県さいたま市でアパートの1階の部屋を探した。

浦和にあるA不動産に行った時、
僕も兄貴も、この不動産屋が見せてくれたアパートが気に入り
契約をすることにした。

兄貴は、2年前に亡くなった親父の介護で4年前に仕事をやめ
アルバイト程度の仕事しかしていない。
親父が亡くなったあとも
なかなか仕事が決まらないでいた。
蓄えもいくらかあるので、生活には困っていない。

そこで申し込んだのだが
アパートの持ち主(大家)が断ってきたと
不動産屋から電話があった。
おそらく兄貴が定職についていないことが不安材料となって
断わられたのだとう、と思った。
それならわかる。

ところが、あろうことか、
保証人になった僕が全盲で
契約の際、代筆が必要になるからと
言って大家が断ってきたと言う。

僕がA不動産屋に電話すると
電話に出た担当者が、そのことになんの疑問も持たずに
そう言った。

僕は
目が見えないことが断る理由とは何事だと怒った。

今時、よくそんな差別的発言をする人間(大家)、
またそれになんの疑問も感じない人間(不動産屋)がいるものだと
驚いてしまった。

部屋を貸す貸さないは持ち主の勝手だが
こんな理由をいう彼らの人間性を疑う。
こんな人間ばかり増えるから
世界はいつまでたってもよくならないのかも。

20代からオヤジ顔のぼく?

2010-08-22 | 問わず語り
今度の日本滞在中、
浦和(埼玉県さいたま市)に住む友人(57歳男性)と歩いていた時
彼の知り合いの女性と会った。

いきなり彼女が友人に
「あなたのお父さんですか?」と
僕(56歳)を指してたずねた。

彼のほうが一つ年上なのに、
僕がお兄さんどころかお父さんとは
ひどい話である! 
人は他人のことをそれほど見ていないということかも。

ニューヨークの僕の友人の2人の女性は
40代の時、酒屋で酒を買おうとしたら
「IDを見せなさい」と言われたことを
何度も自慢話のように人に話している。

アメリカ人が
アジア人の年齢がわかりにくいというだけの話だが。
若く見られることは誰でも嬉しいようだ。

そう言えば
ぼくが20歳頃につき合っていた女性(当時18歳)と買い物に行った時、
お店の人が彼女に向かって
「あなたのお父さん?」
と僕のことを見て言った。

僕は20歳の頃からオヤジの顔をしているのかも。

2010年7月、参議院選挙を振り返って

2010-08-22 | 問わず語り
6月初めから8月まで
仕事と兄貴の入院とで
日本に久しぶりに長く滞在することになった。

7月には参議院選挙があったが
民主が議席を減らし
そのほかの党も勝利とはいえない結果だったと思う。

テレビの政治家の話や国会討論を聞いても
選挙前は選挙を意識し
選挙が終われば次の党首選びや
次の選挙を意識した話ばかり。

国民はというと
誰がなっても同じじゃないの
と、よく聞くせりふを言う。

政治家の能力不足
二代目、三代目が力も能力もないのに
政治家や総理や閣僚になる。

しかし、ここでちょっと考えてみたい。
政治家を選ぶのは我われ国民
我われがもっと国民や国や世界のことを
考えられる能力をつける必要があるのではないかな?

国民が自分にとって利益になれば
悪人政治家でも無能な政治家でも投票する。
それで政治家が悪いだのと言っても
しょうがないじゃないの?

本当の民主主義は、国民いや庶民が主役。
主役の我われが力をつけないと
国はよくならないのではないだろうか。

ま、それにしても
人間的に魅力のある政治家がいないものです。
彼らにはもっと人間的に成長するための経験や
能力を養う努力をしてもらいたいものだ。