YO's Blog♪ 天才ミュージシャン 加納洋の問わず語り 

全盲のジャズピアニスト加納洋の
音楽、NYの暮らし、仲間、旅、福祉活動…
~☆大切なものとの出会い☆~

お金ちょうだい

2010-04-09 | 問わず語り
昨日夕方、ラッシュアワー時にマンハッタンで地下鉄に乗った。
混んでいたので、ドア付近に立っていた。
次の駅に着くと、ドア近くに座っていた男性が席を譲ってくれた。
僕は「サンキュー」と言って座ると、彼が
「前の駅であなたが乗ってきたのが見えなかったので、席を譲らなくてごめんなさい」
とごていねいに謝られた。
そう言われた僕も恐縮してしまった。

そのあと、彼が
「僕、余分なお金があるんだけど、差し上げましょうか?」
と言われた。
僕は
「余ってるんだったらちょうだい」
と思ったが、とりあえずここは断ったほうがいいと思い、
「お気持ちは有難いですけど、結構です」
とていねいにに断った。

すると彼が
「必要な時もあるかもしれないから、受け取ってください」
とまたまたていねいに僕にいうと、
彼は僕の胸のポケットにドル札を2枚入れて次の駅で降りた。

今までにニューヨークの街で何度か、数ドル、知らない人がお金をくれたことがある。
今回も2ドルかと思ったら、なんと100ドル札が2枚だった。

僕って、そんなに貧乏に見えるかな?
でも、お金っていくらあってもじゃまにならないから、有難く頂いておきました。

僕にお金をあげたいと思っている方、いつでもご遠慮なく連絡をください。

カード社会アメリカのマネーマネジメント

2010-04-04 | 問わず語り
僕の友人の
マイク、ジョン、スーザン、ヘレンに共通していることは、
食材はオーガニック志向、
年間会費の高いジムのメンバー、
よくしゃべる、などなど。

彼らのおしゃべりの中にしょっちゅう出てくる決まり文句は
「お金がない!」

彼ら、僕より稼いでいると思うけどな。

彼らの生活を見ていると、高級食材を買い、金がないと言いながらしょっちゅう外食する。
僕は、仕事場に自分で作ったランチを持って行くが、
彼らにその話をすると、なぜか驚く。

彼らのクレジットカードの借金の額は1万ドル以上、
僕もクレジットカードはよく使っているが、カードの借金は0ドルだ。

彼らのような生活をしている人は、アメリカでは特別ではない。
僕の周りに、彼ら以外にもたくさんいる。

つまり、マネーマネジメントができない人が異常に多いということだ。
自分の稼ぎより多く使う。
現金がないからカードを使う。
今回の経済危機も、
こういう生活をする人たちがあまりにも多いから起こったとも言われる。

今、子どもの時から教育の中で”マネーマネジメント(money management)”を教えるべきだ、
という考えもあるそうだ。

でも、こういうことって、
まず親が教えて、
社会人になったら失敗しながら自分で覚えていくものじゃないの?

アボガド丼

2010-04-04 | 問わず語り
先日、日本人夫婦の家に遊びに行った時、
アボガド丼なるものをご馳走になった。

これがなかなかの美味。ぜひお試しあれ。

まずアボガドをフライパンで焼き、
にんにく醤油をかけて焼き上げる。
ごはんの上にこれを乗せ、
カニかま、ノリ、ゴマ、ワサビを加えておしまい。

こんな簡単なのに、なかなかいけるんですよ。

教育予算より軍事予算?

2010-04-04 | 問わず語り
前回のブログに関連して…、

昨年はアメリカ初の黒人大統領で世間は盛り上がった。
しかし、まだまだ黒人、白人、ヒスパニックの人たちの経済的、また教育の格差はある。

一つの例だが、
カーネギーホールのコンサート、メトロポリタンオペラ、ブロードウェイショーに行くと、
ほとんどが白人。
こういうところに行く人たちの
教育レベルが高いとか、経済的に豊かとは言わないが、
チケットも安くはないし、
ある程度の文化的な教育も受けていなければ行く興味もわかないかも。

現在も、経済的な理由で州政府が教育予算をカットする州も多い。
軍事予算はなかなかカットしないのに、なんかおかしいね。

アメリカに教育への平等の権利はあるのか?

2010-04-04 | 問わず語り
先日の日曜日、僕が教えているミュージックスクールに
残っている仕事を片付けるために行くと、
ニューヨークの音楽教師の団体がミュージックスクールのスタジオを借り、
コンクールをやっていた。
これは奨学金が出るコンクールで、
小学生くらいから高校生くらいの子どもたちが参加していたようだ。

関係者の人と話をした時、彼が
「参加者のほとんどはアジア圏の子どもたち、たぶん95%は中国人、韓国人、日本人かな」
と言っていた。
確かに今、ジュリアード音楽院やマンハッタン音楽院の生徒は
アジア圏の人たちがほとんどだという。
こういった私立の大学は事業料も高く、行くのはなかなか大変だ。
あるジャズスクール(大学)で教えている僕の友人が、
「ジャズの学部に黒人の学生はほとんどいない。クラシックの学部などは0(ゼロ)と言ってもいいね」
と言っていた。

僕は、こういう話を聞くと、
アメリカに教育の平等は存在しているのか、といつも思う。

アメリカでも日本でも、音楽を勉強するにはお金がかかる。
ましてや、いい音楽大学に入るためには親は大変なお金をつぎ込まねばならない。
僕の親も、僕にいい音楽教育を受けさせたかったとは思うし、努力もしてくれた。
しかし、経済的に不可能なこともあった。

僕が教えている子どもの中に、奨学金がもらえるコンクールに出たらと言うと、
お金がないと言う親が多い。
70ドルの参加費が払えない親も多い。
世界一の経済大国と言われる国で、
経済的な理由によって、教育の平等の権利も得られないのはおかしいんじゃないかな。