YO's Blog♪ 天才ミュージシャン 加納洋の問わず語り 

全盲のジャズピアニスト加納洋の
音楽、NYの暮らし、仲間、旅、福祉活動…
~☆大切なものとの出会い☆~

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ナンパ撃退法

2010-05-28 | 問わず語り
僕が35歳の頃、バンドの仕事でクラブで演奏していた時のこと。

仕事が終わり、楽器を片付けていると、
客の一人の女性が僕のところに来てべらべらしゃべり始めた。
どうも僕をナンパしようとしているようだ。
その時、バンドメンバーのケンが僕に耳打ちした。
「彼女、60代で、いつもこの店に来て酔っ払ってる客だから気をつけろよ」

それを聞いて僕は、
なんとかうまく彼女から逃げようと思ったが、
彼女はしくこく僕につきまとっている。

僕が楽器を片付け終わると、彼女が
「電話番号を教えてよ、いつかデートしましょう」
と言ってきた。

僕は失礼にならないように断ろうと思っても、なかなかうまくいかない。
しょうがないので、うちの近所のピザ屋の電話番号をあげた。
コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

目が見えなくて一番損したこと

2010-05-28 | 問わず語り
友達のボブとジョアンが結婚式を挙げたのは10年前。
先週、彼らの家でパーティがあったので行くことにした。

そこで、話題になったのは、当然、結婚式のエピソード。
彼らは結婚パーティにお金をかけたくないと言うので、
結婚パーティの場所は友人のロフトを使うことにした。
音楽は僕のバンド、テーブルや椅子も借り物。
みんなで会場の飾り付けをし、
テーブルもフォーマルディナーテーブルのようにセットした。

結婚式の当日、朝早くみんなが集まって会場づくり。
なんと教会での式の30分前まで会場づくりに追われていた。
新郎新婦も当然、いっしょに準備に加わっていた。

式では、
ジョアンではなく、ボブが泣きっぱなしで、しゃべることもできなかった。
ジョアンのほうは落ち着いたもの。
それもそのはず、彼女、二度目の結婚だからな。

パーティは気取らず、手づくりという感じがよく出ていて素晴らしかった。
なんといっても、一番印象的だったのは新郎新婦のファーストダンス。

ジョアンは、ドレスが胸のところまでしかない、
セクシーなイブニングを着ていた。
ダンスを踊っている最中、
ドレスがずれて胸が半分見える。それが何度もあった。

この時ぐらい目が見えなくて損したと思ったことはない。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

目が見えなくて一番不便なこと

2010-05-28 | 問わず語り
1980年代に、
マンハッタン ウエストサイド アップタウンに住んでいた時
アパートの近くのコーヒーショップによく行った。

その店に行くと、
カウンターの中に可愛い声をしたウエイトレスがいた。
恥ずかしがりやの僕は、名前も聞くこともできない。
当然、会話も英語に自信がなかったのでうまくできなかった。
でも、そのウエイトレスはいつも親切にコーヒーにミルクを入れてくれたり、
パンにバターを塗ってくれたりと、
至れり尽くせりのサービスをしてくれた。

ま、僕は客だし、盲人だから、親切にしてくれるんだなと思ったが、
僕はいつか、この子をデートに誘おうと思った。
でも、なかなかそのチャンスはない。

ある日、僕の友人のマイクとそのコーヒーショップに行く機会があった。
マイクに
「カウンターの中のウエイトレス、可愛い声でとても親切だからデートに誘おうと思っているんだ」
と言うと、
マイクがいきなり笑い出して言った。
「あのウエイトレス、あんな声で女みたいにしゃべっているけど男だぜ」

この時ほど、目が見えないことが不便だと思ったことはない。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

そんなの、あり?

2010-05-28 | 問わず語り
僕が10人編成のバンドで仕事をしていた時、
ある歌手のコンサートでバックの演奏をしたことがある。

500席ほどのコンサートホールだった。
ホールでは音響、照明も入ってリハーサルも2日間やり、
いよいよコンサートの初日を迎えた。

オープニングのイントロが始まり、歌手が登場、大きな拍手。
イントロが終わり、歌手が歌い始めたが、
ステージのモニターから彼の声が聞こえてこない。
????
会場のスピーカーからも声は出ていないようである。
????

彼は、平気な顔をして歌っている。
焦ったのは音響の人たちである。
マイクが入っていないと思っていろんな手を尽くしているうちに、
1コーラスめの途中から歌手の声が聞こえた。

コンサートが終わって、歌手の楽屋に音響の人が謝りに来た。
すると、その歌手が
「ごめん、ごめん、1番の歌詞、忘れちゃって、歌ってるふりしただけだから心配しないで」
と言った。

僕も、たまに歌詞を忘れることがあるが、
こんなごまかし方はしたことない。
これはいい手かも?
でも音響屋さんがかわいそうかな?
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

楽しくて損したトラの仕事

2010-05-28 | 問わず語り
25年ほど前、
僕もニューヨークで仕事を始めて1年ほどたち、仕事にも慣れ、
知り合いから”トラ”の仕事もよくきた。
”トラ”とは、
レギュラーのミュージシャンの代わりに演奏を頼まれることである。

ピアニストのジョージが
マンハッタンのクラブで1日代わりに仕事をしてほしいというので
引き受けた。

夜の9時からの仕事なので、8時半頃店に行くと、
入り口に店のマネージャーがいたので、
「ピアニストの Yo Kanoです」
と言うと、
「おそいじゃないか」
といきなり怒られた。

彼は店の中に僕を連れて行くと、ステージのピアノに座らせた。
ステージの上では、バンドが演奏していた。

僕は
「おかしいなぁ? ジョージはソロの仕事だと言っていたのに?」

でも、僕の聞き違いかと思い、バンドに加わり演奏した。
9時30分に1回目の演奏が終わった。
バンドのメンバーが僕のところに来て、
「ご機嫌だね」と演奏をほめてくれたので、
僕もほっとして彼らと話をしていると、
マネージャーがやってきて、
「君はジョージのトラかい?」
と聞いてきた。僕が
「そうだ」
と言うと、彼が
「君の演奏する場所は2階のピアノバーだ。すぐ2階に行って演奏してくれ」
と言われた。

その店は1階でバンド演奏していて、
2階でピアニストが演奏している店だった。

このマネージャーもいいかげんなやつだと思ったが、すぐ2階で演奏を始めた。

間違って一緒に演奏したバンドの人たちも、
ステージの合間に2階に来て一緒にプレイしたり、
僕も1階に行って彼らとプレイしたりと、
楽しいトラの仕事ではあったのだが……あとで気づいた!

1ステージ余計に演奏したのだから、ギャラを請求すればよかった!
と。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ヘレンは大したピアニストだ

2010-05-28 | 問わず語り
僕の友達の倉敷のピアニスト、ヘレンのコンサートに行った時のことである。
いよいよ演奏が始まる。会場が静かになり、なんとなく緊張感が漂う。
ドレスを着て美しく着飾ったヘレンがステージに登場すると、
大きな拍手が鳴り渡った。

その瞬間、彼女が何かにつまずいて転んでしまった。
会場は驚き、拍手が鳴り止んだ。

彼女はとっさにジョークを言って、会場の雰囲気を変えようとした。

「フィギアスケーターの気持ちがわかるわ」
(ちょうどその頃、誰だか忘れたが、
有名なフィギアスケートの選手が優勝戦の大事な試合で転んだニュースが
話題になっていた)

しかし、会場の笑いはとれず、むしろしらけてしまった。
僕と数人の友人が拍手をしながら大声で笑ったが、効果はない。
こんな雰囲気の中でヘレンは堂々と演奏した。
大したものだ。拍手!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ステージよりも緊張する

2010-05-28 | 問わず語り
ベースのケンとドラムのレイと僕でライブをした時、
楽屋に友人のマリアが訪ねてきた。
彼女がケンとレイに
「ステージの前って緊張しませんか?」
とたずねると、二人が口をそろえて
「ステージの前は緊張しないけど、
今夜家に帰ってかみさんに会う前がいちばん緊張するね」

二人はかみさんに
「稼ぎが悪い!」
といつも文句を言われている。緊張するのも無理はない。

あ~、独身でよかった!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ハードロックバンドにドラムがなかったら

2010-05-28 | 問わず語り
音楽業界で長く仕事をしていると、面白いエピソードがたくさんある。

20年ほど前、ハードロックのバンドで仕事をしていた時だ。
ロックバンドだから、とにかくボリュームが大きい。
当然、演奏中はバンドメンバー全員が耳栓をしている。

マンハッタンのあるクラブで演奏した時のことである。
ファーストステージが終わった時に
店のマネージャーが僕らのところに来て、
「ドラムの音が大きいからボリュームを下げろ」
と言ってきた。
ドラムのビルは「オーケー」と言えばよかったのに、
マネージャーに
「ロックバンドのボリュームは大きくて当たり前だ」
と言った。

当然、二人は言い合いになった。
ビルは怒ってドラムを片付け、
「こんな店で二度と演奏してやるか」
と捨て台詞を残し帰ってしまった。

帰ったビルはいいが、残った我々ほど情けない思いをしたことはない。
セカンドステージはドラムなしで演奏した。
ドラムのないハードロックバンドほどバカバカしいサウンドはない。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

移民の多くの無名の母たちが

2010-05-09 | 問わず語り
アメリカは移民の国。
世界中から人が自由と夢の実現のためにやってくる。
でも、一世の人たちは
大変な苦労をして、生活の基盤を作る。
僕の友達も、両親が、またおじいちゃんやおばあちゃんが、
母国をあとにしてアメリカにやってきたという人がほとんどである。

最近、僕の知り合いのお母さんが亡くなった。
彼女は若い時、ジャマイカからニューヨークに来た。
その後、同じジャマイカ出身の男性と結婚。二人の子どもを育て上げた。

彼女はレストランのキッチンで働き、
だんなさんは掃除の仕事をして子どもを育てた。
子どもたちは、一人は大学教授、もう一人は弁護士と、
立派に教育を受けさせた。

お母さんは60代の時、目が不自由になるが、
好きなピアノを初めて習い始める。
ご主人が亡くなったあとは、
自分が長く暮らしたニューヨーク市ブロンクスの地域で
ボランティア活動をしていたそうだ。
若い時は子どもたちのために働き続け、
目が不自由になった人生の後半も人や社会のために働く。

僕の友人にお母さんのことを聞くと
「母はいつも笑っていて、誰にでもやさしく、
地域の人たちからも愛されていた。
家にお金がなくて、少しの食べ物をみんなで分けていた時、
僕が文句を言うと、
母はニコニコして
”お母さんはおなかいっぱいだから、これ食べなさい”
と彼女の食べ物をくれた。
母はいつも笑っていた記憶しかないね」
と思い出を話してくれた。

無名の庶民の母は強く、優しく、偉大だな……!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

どうやって松葉杖使うのよ

2010-05-09 | 問わず語り
ふくらはぎを痛めた続き……。

痛み止めの薬を飲み、午前中横になっていると、
なんだかよくなってきたような気がしたので、
ディナーパーティに行くことにした。

びっこを引きながらゆっくり歩いて地下鉄の駅まで行った。
2~3分で行ける距離を10分もかかって歩いた。

目的地に着くと、
僕がびっこをひいているのを見て、みんながびっくりした。
運よくそこに医者が二人もいた。

一人は精神科医、もう一人は歯医者。
ちょっと専門外だが、素人よりましかと思った。
精神科のエドがアイスパッドを僕の足に巻き、
「このまま冷やしておいたほうがいい」と言った。
歯医者のベンは、
「僕のオフィスに松葉杖があるけど使うかい?」と言った。
僕は
「それはありがたいけど、白杖と松葉杖の両方一緒にどうやって使ったらいいのかな?」
みんな、そこで大笑い。
僕も、偶然ながら医者がいるパーティに来たなんてラッキーな男だ。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

運動なんてするもんじゃないね

2010-05-09 | 問わず語り
朝起きて軽いストレッチ運動をし、
最近日課になっているステップエクササイズを始めた。
ご存知だとは思うが、
これは20センチほどの高さの台に上ったり降りたりしているだけの運動です。

1分ほど続けた時、
右のふくらはぎを石のようなもので殴られたような衝撃があった。
どうも軽い肉離れを起こしたようだ。
とても運動どころじゃないほど痛い。

午後から仕事関係の人たちとフォーマルディナーに、
あるお宅に行かなければならない。
びっこをひきながらシャワーを浴び、出かけるしたくをした。

しかし、とても痛くて歩くのは大変だ。
少し横になり休むことにした。
じっとしていれば痛くはないが、うまく歩けないと痛みを感じる。

こんな大切な時に運動なんかしたもんだから、
とんでもないことになってしまった!

皆さん、運動なんかしないほうがいいですよ。
ろくなことはない!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加