YO's Blog♪ 天才ミュージシャン 加納洋の問わず語り 

全盲のジャズピアニスト加納洋の
音楽、NYの暮らし、仲間、旅、福祉活動…
~☆大切なものとの出会い☆~

ワカリタクナイッ!

2010-07-26 | 問わず語り
日本語の達人、天才エドウィンは、
ゲイである。

ある時、パーティで僕が酔いつぶれて寝ていると、
僕の胸を触ってきた。

僕が「やめろよ」と言うと、
彼は「いいじゃない」と、やめようとしない。

僕が「オレは男はきらいだ」と言うと
「ためしてもいないのにわからないでしょ」

僕はワカリタクナイッ!!!!と言った。

彼は「いつか落としてやるわ」
と言って、僕から離れた。

危ない、危ない。

そんな彼と真面目にゲイ差別の問題について話していた時、
彼が「人間を男と女の2種類にしか分けないことがおかしい」
と言った。

それは確かで、歴史も、社会も、男女の2種類しかないとして作られている。
これは変だと僕も思う。

エドウィンもいいこと言うじゃない。
でも、僕は、彼には落とされないぞ。


日本語の達人、エドウィン

2010-07-26 | 問わず語り
日本語がうまい友人と言えば、エドウィンがいる。
彼は通訳、翻訳のプロ中のプロである。

80年代から日本に住み、
ニューヨーク出身の彼は仕事や里帰りで
よくニューヨークにも帰ってくる。

彼は東京のある有名大学の博士課程も卒業している。
僕と日本語で会話をしていると、よく難しい日本語を使う。
教養のない僕は、よく意味がわからない。
それだけじゃない。
4文字熟語を巧みに使い、
僕が「それ、どういう意味?」と聞くと
漢字まで説明して意味を教えてくれる。

ある時、彼が言う4文字熟語が
聞いたことのないようなものだったので、
「そんな日本語ないだろう」と言うと、
彼は「僕が今作ったのさ」と言った。
僕も、自分で4文字熟語が作れる教養がほしいです。

アンディさんの日本語

2010-07-26 | 問わず語り
僕の友人、アンディさんは、
日本に二十歳の時に来たハワイの日系三世である。

彼は4年前に糖尿病で亡くなってしまったが、
僕がたいへんお世話になった方だ。

彼が日本に来た時(たぶん50年ほど前)、
日本語がほとんどできなかったそうだ。
当時、日本語の個人レッスンは高かったので、
アンディさんは考えた。

「そうだ! 自分が好きなナイトクラブに行けば、
ホステスさんが会話をしてくれる。
どうせお金を使うなら、
クラブでホステスさんと会話を楽しみながら
日本語を覚えよう」
と思ったそうだ。

最近、ホステスさんはあまり会話をしないようだが、
昔はお客さんとどんな話題でも会話ができるホステスさんが多かったそうだ。

アンディさんは、クラブにせっせと通い、日本語を勉強した。
数年発ったとき、彼は友人に言われた。
「アンディ、日本語うまくなったけど、きみ、女言葉で話してるよ」

アンディさんは、友達にそう言われるまで、
自分が女性言葉で話していることに気づかなかったそうだ。


そのアンディさん、旅行が大好き。
日本に来た時、よく一人で旅行に出かけたそうだ。
福島県のある町に行った時、
小さな食堂に入って、ビールを飲み、食事をした。
勘定をするために「伝票、下さい」と言おうとした。
が、伝票と言う日本語が出てこない。
英語だったら「チェック(check)してください(Check,please)」
あるいは「ビル(bill)をください(Bill,Please)」だ。

どうしても日本語が出てこないので、
「ビルください」と言うと、店の人がビールを持ってきた。

王さんのこと

2010-07-26 | 問わず語り
今回、日本で王さんというシンガポールから来た女性に会った。
彼女は20数年前に日本に来て、
鍼灸を勉強し、現在、鍼灸の仕事をしている。
昨年12月、僕のコンサートに来て、僕のファンになったそうだ。
今回初めてお会いしたが、
日本語が素晴らしくうまい!
女性なのにオヤジギャグも素晴らしい!
ちょっと変な女性である。

しかし、日本に来てたいへんな努力をされ、
鍼灸師になり、日本語を覚えたことでしょう。
僕も29年前にニューヨークに行き、
生活の基盤をつくるのに苦労したから、
彼女の努力はよくわかる。

僕も駄じゃれや冗談は大好きだが、
彼女の駄じゃれや冗談にはついつい笑ってしまう。

彼女は言う、
「私、素晴らしい友達が多いんです。これが私の財産です」
僕も何人か彼女の友人にお会いしたが、
確かに友人は多いみたいだ。
彼女の人懐っこさが人の壁を作らないのだろう。

思い出し笑い

2010-07-26 | 問わず語り
日本で一人で歩いている時に、
いつも思い出す面白い経験がある。
思い出すたびに、一人で歩きながらニヤニヤしてしまう僕である。

まず1つめ。
20年ほど前、東京の高田の馬場を歩いている時である。
車が1台しか通れないほどの道を歩いていると、道路工事の音が聞こえた。
その場所に近づくと、工事のおじさんが、
「ちょっと待って、僕が案内するから」
と僕の手を取って工事の場所を通り抜けようとした。

そのとき、このおじさんが、工事の人たちに向かって言った。

『按摩さんが通るから気をつけてくれ』

僕はミュージシャンだ!


もうひとつ、同じような話。前にもブログに書いたような気がするが、
あるとき、埼玉県の浦和駅付近を友人と歩いていたら、
その友人の知り合いのおじさんと会った。
そのとき、そのおじさんが僕の友達に言った。

「お父さん、具合がわるいの?」

僕の友人が「なんでですか?」
と聞き返すと、その叔父さんは、

『だってアンマさん連れているから』

僕は立派なミューシャンだ!


こんなこともあった。
六本木で友人何人かと飲み歩き、3軒目で酔っ払った僕が、店を出る時、
白杖(はくじょう:盲人が持っている白い杖)を忘れてしまった。

それに気づいた友人が
「洋ちゃん、白杖、持ってないぜ」
と言った。

「僕はニューヨークに行く前、西麻布に住んでいたんだ。
六本木なんか僕の庭みたいなもんさ」

目をつぶっていても歩けるよ!



30年続いている港区の歌と踊りの集い

2010-07-26 | 問わず語り
7月10日に港区(東京)で、第30回港区歌と踊りの集いがあった。

このイベントは1981年の国際障害者年を記念して始まったもので
今年が30周年である。

30年前、港区民であった僕は、
障害者の人たちが作った詩に曲をつける依頼を受けた。
たくさんの詩の中から、2編の詩を選び、曲をつけた。
その中の1曲がテーマソングになり、
30年間、毎年歌われているというのだ。
僕は、たいへん光栄に思うとともに、
この催しが30年間続いていることに感動した。

30年間この催しを支えてきた3人の方にも今回お会いし、
たいへん懐かしく、楽しい時間を過ごしました。

僕は2回目開催の時はすでにニューヨークに住んでいたため、
2回目から29回目までは参加していない。
それどころか、自分が30年前に作った曲すら覚えていなかった。
来年は覚えていて参加しよう!

ちゃんと健康診断を受けましょう

2010-07-26 | 問わず語り
脳梗塞を起こした兄貴は、
「高血圧」「コレステロール」「喫煙」
これが3大原因だそうだ。
彼は、幸いなことに、比較的軽くてすんだ。
リハビリをすれば、マヒは少し残るが、日常生活に支障はないそうだ。

皆さんも、タバコはやめ、健康診断をちゃんと受けましょう。
女性の皆様、僕が健康診断してあげてもいいですよ。


ニューヨークの女性ファンの皆様へ

2010-07-26 | 問わず語り
今回は6月に1ヵ月間の滞在予定で日本に帰国した。
ニューヨークに帰る数日前、兄貴のアパートに泊まっていた時、
兄貴が朝、具合が悪いと言うので
「病院に行ったほうがいい」と言ったが、なかなか行こうとしない。

2時間ぐらいして僕がそろそろ出かけようと思った時、
兄貴に言語障害があるのに気づいた。
”これは脳梗塞かも…”
と思った僕は、救急車を呼ぶように言った。
救急車で病院に行くと、やっぱり脳梗塞。
比較的軽かったが、2週間の入院と言われた。

ニューヨークに帰る前日、
担当医から家族に説明があるというので夕方病院に行くと、
「家に戻ってからの生活に備えて、リハビリ病院でリハビリを受けたほうがいい」
と言われた。
リハビリ病院への転院にあたっては、
家族がいないと受け入れなどでうまくいかないことがあると言われ、
僕以外に家族がいない兄貴なので、急遽、日本に残ることになった。

すでに成田空港にスーツケースを送ってしまったあとだった。
ニューヨークの待っている仕事もキャンセルしなければならないが、
なによりも、
ニューヨークのたくさんの女性ファンが
僕の帰りを首を長くして待っているのに!

スージー、アン、ベティ、シンディ、リリー、
マドンナ、マライア、セリーヌ、ビヨンセ、
パリス、ブリトニー、ヒラリー、ミッシェル……みんなみんな、
兄貴の状態が落ち着いたら、飛んで帰るから待っててね。