音楽業界で長く仕事をしていると、面白いエピソードがたくさんある。
20年ほど前、ハードロックのバンドで仕事をしていた時だ。
ロックバンドだから、とにかくボリュームが大きい。
当然、演奏中はバンドメンバー全員が耳栓をしている。
マンハッタンのあるクラブで演奏した時のことである。
ファーストステージが終わった時に
店のマネージャーが僕らのところに来て、
「ドラムの音が大きいからボリュームを下げろ」
と言ってきた。
ドラムのビルは「オーケー」と言えばよかったのに、
マネージャーに
「ロックバンドのボリュームは大きくて当たり前だ」
と言った。
当然、二人は言い合いになった。
ビルは怒ってドラムを片付け、
「こんな店で二度と演奏してやるか」
と捨て台詞を残し帰ってしまった。
帰ったビルはいいが、残った我々ほど情けない思いをしたことはない。
セカンドステージはドラムなしで演奏した。
ドラムのないハードロックバンドほどバカバカしいサウンドはない。
20年ほど前、ハードロックのバンドで仕事をしていた時だ。
ロックバンドだから、とにかくボリュームが大きい。
当然、演奏中はバンドメンバー全員が耳栓をしている。
マンハッタンのあるクラブで演奏した時のことである。
ファーストステージが終わった時に
店のマネージャーが僕らのところに来て、
「ドラムの音が大きいからボリュームを下げろ」
と言ってきた。
ドラムのビルは「オーケー」と言えばよかったのに、
マネージャーに
「ロックバンドのボリュームは大きくて当たり前だ」
と言った。
当然、二人は言い合いになった。
ビルは怒ってドラムを片付け、
「こんな店で二度と演奏してやるか」
と捨て台詞を残し帰ってしまった。
帰ったビルはいいが、残った我々ほど情けない思いをしたことはない。
セカンドステージはドラムなしで演奏した。
ドラムのないハードロックバンドほどバカバカしいサウンドはない。