女神になりたい主婦のブログ

夫が病気だった話 3

ではまた去年を振り返って。

 

夫がうつ病になっていたのは、自分を大事にしていなかったから、という話を書いています。

 

この前は、自分の体を大事にしようね、っていう話でしたが、今回は心。

 

心と体は繋がっていますから、心を大事にしなければ、体調が悪くなるのも当然です。

 

どうして自分の心を大事にできていなかったかというと、自己肯定感が低かったからです。

 

自己肯定感とは、「ありのままの自分を受け入れる感覚」です。

できない自分も、それでいいよってこと。どんな自分も素敵って認めること。

 

どうしてそうなれないのかというと、夫は子供の頃に、自分を肯定されなかったからです。

見ている限り、夫の妹も同じです。

 

子供の頃の記憶があまりない夫から、幼かったころの話を少しずつ聞きました。

 

本人は、言われるのが当たり前すぎて、酷いことを常日頃から言われていたことに、気づいていませんでした。

 

いつも誰かと(近所の子、親戚、妹など)比較され、劣等感を持っていたこと。

失敗すると、それを何度も人に話されて馬鹿にされていたこと。責められたこと。

嫌な習い事をいくつも強制されていたこと。

「弱い」と言われ続けていること。(実際は全然そうじゃないよ)

などなど

 

夫の実家へ行くと、いまだに夫のお母さんはこんな感じです。

アレルギーすら、体が弱いからだと思っているみたいです。

 

それでもね、「あなたは、こんなことができてすごいね」とか、褒められたり、評価されたり

親から認められるようなことがあれば、違ったと思います。

 

褒められなかったそうです。うちの親も同じですけどね。

 

夫は「自分ができないことだらけだから、こんなにお母さんに言われてしまうんだ。自分が悪いんだ」という思考になっていました。

 

(まるでDVを受けている人のような思考だな、と思いました。

悪いのは暴力をふるう人であって、殴られていい理由なんてないですよね。)

 

夫の妹は、バカと言われ続けていて、「私はバカだから」って今も言っています。

そんなことないのに。

 

私たちが子供の頃は、褒めないし愛情表現もしないし、子供を下げて話すことが良いような風潮がありました。

 

それに、世間の目、近所の目、親戚の目など、周りからどう見られるか、とても気にしていたように思います。

人に迷惑をかけるな、というのも、必要以上に言われていたと思います。

 

きっと、夫のように育てられた人って、この世代は多いと思うんですよ。

 

もちろん、親たちは良かれと思ってやっていますし、あえて厳しいことを言って、頑張らせようといていたんですね。

全ては子供のためになると思って、やっていたこと。

 

だから、子供が本当の気持ちを話しても、それは聞き入れず「がんばれ」。

そのうち、子供は親に本音など話さなくなります。無理をします。

 

これは私も同じでした。

 

自分の気持ちを押し殺し、周りからよく見られるように行動する。

一見立派なようですけど、無理は続きません。自分の気持ちに嘘をついていては、苦しくなるだけです。

 

嫌だけど、こうしなきゃいけないからやるんだ、

人が良いって言うからやろう、親が喜ぶからこの仕事をしよう、・・・

全て、自分じゃなくて他の人を基準に考えて行動したら、うまくいかなくなります。

 

 

自分はどうしたいの?自分はどう思うの?

夫は、この質問に答えられませんでした。

 

自分の好きなものも、やりたいことも、気持ちも、全部封じ込めているような感じでした。

 

うまくいっている時しか、自分を認められず、自分を好きでいられないみたいでした。

 

だから、私はとりあえず全肯定しました。

生きてればいいんだよ。とりあえず食べたいもの食べたらいいよって。

「生きる価値がない」なんて言わないで、いるだけでいいよって言いました。

 

根気がいりましたねえ。葛藤もありました。

 

こんな時に、夫のお母さんは「もっとがんばらなくちゃいけない」と、夫にメッセージを送ってきました。

 

いや~勘弁してくれ~、それ一番言っちゃいけないやつ!!!

(私の心の叫び)

 

知ってます?うつ病の人にがんばれって言っちゃいけません。

頑張りすぎて倒れた人を、さらに追い込む言葉です。

 

親子関係の問題は、根深いですよ。

次は、お母さんと子供の関係性のことを書きましょうかね。

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