では、今日も続きから。
夫がうつ病になったのは、これが何度目かで、私と結婚する前にもなっていました。
前の奥さんと結婚していた時のことなので、夫婦関係が悪くて、そうなったのかなあと思っていました。
けど、病気は環境のせいではなくて本人の問題で、本人が変わらなければ、何度もなるのだなと分かりました。
だから、私にできることはするけれど、私が治してあげられるわけではないし、お医者さんに治してもらうものでもないのだなと。
一番近くにいる家族として、私は夫のことや病気を理解しようと、たくさん本を読んだり、情報を集めたり、夫とたくさん話もしました。
その中で、いつも伝えていたのは「自分の病気は自分にしか治せない」「自分で病気になることを選んでいる」ということ。
病気にならなくては、自分で気づかないことや変えられないことがあるからです。
自分の内面に、目を背けていては前に進めません。
昨日書いたように、子供の頃の環境、接していた大人たちの考え方によって、私たちは価値観を植え付けられます。
これまで信じてきた考え方で、ずっと生きてきたけど、実はそれによって自分が苦しんでいることに気づかなくてはなりません。
親の言っていたことは、おかしかったんじゃない？って。
自分はどう思ってたの？悲しかったんじゃないの？
夫は大学を出ていますが、それは親の希望だったそうです。
本人は別に行きたくなかったんだって。親が大学に行きなさいと言うから、行ったと。
お母さんは、二人の子供を大学に通わせるため、ダブルワークで夜中まで働いていたそうです。
大学に行きたかったわけでもない本人は、ろくに行かず、勉強もしていなかったそうな。
お母さんはそれでも良かったんだって。子供に大卒という肩書を与えたかったから。
就職の際、複数の会社から内定をもらった夫は、決めかねて、お母さんに相談しました。
お母さんが良いと言った方に就職しました。
「あの時、違う会社に入っていたらどうだったろう」と今も思うそうです。
前の奥さんからは、結婚して欲しいと言われて結婚したそうです。
両方、後悔していることです。本当はどうしたかったのでしょう。
ちなみに、私との結婚は二人の意思で決めたことだよ。（当たり前か！）
ずっと他人軸で生きてきて、自分の気持ちを置いてけぼりにして、人の希望の通り動いてあげていたようです。
自分がどうしたいのかも、自分が何が好きなのかも、すっかり忘れているようでした。
人に合わせすぎて。振り回されて。
お母さんの喜ぶ顔が見たい、お母さんに認められたい。
子供って、純粋にそう思いますよね。
出来が悪いから、人一倍頑張らなくちゃいけない、我慢して無理しないといけない。
苦手なことも頑張ればできるはずだから、もっとやらなきゃいけない。
これはお母さんから、言われ続けたこと。
お母さんとの関わり方に大きな問題があるなあと、私は随分前から気づいていました。
お母さんは「息子が困ってるから、自分がどうにかしてあげなきゃいけない」と考える人です。
子供にとって、お母さんは一番大きな存在ですよね。
「あなたは大丈夫」って嘘でも言ってくれたら、それが大きな力になるくらい、母親の言葉や思いは強いものだと思います。
夫のお母さんはその逆で、ネガティブ全開です。心配するのが親の務めと思っているのかな。
私にも不安大爆発のラインが来るんですよ～。
私の親には「離婚されたらどうしよう」って言ったそうです。しないって。ってか、親に言う？
私は他人だからまだしも、親子だとしんどいですよ。
無視できないし、思いをもろに受け取ってしまう。
心配したい母親と、弱る息子。助けたい母親と助けられる息子。これが成立しちゃうんですよ。
これを断ち切らないと変わらないよって、何年も前から言っていました。
それがやっと、去年できました。
本人のタイミングがあったんですねえ、きっと。
その後もお母さんは変わらずですけど、夫が変わったので成立しなくなりました。
長い時間をかけて自分の考え方を見つめ直し、母親との関係も冷静にとらえられるようになり
夫は、あらゆることに感謝できるようになりました。
待つのも大変でしたよ～。このブログで何とか、自分の思いを書き出して、乗り越えました。
でね、お気づきかもしれませんが、お父さんが話に出てこないのね。
お父さんは健在ですよ。存在感がものすごく薄いんです。それもきっと、一つの原因ですね。
ここ数年、親子関係について、本当にいっぱい考えて学びました。
今、夫は自分軸で生きています。本当に良かった。
そんな人が増えて欲しいなあ、って思って書いています。
長くなりました。読んでいただきありがとうございます。
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。